【問題】
暗い闇から抜け出すとアナタは犬の姿になっていました。何匹もの兄弟が母親のオッパイを弄る中、アナタは飼い主からあるモノを与えられました。けれど食べられるものではなく、自分としてもどうしても好きになることができません。それは一体なんですか?
生まれ変わったら犬だった!?というこの心理テスト。
“犬”は人間のパートナーとして地球上で長く人間とも暮らしていますが、そもそもは群れで生きていて、“協調性”だったり、人間に対して“従順”だったりします。
今回の心理テストで分かることは、アナタが犬だったら何犬か? そして社会で生きていく中で、どうしてもムムッとなってしまうアナタの“地雷ポイントと攻略法”です。
Aを選んだアナタは
自己主張の強いパピヨン(小型犬)
「指示通りにしていればいい」という言葉にカチンとくるアナタ。自分の考えを無視されたり、マニュアル通りに動くのが苦手なアナタは、独自の感性を持った人であり、その場を任されることで才能を発揮する人。自己主張があり勇敢なパピヨンタイプです。
なので頭の固い(しつけに厳しい)上司に遭遇すると、衝突も起こってしまうし、自分自身も元気が失われてしまう危機に! 納得がいかないときは、一度、相手の考えを受け入れて、「例えば〇〇するとこんな結果が生まれるかも」と笑顔で一案出してみることでコミニュケーション良好に。
映画でオススメは、イザベル・ユペールとマリサ・トメイ出演。ポルトガルを旅する気分に浸れる『ポルトガル、夏の終わり』。
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Bを選んだアナタは
陽気なミニチュアダックスフンド(小型犬)
「もっと〇〇すべき!」という言葉にカチンとくるアナタ。何より本来ハッピーで生きていきたいので、ガミガミ言われることを嫌うアナタは、ヒステリックな人が一番苦手であり、根っからの陽気な人。動き回るのが大好きなミニチュアダックスフンドです。
恋愛や仕事において、相手にグチグチ言われ続けることが、一番のエネルギー消耗の赤信号! 実は自分の言葉足らずなところもあるので、一度謝って「あまり、色々言われると理解しきれないので端的に言ってもらえると」と、自分は読解力不足だと説明してストレスフリーな生活を。
映画でオススメは、推理もので笑えてウルっとするブラックコメディ『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』。
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Cを選んだアナタは
発言力のある柴犬(中型犬)
「〇〇さんはこうだったよ」という言葉にカチンとくるアナタ。人と比較されることを必要以上に嫌うアナタは、個を大切にする考えの持ち主で、競争社会もあまり好きではないアウトローを好む人。まさに勇敢さや発言力は柴犬タイプです。
誰でも人と比較されるのは好きではないですが、無意識に同業者の話をしてくる人には、不快感を覚えてしまったり。聞き流せと言われても、嫌な気分になるのは事実なので、「じゃあ、私の魅力を教えてください」と切り返してみたり、変化球の返しで相手に“私”と話をしていることに気づかせましょう。
映画でオススメは、俳優シャイア・ラブーフの長編映画脚本家デビュー作で、父と息子の感涙モノ『ハニーボーイ』。
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Dを選んだアナタは
賢いシェパード(大型犬)
「普通は〇〇だよね」という言葉にカチンとくるアナタ。型にはめられることを嫌うアナタは、“思い込み”で自分自身のことを決めつけられるのが好きではなく、言葉にも注意を払っている発言者。その賢さと相手の気持ちを読む能力はまさにシェパードタイプです。
世間の偏見や差別にも敏感で、自分自身も言葉に気を使っている分、「それ偏見じゃん!」と思う発言に、ついつい口を出したくなってしまうところも。そんなときは、笑顔で柔らかく「それはパワハラですヨォ」とソフトに伝える術を利用。角が立たない見事なレシーブで人づき合いを。
映画でオススメは、物事を柔軟に考えられる力を与えてくれる傑作アートアニメ『マロナの幻想的な物語り』。
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Eを選んだアナタは
マイペースなゴールデン・レトリバー(大型犬)
「絶対〇〇の方が一般的にウケが良いよ」という言葉にカチンとくるアナタ。人にアドバイスされるのは問題ないのだけれど、“絶対”という言葉と、“万人ウケ”というのが、引っかかっちゃう、やや天邪鬼なアナタは、ゴーイングマイウェイで生きてきた直感型。マイペースでオープンマインドなゴールデンレトリバータイプです。
異性にウケるファッションにも抵抗があり、恋愛で相手好みのファッションや立ち振る舞いを強制されると一気に萎えてしまうはず。TPOに合わせて、その場に適した自分らしいファッションの工夫で平和的解決を。
映画でオススメは、ちょっと怖くてスカッとする韓国ホラーアクション『ディヴァイン・フューリー/使者』。
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伊藤さとりの今月のオススメ心理映画
アートが感性を伸ばす〜『マロナの幻想的な物語り』
“ありのまま”とは、“何にも囚われないこと”
人が進化するって、“囚われないこと”なんじゃないかと思うのです。究極のところ。
そう感じさせてくれるのが、アニメーションであり、ファンタジーであり、アートなわけで。『アナと雪の女王』のエルサが歌う「ありのままで」も確かに、「ありのままの姿見せるのよ。ありのままの自分になるのよ」と歌っているけれど、心を解放するということは、“ありのまま”と言うより、“何にも囚われないこと”と言うのが真髄なんじゃなかろうかと。
そう感じずにはいられないのが『マロナの幻想的な物語り』というヨーロッパのアニメーションであり、型から外れることの素晴らしさを教えられ、死生観までも教えられ。いや、これ間違いなく、子供にも見せられ、大人にも見せられるように、あえてターゲットなんて考えずに作ったんじゃなかろうか?と思うくらいパンチの効いたアート映画なのです。
観客の読解力を信じて作られた『マロナの幻想的な物語り』
子供向けに制作された、“カートゥーン”と呼ばれるアニメ作品が欧米には多く、日本のアニメの場合はまた少し違って、『鬼滅の刃』なんかを考えると、間違いなく幼子向けでは作られておりませぬ。だからこそ日本のアニメはジャパニメーションと言われるくらい、世界の大人たちの心も鷲掴みにしているわけです。
子供向けとなると、分かりやすさを考え、勧善懲悪モノになりがちですが、『マロナの幻想的な物語り』では、“死生観”という生き物が必ず体験する普遍的なテーマを、噛み砕いて説明するわけでもなく、犬の目線で人間の煩悩を見せていくのだから、観客の読解力を信じて作っているんですよね!
子供の感性を伸ばす変幻自在のアートアニメ
物語は、この世に生まれてきた子犬が、驚くほどカラフルで幻想的な世界の中で、さまざまな飼い主と出会い、人間を知り、ただただ、共に生きていることに小さな安心を得ているというのがベース。子供の成長に大切な“感性”を伸ばす効果を与える、“色彩豊か”な世界と、愛くるしい犬の“成長”と辛い出来事で、“感情”に刺激を送り、随所に流れる“音楽”で聴覚からの情報を得て、“変幻自在”のキャラクターを通して、“型に囚われない”才能を育む。
本来のアートとは、自由に表現することであり、幼い子供たちが最初に行う“絵を描く”ことこそ自由表現というアート。そういった意味で、多くの子供たちの感性を伸ばす変幻自在のアートアニメーションが、これからもどんどん誕生して欲しいと願うばかりです。
プロフィール
伊藤さとり(いとう・さとり)
邦画&洋画の記者会見や舞台挨拶を週5回は担当する映画MCであり、年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介のDJ、ケーブルテレビ無料放送チャンネル×ぴあ映画生活×Youtube:動画番組(俳優と対談)「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、雑誌「シネマスクエア」コラムや、デイリースポーツでスターの魅力コラム連載、スターチャンネルで映画紹介他、TV、ラジオ、雑誌、WEBなどで映画紹介のレギュラーを持つ。心理カウンセリングも学んだことから映画で恋愛心理分析や心理テストも作成。