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中居正広とV6 三宅健、強く消えない二人のつながりーーラジオに届いた“カシ子”からのハガキ

リアルサウンド

21/1/14(木) 6:00

 中居正広とV6三宅健。2人の間にはドライのように見えて、実は潤いのある、しっとりとした関係性が築かれている。

 というのも1月9日に、中居がパーソナリティを務めるラジオ『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)の1月9日放送回に、匿名のハガキが届いたのだ。文面は以下の通り。

前略

風のたよりで、中居くんが加湿器をご所望と聞こえてまいりました。
僭越ながら、こちらで中居くんに合いそうな加湿器を選出させていただきました。
中居くんにオススメの機種は、こちらの2点となります。

■象印 スチーム式
■ダイニチシリーズ ダイニチの気化式

ご参考になりましたら幸いです。
昨今、情報が行き交うデジタル社会の中で、この恋文のようなとてもアナログな手法でのやりとり。
こちらが勝手に楽しくやっております。なんだか上から目線で申し訳ございません。かしこ

加湿器アイドル カシ子より

(裏面)

P.S Jr.のときから尊先は中居正広と今も変わらずお慕い申し上げております。
ますます寒さが厳しくなってまいりますが、お体ご自愛くださいませ。

 ハガキを読み上げると、中居は「違うラジオ局のディレクターさんが、こちらのほうにハガキを送ってくれたようで……自分の名前を書いてないんで、どなたかわかりませんけれども!」と言う。

 ラジオ局の垣根を越えてのやり取りは、ジャニーズの先輩後輩としては珍しくない光景。だがそれが、ジャニーズ事務所を卒業してから、さらに名前を出さずにハガキで……となると話は別だ。

 もちろん、中居もリスナーも、この「カシ子」の正体が三宅であることはピンッとくるのだが、最後まで名前は出さない。みなまで言わない、わかる人がわかってくれればいい。それが中居正広という男の美学であることを知っているから。

 また、尊先(尊敬する先輩の略語)として名前を挙げられた部分を「ちょっと小バカにしてるなって思いますね」と言いながらも「でもなかなかユーモアのあるふざけた子ですね」と笑う中居。

 さらに、「あんまり好きじゃないんですよ。ラジオで言ったらラジオで返事するっていうのは。でも、ハガキを送ってくるっていうのは面白いですね。ハハハ。ふざけたヤローだ」と、まんざらでもなさそう。

 そして、「どなたかわかりませんけれど」と言いつつ、「曲はV6」と「MUSIC FOR THE PEOPLE」を流してみせるのだ。このツンデレっぷりが、実に中居らしくて微笑ましい。

 2020年夏にはジョシ子(除湿機)についても、三宅が『三宅健のラヂオ』(bayfm)で中居にアドバイスをしていたのが記憶に新しい(参照:V6 三宅健、中居正広に対して“ジョシ子”マウンティングを展開? ラジオで語られた除湿機愛)。

 それを受けて、中居も11月28日放送回で「今年こそ加湿器を買おうと思ってます。あ、アイツ……アイツ加湿器も好きなのかな。除湿機タレントでしょ? ジョシ子アイドルでしょ? カシ子あるかな? カシ子アイドルとは聞いてないけどな」と、言及してみせたこともあった。

 ちなみに中居の加湿器は、偶然にもカシ子がオススメしたダイニチを購入済。これは12月12日放送の「土の神」降臨回で語られている。家電量販店まで来たものの、何を買ったらいいかわからない中居のもとに、「土の神」こと土田晃之が偶然通りかかったという奇跡。

 そして、家電芸人としても活躍する土田が「ただ、今一番イチオシはこれ!」と薦めたのがダイニチだったのだ。

 中居は、「土の神が言ってること間違ってなかったんだね」と改めていい買い物をしたとご満悦。そして、せっかくオススメしてくれたカシ子に対して「(このハガキは)実は去年届いて、このようなタイミングになってしまいましたけれど。ありがとうございます。おかげさまで、ダイニチ買いました(笑)」と、律儀にお礼も忘れない。

 何でもすぐに答えや返事が返ってくる便利な世の中において、時間も手間もかかる文通スタイルでコミュニケーションを取るのも、それだけつながりたいという思いが強く感じられるものだ。

 「カシ子」や「土の神」と直接的な表現を避けて話をするのも奥ゆかしい。とはいえ、新規ファンを置いていくわけではなく、カシ子の話題のあとにV6の曲を流したり、「ニッポン放送のおへその人(土田が『土田晃之 日曜のへそ』のパーソナリティを務めていることから)」と話したり、ヒントはしっかり出してくれる。

 そんなふうにして、より“わかろう”と思ってくれる人を大事に懐に入れていく。だからこそ「人脈が少ない」と言い放つ中居だが、そのスタイルに三宅もファンも魅了されているのだろう。

 年中連れ立っているようなわかりやすい仲の良さではない。けれど、確かにリスペクトと愛情の温度を感じられるやりとり。事務所の先輩後輩だからという枠組みとしての関係性ではなく、細くとも強く消えないつながり。中居と三宅のやりとりを見ていると、会えず、話せず、触れられないこのご時世に、人と人との間に流れる心地よい空気とは何かを見せてくれるようだ。

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