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生田絵梨花「今できることに魂を込めていく」 プレビュー公演を経たミュージカル『レ・ミゼラブル』囲み取材レポート

ぴあ

ミュージカル『レ・ミゼラブル』囲み取材

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ミュージカル『レ・ミゼラブル』の報道陣向けの囲み取材が5月25日、都内で開催された。

原作はフランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが自身の体験を基に、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説。

原作の持つ、「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」といったエッセンスを余すことなくミュージカルに注ぎ込んだ本作品は、1985年のロンドン初演を皮切りに、日本では1987年6月に帝国劇場で初演を迎えた。以来熱狂的な支持を得ながら、東宝演劇史上最多の3336回という驚異的な上演回数を積み上げるに至る。

囲み取材はまずプレビュー公演を終えた感想についての話題からスタート。これについて福井晶一は「声を出せないなか、ありったけの拍手をしていただいて。待っていてくれるお客様の圧をカーテンコールで感じました」と語りながらも、「いつも通り冷静を心がけてやるのに必死でした」と素直に心中を明かした。

吉原光夫は不安を感じた昨年を振り返りつつ「何も変わらずに守られ温められて、先に進んでいくものもあるんだと安心した」と感慨深げ。佐藤隆紀は「去年、仕事が無くなった時に自分を見つめ直してきました。それが実った充実感もあるので、この想いで千秋楽まで頑張っていきたいです」とした。



生田絵梨花にも同様の質問が飛ぶ。「今までの開幕は緊張でフワフワしていましたが、今年は地に足が付いている感じ。役に力をもらっているのもありますが、この日常がいつまであるか分からないという可能性があるので、今できることに魂を込めていく」と力強く発言。

コゼット役からエポニーヌ役に至ったことについては「コゼットっぽいと言われるので、自分が演じることに不安がありました。でも稽古場で『良いね』とか『最初からこの役やってた?』と言ってもらえる様になって、この方向でいいんだなと勇気をもらえました」と話す。

また役と自分の共通点を問われると「強い役という印象がありますが、傷つかないために弱さを隠したり、生きていくために強くいようとするという点で共感できると思います。その強さのなかに複雑な心情を混在させるかを意識しました」と答えた。

ミュージカル初挑戦の六角精児は出演経緯を「自分が本格的なミュージカルで歌ったらどうなるのか、確かめたかった。今59歳ですが、還暦を越えたらそれができるかなと。頭も体も融通が効く時に思い切って挑戦しました」と明かした。オーディション合格について「運が良かった」と控えめ。



森公美子は本作に24年目の出演となる。彼女は「みなさんに飽きられない様にマイナーチェンジをして新しいマダム・テナルディエをお届けしようと思っています」とコメントしつつ、「コロナ禍で自炊が増えて、衣装がパンパンです(笑)。これだけは皆さんに迷惑をかけています」と笑いを誘う。マスクでの稽古については「本番でマスクを取ったら『誰?』とようやく対面できました」と感染対策の万全ぶりをアピールした。

さらに森は生田の演技について「依然とは違うキャラクターを押し出していた。声も地声でぐわっと張っていて。『どこで勉強した?』と聞きました」と太鼓判。生田は今回のために発声を変えて稽古に打ち込んだという。

最後に福井が「この様な状況でステージに立てることを嬉しく思いますし、地に足を付けて、明日舞台があるということで準備をして挑むだけです。長い公演ですが最後まで完走できる様に頑張りたいと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします」と本公演への意気込みを語り、囲み取材は幕を閉じた。

■公演情報
ミュージカル『レ・ミゼラブル』

<東京公演>
5月21日 (金)~7月26日 (月)
会場:帝国劇場

<福岡公演>
8月4日(水)~8月28日(土)
会場:博多座

<大阪公演>
9月6日(月)~9月16日(木)
会場:フェスティバルホール

<松本公演>
9月28日(火)~10月4日(月)
会場:まつもと市民芸術館

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