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THE RAMPAGE RIKU、常に向上心を忘れないグループの“土台”的ポジション 歌声の安定感と表現力も魅力に

リアルサウンド

20/3/17(火) 6:00

  今やJr.EXILE世代を牽引する16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。ワイルドなビジュアルやアグレッシブな楽曲、大人数で繰り広げるダイナミックなパフォーマンスが印象的な彼らだが、一人ひとりのキャラクターやメンバー同士の関係性を探ってみると、そこには意外な魅力が溢れている。そんな彼らの魅力を伝える、THE RAMPAGEメンバー分析。第4回目は、ボーカルのRIKUについて紹介していく。

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 RIKUは、1994年8月10日生まれで埼玉県出身。小さい頃からサッカー選手に憧れ、長年サッカー一筋だったが、中学2年生の時に母親と観に行ったEXILEのライブがきっかけで歌手の夢を追い始める。初めは発声法を調べながら独学で歌の練習を繰り返し、高校1年生になる頃には家族にも“音楽の道に進みたい”と伝えていたという。しかし、進学・就職を望む親に反対され、高校でもサッカー部に所属しながら、両親を根気強く説得。高校2年生の時にEXPGの特待生オーディションに合格し、特待生としてレッスンを受け始めたことが夢への大きな一歩となった。同時期のEXPG東京校には、DOBERMAN INFINITYのボーカル・KAZUKIやEXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBEのパフォーマー・佐藤大樹も在籍しており、RIKUは当時のことを振り返り、「一緒にやっていたDOBERMAN INFINITYのKAZUKI君はすご過ぎで、彼の技を見て盗んで、そして教えてもらって一緒にステージに立つの繰り返しでした。毎度ぶちのめされている感覚でしたが、シンガーとしてだけは負けたくないという気持ちが支えでしたね」と語っている。本気で高め合えるライバルや仲間との出会いが、負けず嫌いな彼の心をさらに燃え上がらせたようだ。そして、2014年、約3万人が応募した「VOCAL BATTLE AUDITION 4 ~夢を持った若者達へ~」を勝ち抜き、THE RAMPAGEのボーカルに。それまでは本名の青山陸として活動していたが、THE RAMPAGEの正式メンバーになったことを機にRIKUに改名している。

 それまで2ボーカルが王道とされてきたEXILE TRIBEのグループにおいて、異色とも言えるTHE RAMPAGEの3ボーカル。中でも、唯一無二の存在感を放っているのが、RIKUのクリアなハイトーンボイスだろう。高音の安定感と表現力の高さにも定評があり、「Shangri-La」のような疾走感のあるアッパーチューンはもちろん、「So Good」など、自身も好きだというR&Bの楽曲を色気たっぷりに歌うのも得意。パフォーマーと見間違うほどのマッチョなボディ、歌いながらパフォーマーと同レベルのキレッキレなダンスを踊る姿にも驚かされる。それは、ボーカルだからという理由で許されたくないと、ダンスに対してもデビュー前からストイックに向き合ってきた証拠。そんなRIKUを見守ってきた陣は「RIKUがTHE RAMPAGEのパフォーマンスを底上げしてくれている」と語る。

 その反面、声質的に低音を歌うのは苦手なようで、シングル「WELCOME 2 PARADISE」のリリースインタビューでは「レコーディングの時に低音の限界を感じる瞬間があったんですよね。(中略)でも、僕には北人も壱馬もいる。あとは任せた!」と、信頼する相棒達に背中を預ける場面も(引用:『OUT of MUSIC vol.63』)。向上心の塊ゆえに、時折「この声でロックをしっかり歌えるか不安だった」などと弱音を口にすることもあるが、そのたびに2歳下の同い年コンビ(川村壱馬・吉野北人)は「大丈夫だよ」と力強くフォロー。いつもは明るくコミュニケーション能力の高いRIKUだが、ふいに顔を出す弱気な一面が放っておけない雰囲気を醸し出している。

 ちなみに、地声も高いため、メンバーに声真似をされ、いじられることも……。そのためか、雑誌のインタビューでは意識的に声を低めに出して“THE RAMPAGEのメンバーっぽく”振る舞っているらしい。真面目だが、ちょっと天然である。また、陣の紹介コラム(THE RAMPAGE リーダー陣、母のような包容力と誰よりも熱いパッション ムードメーカーとしてもグループを牽引)でも記載したように、音楽情報番組『ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!』(SPACE SHOWER TV)やラジオ番組『WEEKEND THE RAMPAGE』(bayfm)では、同い年の“陣RIKU”コンビでパーソナリティーを担当中。2人がラジオ番組『サタデーミュージックバトル 天野ひろゆき ルート930』(ニッポン放送)にゲスト出演した際には、カップラーメンを作ろうとしてコーヒーを注ぎ込んだというRIKUの天然エピソードも語られ、一緒に行動することの多い陣からも「(RIKUは)独自のペース・世界観を持っている」と言われている。

 その肉体美を見てもわかるように、ストイックなメンバー揃いのTHE RAMPAGEの中でも、とくに自分に厳しく、常に向上心を忘れないRIKU。川村と吉野が俳優業に挑戦している一方で、彼はピアノの弾き語りを目標に掲げ、努力を続けてきた。そして、『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019“THROW YA FIST”』で、人気曲「Can’t Say Goodbye」をピアノの弾き語りバージョンで初披露。独学ながらも寝る間も惜しんで特訓したというRIKUのピアノに合わせて、3ボーカルのエモーショナルな歌声が響き渡ると、観客はうっとりしながらステージを見つめた。ここ数年、メンバーの個人活動が目立つようになってきたが、RIKUに限って言えば、“THE RAMPAGEの土台”としてメンバー達の帰ってくる場所を守り続けている、そんな印象だ。とはいえ、今年2月には朗読劇『BOOK ACT』の演目『もう一度君と踊りたい』で演技に初挑戦し、彼の可能性も広がるばかり。自問自答しながらも、一歩ずつ丁寧に夢を掴んでいく彼をこれからも見守っていきたい。(斉藤碧)

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