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Perfumeが『SONGS』で明かした、画期的なパフォーマンスに挑み続ける理由

リアルサウンド

18/9/3(月) 18:00

 Perfumeが、9月1日放送の『SONGS』(NHK総合)に出演した。同放送では、『SONGS』責任者である大泉洋とゲストであるPerfumeとの初対談が実現。大泉が、Perfumeに対して気になっていることを質問していく内容となった。

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 「最新テクノロジーを駆使したパフォーマンスの裏側について」を大泉から聞かれると、あ~ちゃんは「やろうとしてることは、見たことないこととか、人がやったことないことなので……実験ですね、毎回」とコメント。例に「Spring of Life」を挙げた。同曲の衣装は、全体に電飾が施され光る仕様になっている。現在は改良されているものの、「開発当時の衣装はすごく熱かった」と苦労を明かした。

 『NHK紅白歌合戦』10年連続出場を果たしているPerfume。番組では紅白でのパフォーマンスをVTRとともに振り返った。ステージと衣装がプロジェクションマッピングによって彩られた「Magic of Love」(2013年)、光る球体がドローンによって飛び交う「Cling Cling」(2014年)、 事前に撮った映像と本人たちがクロスオーバーするリアルタイム合成を用いた「Pick Me Up」(2015年)など、様々テクノロジーを駆使した圧巻のパフォーマンスを紹介。ダイナミックVRを用いた「FLASH」(2016年)では、踊っている最中ステージが何も見えず、立ち位置が合っているのかすらわからなかったという。かしゆかは「映像が変わるから、しるしがつけれないんですよ、ひとつも」と当時を振り返った。また、高層ビルの屋上で生中継した「TOKYO GIRL」(2017年)では、あ~ちゃんが「強風でうまくパフォーマンスができず、何度もリハーサルを繰り返した」と裏話を明かした。

 「上京したとき、どんな野望を持っていた?」という大泉からの質問で、トークはPerfumeのデビュー当時の話に。アクターズスクール広島に通った後、中学3年生にして揃って上京したというPerfume。上京後は「ライブで本物のアーティストになるんだ」と思うようになり、場数を重ねるためストリートライブばかりしていたという。

 しかし、苦労の日々は続いた。1日300枚ビラ配りするも、なかなか受け取ってもらえない。受け取ってもらえてもすぐに捨てられてしまい、地面にはぐしゃぐしゃになったチラシが散乱していたという。それでもショックを表には出さずに、前向きに活動を続けた。その当時のことを振り返ったあ~ちゃんは、「歌手がどういうものかわかっていなかったけど、3人でどうしてもやっていきたいっていう気持ちで上京したことで、広島に容易く帰れないっていう思いが頑張れた要因でもあったかもしれない」と語った。また、「ひとりのお客さんの『この前通りすがったんだけど、初めてライブ見ました。面白いですね、また来週も来てみます』って言葉が本当に心の救い。喜びが半端じゃなくって……そういう気持ちを今もずっと忘れないですね」と感慨深そうに話した。

 大泉から「結婚してもPerfumeを続けるか」と聞かれると、あ~ちゃんは「Perfumeっていうものは、ずっと続いていくんだろうなって、みんな思ってる」と話し、続けてかしゆかも「それを機に終わるっていう同じラインで考えてないですね」と答えた。あ~ちゃんは「求めていただけることの喜びが、3人とも半端ないので。期待に応えたい、期待以上のことを何かやりたい、っていうことを自分たちに課して挑戦することが大好きで。このやり終えたあとの、自分を超えられた達成感が本当にやめられないんですよね。だからこれがずっと続いていけたらいいな」と話し、「この3人で出会えたことが本当に奇跡だし。恵まれてると思います」とメンバーへの思いも語った。

 中学時代から3人で夢を追いかけ、長い苦労を経たからこそ、ファンへの「期待に応えたい」という思いが一層強まっているのだろう。「なぜ誰もやったことのないパフォーマンスに挑み続けるのか」同放送でその答えが明らかになったのではないだろうか。また、Perfumeのダンスがこれほどまで胸を打つのは、そのシンクロしたダンスから彼女たちの絆がみえてくるからなのだろう。Perfumeは、画期的な演出と彼女たちにしかできない息のあったダンスで、これからも私たちを感動させ続けてくれるに違いない。(北村奈都樹)

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