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筒井康隆原作の「libido:F:最後の喫煙者」開幕、岩澤哲野「いい作品に出会いました」

ナタリー

「libido:F:最後の喫煙者」より。(撮影:畠山美樹)

theater apartment complex libido:「libido:F:最後の喫煙者」が、本日12月10日に千葉・せんぱく工舎 1階 F号室で開幕した。

「libido:F:最後の喫煙者」は、libido:が事務所を構える千葉・せんぱく工舎1階にある“F号室”を舞台に、3つの新作一人芝居を披露する「Fから始まる3つの物語」の一環として上演される作品。筒井康隆「最後の喫煙者」を原作に岩澤哲野が演出を手がけ、緒方壮哉が出演する。

劇中では、喫煙者が国家的弾圧を受けるようになった世界で、“地上最後の喫煙者”となった男の闘いが描かれる。開幕に際し、岩澤は「僕も煙草を吸いますが、ムダだと思ってます。多分僕はそのうちやめる気がしますし。でもそこに愛おしいヒトがいます。ただそこにいるだけなのに。ただただヒトらしく、めんどくさく。煙草に限った話ではなくて多分そういうヒトが人をヒトたらしめているのだとも思います。いい作品に出会いました」とコメント。緒方は「“ムダなモノ”は文化を、そして人間の営みを情緒的にすると信じて、“地上最後の喫煙者”を演じています。ムダな火が劇場に灯ります。よろしくお願いします」と思いを述べた。

公演は26日まで。10日から12日までの公演では、終了後に岩澤と緒方によるアフタートークが実施される。なお、12月17日から26日にかけては、古典落語を原案に大橋悠太が出演する「たちぎれ線香」が同会場で上演される予定だ。

岩澤哲野コメント

いい作品ができました。

自分たちのペースで、自分たちらしく、創作が出来ました。

僕も煙草を吸いますが、ムダだと思ってます。多分僕はそのうちやめる気がしますし。

でもそこに愛おしいヒトがいます。ただそこにいるだけなのに。ただただヒトらしく、めんどくさく。

煙草に限った話ではなくて多分そういうヒトが人をヒトたらしめているのだとも思います。

いい作品に出会いました。

緒方壮哉コメント

かつて“ムダなモノ”を愛する子供でした。

合理化が進む世の中で僕は今日も煙草の煙を燻らせています。一方で、合理的なモノを好む自分もいます。そんなムジュンを内包した両義性に人間の営みを感じたりもします。

なので、煙草や酒を愛していながら、そのムダさを自覚してもいます。そして、マナーは大事。

“ムダなモノ”は文化を、そして人間の営みを情緒的にすると信じて、“地上最後の喫煙者”を演じています。

ムダな火が劇場に灯ります。よろしくお願いします。

「libido:F:最後の喫煙者」

2021年12月10日(金)~26日(日)
千葉県 せんぱく工舎 1階 F号室

原作:筒井康隆「最後の喫煙者」(新潮文庫「最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1」所収)
演出:岩澤哲野
出演:緒方壮哉

「libido:F:たちぎれ線香」

2021年12月17日(金)~26日(日)
千葉県 せんぱく工舎 1階 F号室

原案:古典落語「たちぎれ」
演出:岩澤哲野
出演:大橋悠太

※初出時より、本文の内容を一部変更しました。

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