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「さまよう刃」竹野内豊や石田ゆり子が監督・片山慎三に「大ファンになりました!」

ナタリー

21/5/13(木) 20:55

「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」完成報告会の様子。左から片山慎三、竹野内豊、石田ゆり子、三浦貴大。

「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」の完成報告会が本日5月13日に東京・東京国際フォーラムで開催され、キャストの竹野内豊、石田ゆり子、三浦貴大、監督の片山慎三が登壇した。

東野圭吾の小説をドラマ化した本作。男手ひとつで育ててきた娘を未成年の男たちに残忍な手段で殺された長峰重樹が、もがき苦しみながらも復讐に突き進む姿を描き出す。長峰を演じた竹野内は「長峰さんのようなことが起こったときに自分だったらどうするかと深く考えさせられた」と述懐。そして「自分はオンとオフの切り替えはしっかりできるほうだと思っていたんですが、重たいシーンを撮影したあと2日間くらいヘビーな気持ちが抜けなくて、正直苦しいときがありましたね」と苦労を語った。

長峰に手を差し伸べる木島和佳子を演じた石田。2009年公開の映画版にも触れながら「今回の長峰さんは、映画版とはまた違う繊細な痛みがひしひしと伝わってきました」と述べる。竹野内は、石田との共演を振り返り「緊迫した撮影の日もありましたが、現場をすごく明るくしてくださるので、僕自身も演じていて心が救われることがありました」と感謝を伝えた。

若手刑事・織部孝史役の三浦は、自身の役を映画版で竹野内が演じたことに言及し「非常に緊張しまして……。公開当時に映画は拝見していましたが、今回お話をいただいたときに観返せなかったです」と心境を吐露。一方、竹野内は三浦の演技を「自分もかつて織部を演じたときにすごく難しい役だなと思っていました。三浦さんは顔には出さない心の揺れ動きを見事に表現していたので、素晴らしかったです」と称賛した。

片山は「ドラマしかできないことを考えたときに、長い時間を掛けて深く描きたかった。登場人物1人ひとりを多面的に見せていこうという思いがありました」とコメント。竹野内は「スタッフ全員が片山監督が作りたい作品を団結して作っていこうとする空気感を感じました。そういう現場に出会えるのは10年に一度あるかないか。言葉数は少ないんですが、言葉ではなく気持ちで信じてくださったという感じがしました」と信頼をのぞかせ、「片山さんの大ファンになりました!」と絶賛する。さらに石田も「スタッフもキャストも片山監督が大好きなんですよね。こういうチームにいられて幸せだなと思いました」と続けると、片山は恐縮しながら「みんなで考えながら手探りでやった部分が多いので、本当にうれしいお言葉です」と深々とお辞儀をした。

最後に竹野内は「民放のテレビドラマはさまざまな規制がある中で作らなければいけないんですが、今回の『さまよう刃』は、日本のテレビドラマの常識や概念を覆してしまうような衝撃的な作品でした。しかし、決してむごいシーンだけを見せつけるために作ったわけではない。被害者、加害者、その家族、警察やマスコミのあり方などいろいろなことを1人ひとりに感じていただけると思います」と視聴者へメッセージを送った。

全6話の「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」はWOWOWプライムで5月15日から毎週土曜22時に放送。同日よりWOWOWオンデマンドでも配信される。

連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃

WOWOWプライム、WOWOWオンデマンド 2021年5月15日(土)スタート 毎週土曜 22:00~
※第1話無料放送

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