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次世代アイコン・Hina(FAKY)インタビュー 歌・ダンス・エンタメに向き合う彼女の素顔とは

ぴあ

20/8/22(土) 15:00

多国籍を武器に世界へ向けて発信を続ける5人組ガールズユニオン、FAKY(フェイキー)の注目度が、いま急浮上している。その火付け役となったのは、インターネットテレビ局「ABEMA」の恋愛リアリティーショー『月とオオカミちゃんには騙されない』に出演したFAKY・メンバーの一人であるHina。7月7日に配信リリースした「half-moon feat. Novel Core」も、番組内でHIPHOPアーティストのNovel CoreとHinaが共演したことから生まれた楽曲だ。

その活躍は音楽活動のみならず、浜崎あゆみの自伝小説を実写化し、大きな反響を呼んだドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)へ出演、ユニクロのグラフィックTシャツブランド“UT”の新作「ビリー・アイリッシュ×村上隆 UT」のビジュアルモデルを務めるなど、多方面でマルチな才能を発揮している彼女にとって、FAKYとは一体どんな存在なのか。歌・ダンス・エンタメに純粋に、そして熱心に向き合う彼女の“素顔”に迫った。

FAKYにいる時は、いちばん自分の憧れになれる場所

── 今回は音楽活動以外でも大活躍中のHinaさんにお話を伺いたいと思います。Hinaさんと言えば、インターネットテレビ局「ABEMA」の恋愛リアリティーショー『月とオオカミちゃんには騙されない』に出演し、一躍話題となりましたね。音楽活動や番組に出演する際に、心がけていたことはありますか?

Hina たくさんあるんですけど……頑張りすぎないっていうか、自分を飾りすぎないことですね。出演して思ったのは、FAKYの活動はステージ上しか見てもらえないんですけど、番組ではずっと日常生活の中まで見られる機会だったので(笑)、いつもの自分と違うように頑張ったり、飾っちゃったりすると伝わっちゃうと思って。本来の“ゼロの状態の自分”でいる事は気をつけました。

── 『月とオオカミちゃんには騙されない』では、素に近い状態だったんですね。番組では、リアクションが大きく可愛らしかったです。

Hina ありがとうございます(笑)。いろんなお仕事をさせていただく中で、モデルや演技の仕事をしている時の自分の方が、素の自分に近いというか。FAKYにいる時は、周りにメンバーがいることもあってか、いちばん自分の憧れになれる場所みたいな感じなんですよね。

── 憧れになれる場所ですか。

Hina 女性の強さとか精神的な面で、“かっこいい女性像”をやっぱりFAKYはいちばん表していて。

── 確かに、凛としたイメージがありますね。Hinaさんは小室哲哉プロデュースのガールズグループ「Def Will」の解散後、FAKYに電撃加入しています。 FAKYとの出会いは、自身にとってもターニングポイントだったと思います。解散が決まってからは、どのように過ごされてましたか?

Hina 小室さんの引退宣言からグループが解散することが決まるまでは数カ月あったんですけど、次の日からレッスンも仕事もストップになって、東京で何をすればいいのわからなくなっていました。

── グループ活動のために上京されてますもんね。

Hina そうですね。デビューするために上京してグループのための毎日しか送っていなかったんです。地元に戻って歌とダンスを続けていくか、音楽を辞めて演技のお仕事の方に集中するかすごく迷って、家族と相談をしながら何度も考えました。モデルのお仕事は少しはあったりしたんですけど、音楽活動がなくなった時、活動したくてもできないのがいちばん辛かったです。その時はまだFAKYの話は何も決まっていなくて、そこで活動を辞める選択肢が自分の中ではなくて。やっぱり音楽で頑張りたいなとすごく強く思った数ヶ月間でしたね。

── そこからの電撃加入。FAKYはメンバー個々のキャラが立っていますが、加入して刺激される面も多かったですか?

Hina はい。やっぱり新メンバーという立場だったので、これまでずっと作り上げてきたFAKYの良いところや残すべきところは受け継ぎながら新しいものにしていかなきゃいけない意識もありました。どういう風に自分を見せたらよく見えるかは、本当にずっと探っていましたね。他のメンバーの個性が強くて、スキルも高い子ばかりなので。あとライブを大事にしているので、今まで以上に自分のスキルもシビアに見るようになりました。

── そうだったんですね。そんな中でも、ステージを降りたら自然体なところはHinaさんのチャームポイントのように感じます。カリスマ性を持ちながらも、親しみやすいというか。

Hina よくも悪くも普通の近い感覚は忘れないように気をつけています(笑)。

発信していきたいコミュニティーが歌とダンス以外にもいっぱいある

FAKY

── 「フェイクなフリしてとことんリアルに」というFAKYのコンセプトもありますが、改めてFAKYってどんなガールズユニオンですか?

Hina 良くも悪くも、型にはまらない。 “ダンスボーカルグループ”とか“ガールズグループ”って言われると、それが普通なんですけど、海外のメンバーが2人いて、メンバー編成が3回あったり、海外でもたくさん活動してたり、自分たちで発信していきたいコミュニティーが歌とダンス以外にいっぱいあるので、そういう意味ではダンスボーカルって言うくくりにせずに“ガールズユニオン”という言い方にすることで、それぞれの分野でやっていることが一言で表現できるというか。

── 使命感やアイデンティティーを持っている集合体のように感じました。

Hina それは、すごくあると思います! メンバーでも話すんですけど、「自分がFAKYのためにできる事は何か?」っていうのは常に考えていて、その都度メンバー同士で話し合ったりしています。

── 新型コロナウイルスの影響を受けて、SNSでもいろいろと発信されてましたもんね。それもメンバーで話し合ってのこと?

Hina 自粛期間中にTwitterやInstagramのハッシュタグを自分たちで考えて「#WeAreAllHereTogether」とメッセージと一緒に写真を撮って投稿しました。英語ができるメンバーに、「英語でなんて言ったらかっこいい?」とか、「日本人だけじゃなくて世界で使ってもらえるハッシュタグになるにはどういう言葉にしたらいいんだろう?」って相談して発信させてもらいました。

── 意識の高さが感じられた取り組みで、励みになりました。楽曲についても伺いたいんですけど、「NEW AGE」は倖田來未さんが作詞提供、「half-moon」はHinaさんがコンセプトメイクをし、Lil(Lil’ Fang)さんが作詞されてますね。Hinaさんは今後、作詞や新たにチャレンジしたいことってありますか?

Hina 作詞はすごくやりたいですね。「half-moon」で初めて作詞の現場に立ち会わせてもらったんですけど、自分1人だけではまだまだできなかったので、「本当はこういうことを言いたいところを歌詞としてどう書いたらみんなに伝わるんだろう?」っていう自分の気持ちをLil(Lil’ Fang)が歌詞にしてくれた時に、自分でも書けるようになったらもっと音楽に対してやりたいことが増えていくんだろうなって思いました。

(幼少の頃から)テレビに出る人になりたいみたいのがずっとあった

── 新曲「half-moon feat. Novel Core」が7月7日に配信リリースされましたが、そちらもまた違った魅力が詰まって素晴らしかったです。従来の枠に囚われず、マルチに活躍されていますが、Hinaさんがはじめて好きになったアーティストについても聞かせてください。

Hina 最初はドリカムさんがすごく好きで。両親の影響で車の中やお家でずっと流れていたんです。初めてライブに行ったのもドリカムさんで。ずっと「ステージに立って歌を歌うっていうのが本当にすごいな〜!」って思っていました。ダンスボーカルで意識していたのは、K-POPが一時期すごく好きで、いろんなオーディション番組を見たりしていたので、それにインスパイアされていたと思います。

── 幼少の頃はどんな子供でしたか?

Hina 幼稚園の時は、TV アニメ『おジャ魔女どれみ』に出てくるおんぷちゃんていう女の子がいて、おんぷちゃんが小学生をしながらアイドルとして歌ったり踊ったりしてるのを見て、最初はおんぷちゃんになりたかった(笑)。そこから漠然とテレビに出る人になりたいみたいのがずっとあったと思います。私もすごいうっすらしか覚えてないんですけど、感覚的な憧れみたいなのはもうあったと思います。

── 業界に入る誘いになった出来事は?

Hina 私は『TOKYO GIRLS AUDITION』というオーディションに合格してエイベックスに入りました。そこからレッスンを受けさせていただくようになって。ダンスはその前から習っていたんですけど、歌はそこからスタートしました。周りの練習生は歌やダンスが上手い子がたくさんいたし、そういう子たちの中で自分もレッスンを受けて、歌のオーディションとかも受けるようになっていくようになってから、本当に純粋にそれがすごい楽しくて。

── そこからスタートしたんですね。

Hina 出身が京都府の田舎の方なんです。「ダンスをしたい」っていう気持ちは小さい頃からあったんですけど、ダンススクールが近くになかったので。高校生になったときに初めて地元でダンスが流行りだして。ダンスの文化が出てき始めて、スクールがやっとできてから地元のダンススクールに通い始めました。基本は週1回のレッスンだったんですけど、コンテストはステージがある前だと何回もリハーサルに行きましたね。

リアルな世界の中のストーリーみたいのが好き

── 楽曲も演技も作品となってカタチに残りますが、HinaさんはSNSを通して感じたんですけど、作品への価値観もしっかり持たれている印象がありました。

Hina そうですね。映画もそうですけど、歌詞とか文章って、当時の気持ちを思い出みたいに忠実に残せるものだと思うんですけど。昔のこととか「忘れてないけど、忘れてる」みたいなところあるじゃないですか。その時の気持ちとか。

── その時はわかってたはずだけど、みたいな。

Hina そうです、そうです。むかし聴いてた曲をたまに聞いたら、なんでかわからないけど苦しくなるみたいな感覚もあるので、歌詞とか文章とかそういうのを形にできる表現は、自分にとってすごく大事なものだとは思ってます。

── そんなHinaさんですが、普段はどのようなエンタメに触れていますか?

Hina わたしは本を読むのとかもすごく好きですね。演技の仕事もしたいので、映画を見たり本を読んだりっていうのは音楽と同じくらいすごい好きで。映画でいうと是枝裕和監督の作品がすごく好きです。本当にありふれた日常というか、リアルな世界の中のストーリーみたいなのが好きなタイプなのでいつか出演できるように頑張りたいなと思ってます。

── そういった作品には、どのようなタイミングで出会うんですか?

Hina SNSとかで見たりすることも多いんですけど、ジャンルは決めずに漠然とした気分で目についたタイトルのものを見るとか、感覚でぱっと手に取ったものを見るようにしてますね。ホラーとかサスペンスよりはヒューマンドラマを見ることがほとんどです。

── オススメ作品はありますか?

Hina 今年だと『世界一キライなあなたに』です。もともとこの作品は知ってはいたんですけど、見たことなくって。スペインに2月に行った時に機内で見たんですけど、隣に乗ってたメンバーに「大丈夫?」って言われるくらい涙が止まらなかったです(笑)。泣きたい時、ストレスを発散する時、疲れちゃった時とかにも映画を見るんですけど、意外と涙を出せばスッキリするんですよね。

── 普段から涙もろいタイプ?

Hina いや、この映画は自分でもちょっと予想外すぎて。「安楽死」がテーマの話だったんですけど、日本ではあまり選択した安楽死をするってないと思うんですけど、そのお話で。全然ハッピーエンドじゃないけど、すごくハッピーエンドなんですよ・・・物語が。もう涙止まらなかった。ぜひ見てみてください! 凄いキレイなラブストーリーで素敵な作品だったなと思いました。

自分たちだけでは成り立たないのがライブ

── 自粛ムードが続いていて昨年のようにはライブができない状況が続いてますが、Hinaさん自身はどのように自粛期間を過ごされてましたか?

Hina テレビで流れてる音楽とかすぐにShazam(流れている楽曲を瞬時に認識するアプリ)して新しい曲を取り入れたりしてたんですけど、音楽とかも今まで聞いたことないアーティストさんから更に辿っていって。今までだったらたどりつけなかった音楽を掘っていったりしていました。

── いろいろな音楽を吸収されてたんですね。

Hina それも、すごくあります。結構好きなものにフォーカスしちゃうタイプなので、今までは自分が好きなアーティストやジャンルばかりだったんですけど。

── 良いエンタメと出会える貴重な時間だったのかもしれませんね。今後に活きてくるのかと思うと楽しみです。逆に新型コロナウイルスの影響で大変だったことは?

Hina やっぱりリアルなライブができないことが1番苦しかったですね。FAKYとしては週に1回メンバー5人で生配信もやったり、私もちょうど個人でYouTubeのチャンネルを開設していろいろ動画を作ったりとかして発信はやっぱり毎日止めないようにいろいろ楽しいことができるようにはしているんですけど。やっぱりライブでお客さんと同じ空間にいて音楽を共有する、パフォーマンスで楽しんでもらうという時間は本当に生の空間でしか体感出来ないことなので、やっぱりその無観客配信とかも私たちもやらせてもらったりしたんですけど、自分たちだけでは成り立たないのがライブだなっていうのは本当にこの期間で感じました。

── YouTubeのチャンネルは初投稿で直ぐに100万回再生を上回ってましたね。また、音楽面ではHinaさんの先輩アーティスト・Every Little Thingの「出会った頃のように」のカバーも「ミュージックビデオが完コピだ」と反響がありました。生まれ年の曲なんですよね。最初にオファーいただいた時はどんな気持ちでしたか?

Hina まさかこんな形で先輩の名曲をオマージュさせていただけるとは思ってもいなかったので、本当に最初はビックリしたっていうのと、「私でいいんですか?」という気持ちが大きかったですね。

── これまでと違った表情が見れたのは新鮮でした。「出逢った頃のように」発売された当時は、音楽シーンもCD全盛期でした。従来と現在のシーンはだいぶ変わりましたよね。

Hina CDの時代に比べていまSNSが主流になってきて、お金を払わなくても無料でライブの映像が見れたり音楽が聴けたりできちゃう時代で。むかしより、よく言うと本当に音楽が身近で感じられるし、知れる可能性も幅がすごく広がったと思うんです。日本だけじゃなくて海外でも活動していきたいということが、この時代とFAKYが「すごくマッチしてるのかな?」と思います。日本だけじゃなくて世界からも見てもらえたりリアクションをいただけたりするのは、今この時代だからできることじゃないかなってすごく思います。

武道館にFAKYで立ちたいっていうのは、ずっと思ってます

── インターネットも活用して話題を集めていますが、音楽活動は今後どのようなことに挑戦したいですか?

Hina FAKYが私とTakiが入って新メンバーの5人になってから、ワンマンライブをまだ1度もやっていなくて。

── そうでしたね。ワンマンも新型コロナウイルスの影響で、残念ながら中止になってしまいました。ツアーもなかなか難しい現状です。

Hina そうですね。なので、「まずは単独でのワンマンライブを成功させたい」っていうのがいちばん大きいです。FAKYはライブが軸になっていて強いので。ツアーっていう面では、本当にFAKY出身が国境を越えてみんな違うので。日本人でも京都だったり、福岡だったり、東京出身の子がいたり。あとはAkinaがアメリカ出身だけど沖縄に住んでた時期もあって。Takiに関してはフランスもフィリピンも、そして静岡にも住んでたっていうことで(笑)、メンバーの出身地や地元を辿るだけでワールドツアーができちゃう規模感だったりするので、「それぞれの地元でライブをするって言う凱旋ツアーをやりたいね」ってみんなで話しています。

── それぞれのホームをめぐってツアーが実現したら、面白そうですね。

Hina そうですね。それもFAKYらしいというか。FAKYだからできることなのかなとは思います。

── その先の、FAKYとしてのビジョンはありますか?

Hina やっぱり日本人として、日本武道館に立ちたいっていうのはすごく大きいです。1つのラインじゃないですけど、感覚的にみんなが思ってることだと思うし。家族への恩返しというか、「武道館まできたよ」っていうのは大きな恩返しになると思うので。やっぱりその先にアリーナだったりドームだったり、どんどんどんどん大きい場所はあると思うんですけど、まずはやっぱり武道館にFAKYで立ちたいなっていうのは、ずっと思っています。

── 今はファッションアイコンとしても注目をされていますが、今後もマルチに活躍されていきたいですか?

Hina はい。私もファッションはすごく好きだし、楽しいと思えることなので、これからも頑張って発信していきたいです!


編集 / ぴあ編集部 インタビュー・テキスト / 後藤千尋


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リリース情報

配信シングル「ダーリン (Prod. GeG)」

8/26 リリース

イラストレーター・古塔つみによる描き下ろしジャケット

FAKYデジタルシングル『half-moon feat. Novel Core』

7/7リリース
https://avex.lnk.to/half-moonfeatNovelCore

ライブ情報

8/29(土)「a-nation online 2020」
https://a-nation.net/

関連リンク

FAKYオフィシャルHP https://faky.jp/
FAKYオフィシャルYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/user/FAKYjp
Twitter(Hina_faky)https://twitter.com/Hina_faky
Instagram(hina_faky)https://www.instagram.com/hina_faky



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