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ベートーヴェン「第九」カルクブレンナー編曲版 広瀬悦子(ピアノ)が世界初録音!

ぴあ

20/9/30(水) 10:18

ベートーヴェン/カルクブレンナー編:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』(フランス語歌唱)

コロナ禍の中から復活しつつあるクラシック界において、最大の懸念の1つが、年末の風物詩「第九」だろう。フルオーケストラの他に200人にも及ぶ合唱団がステージに登場する「第九」は、まさに日本の年末を彩るクラシック界最大の催しだ。見方を変えれば、コロナ禍においては最も実現しにくいイベントの1つだとも言える。

毎年12月の1ヶ月間だけで、日本全国150公演ほども行われるこの人気公演が、今年は開催できるのだろうか。クラシックファンはもちろん、年に1度「第九」だけは聴きに行くという人々にとっても気になるところだ。ぜひ感染対策に工夫をこらした「第九」の実現を望みたい。

せっかくのベートーヴェンイヤー(生誕250年)に「第九」が聴けないなんて残念すぎる。とお嘆きの方に朗報が1つ。フランス在住のピアニスト広瀬悦子(ピアノ)が、カルクブレンナー編曲によるピアノ版「第九」を世界初録音したのだ。ここではリスト編曲版とは一味違う超絶技巧を生かした名演奏が楽しめる。しかもピアノだけで演奏されるリスト編曲版との大きな違いは、4人のソリストと合唱が加わっていること。これまで聴いたことのないアレンジで「第九」を楽しむ事ができるのだからこれは嬉しい。しかも歌詞がフランス語というのも変わっている。ドイツ語歌唱になれた耳にはかなりの違和感を感じるところだろうが、これはこれで「第九」を楽しむ上での新たな刺激になりそうだ。

本来ならば、5月に開催されるはずだったクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ」で披露されるはずだったこの作品。これからの季節にピッタリだ。

● ベートーヴェン/カルクブレンナー編:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』(フランス語歌唱)

広瀬悦子(ピアノ)
セシール・アシーユ(ソプラノ)
コルネリア・オンキオイウ(メゾ・ソプラノ)
サミー・カンプス(テノール)
ティモテ・ヴァロン(バス)
エカテリンブルグ・フィルハーモニー合唱団
アンドレイ・ペトレンコ(終楽章指揮)

録音時期:2020年1月29日~2月1日
録音場所:ナント市イヴェント・センター
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
輸入盤・日本語帯・解説・歌詞対訳付

●広瀬悦子(ピアノ)

ヴィオッティ国際コンクールとミュンヘン国際コンクールに入賞後、1999年マルタ・アルゲリッチ国際コンクールで優勝。1996年パリ・エコール・ノルマル音楽院を、1999年にはパリ国立高等音楽院を審査員全員一致の首席で卒業し、併せてダニエル・マーニュ賞を受賞。世界各国でリサイタルを行い音楽祭に参加している。2001年デュトワ指揮N響との共演で日本でのオーケストラ共演デビュー以来、バイエルン放送響、オルフェウス室内管ほか国内外の一級オーケストラと数多く共演し、日本コロムビアやMIRARE、DanacordなどのレーベルからCDをリリース。情熱的でスケールの大きな演奏が魅力のピアニストである。

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