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文藝春秋とnoteが資本提携を発表 紙とデジタルで書き手の育成を目指す

リアルサウンド

20/12/10(木) 15:58

 文藝春秋(東京都千代田区)とnote(東京都港区)が12月10日、資本業務提携契約を締結したことを発表した。noteが行う第三者割当増資を文藝春秋が引き受ける。

 本提携により両社で共同コミュニティの創出や各種イベントの共催などを行い、出版文化の未来を担う人材を育成、書き手と読者をつなげる機会を増やす。また両社社員の知識や技術習得を目的とした、社員交流も行う予定とのこと。

文藝春秋 社長 中部嘉人コメント

文藝春秋は、作家の菊池寛が「人に頼まれて物を言うのではなく、自分で考えていることを自由な心持ちで言ってみたい」と思い、立ち上げた雑誌から始まった出版社です。創業から約100年、常に新しいことに挑戦しながら今日まで歩んできました。この度のnote株式会社との資本業務提携も新たな時代に向けたひとつの挑戦です。noteは全てのクリエイターのためのプラットフォームとして誕生したと聞いています。その成り立ちは、菊池寛が創刊した雑誌「文藝春秋」にきわめて似ています。書き手の存在なくして出版文化は成り立ちません。未来を担う書き手(クリエイター)を発掘し育成する――noteはそうした私たちの志を共有する心強いパートナーだと考えています。出版業界では今、プリントメディアとデジタルメディアの垣根がなくなりつつあります。プリントメディアで活躍していた書き手はデジタルメディアで発信し、デジタルメディア出身の書き手はプリントメディアに進出する。「デジタルはプリントの対抗軸」と考えられていた時代は終わり、今やコンテンツは両方の空間を自由に行き来しているのです。読者一人ひとりが自分に最適なフォーマットでコンテンツを楽しめる時代になったとも言えるでしょう。文藝春秋が新たな時代に適合し、この先も読者にずっと良質なコンテンツを届けていく上で、noteとの協業は大きな効果をもたらすと信じています。ともに出版文化の新しい価値を創造していければと思います。

note 代表取締役CEO 加藤貞顕氏コメント

ネット時代におけるクリエイターのありかたは、どうなっていくべきなのか? いまからちょうど9年前の創業時、この問いをずっと考えていました。その時に参考にしたのが、菊池寛が行ったことです。彼はクリエイターによるクリエイターのためのメディアである『文藝春秋』をつくり、それを支える会社・文藝春秋社を創業しました。そこから、数々のスターと、数々の作品が生まれてきました。この100年間で出版業界がはたしてきた文化的な力は、日本だけでなく世界にまで届くようになりました。わたしたちがやっている事業は、それを現代でやったらどうなるのだろうか?という仮説と、その課題解決の試みだと思っています。今回、文藝春秋社と提携させていただくことは、たいへんうれしく、光栄なことです。伝統ある出版社にしかできないことと、わたしたちが得意なこと、両者の強みを生かして、だれもが創作をはじめて続けられる未来をつくっていきたいと思います。

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