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新木優子、『コード・ブルー 』での経験が糧に 月9から学んだ、役に対する向き合い方

リアルサウンド

19/2/25(月) 6:00

 2019年最初の月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)が現在放送中だ。主演の錦戸亮演じる“科捜研の男”、真野礼二に翻弄される新人研究員・沢口ノンナを演じるのが、前作の月9ドラマ『SUITS/スーツ』に続いての出演となる新木優子だ。昨年12月に25歳を迎えた新木に今後の女優としての展望を訊いた。

【写真】新木優子撮り下ろしショット

■「役と一緒に成長」

ーー本作で3度目の月9ドラマへの出演になりますが、これまでを振り返っていかがでしょうか。

新木優子(以下、新木):月9は私の世代の誰もが知っている、すごく大きな存在です。その枠にまず出させていただくことで、気持ちが引き締まりました。どの作品でも、職業も違えばキャラクターの個性も違って、全てが勉強になったのですが、特に学ぶことが多かったのは、いちばん初めに出演させていただいた『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の時です。先輩方が9年間作り上げてこられた作品に途中から参加させていただいて、キャラクターがまだ成長しきれていない新米のフェローという役をいただけたこともすごくありがたくて、精神的にもお芝居に関しても、役と一緒に成長できました。そして、それを活かして挑んだのが『SUITS/スーツ』でした。今度は打って変わってキャリアウーマンな役柄だったので、気持ち的にもキャラクターの性格を出すためにも、より一層しっかりしなきゃという気持ちで臨んでいました。また、少し背筋が伸びているような役で、弁護士の先生方を相手にするパラリーガルだったので、普段から姿勢に気をつけたり、目上の人に対して意識するよう心がけたり、月9を通して役に対する向き合い方を学ばせていただいています。

――今回の『トレース~科捜研の男~』はどんなお気持ちで臨んでいますか?

新木:私が演じることでノンナという役が魅力的に映るように、みなさんに共感してもらえるように頑張りたいです。『コード・ブルー 』の時に、同職のお医者さんや看護師を目指しているファンの方からいただいた「優子ちゃんが頑張ってる姿を見て頑張れました」という言葉がすごくうれしくて。ノンナは私とほとんど同世代なんですけど、まだまだ成長過程で、これから頑張っていく役どころではあるので、みなさんに共感してもらえるような、素敵なキャラクターを作っていきたいと考えています。

ーー今回、科捜研のひとりとして役作りで意識した点はありますか?

新木:原作の古賀(慶)先生が元々科捜研にいらっしゃった方で、科捜研のリアルを作品に反映させたという情熱を伺ってから、原作のノンナもより大切に演じていきたいと思ったので、原作をちゃんと読み込むようにしました。私の役は、被害者の方に寄り添いすぎてのめり込んでしまうというキャラクターで、リアリティがあっていいな、と感じています。科捜研の人がどうやってひとりの人間として被害者と向き合っているか、そういうところも見ていただきたいです。

■「日々学ぶことが多い」

――錦戸さんの関西弁が移りそうになると伺いました(笑)。

新木:この前、1度だけセリフを言ったときに訛ってしまいました(笑)。普通に話したセリフが訛り過ぎてしまって、その後が続かなくなって、「あれ? 今ちょっと私訛りましたよね?」と自白したら、「それ錦戸さん移ってる」「錦戸くんのせいじゃーん」と現場で笑いが起きて(笑)。日常的にも、意識していなところで関西弁っぽく話したりしてるかもしれないです(笑)。

――共演者の演技を見ていかがですか。

新木:日々学ぶことが多いですね。感情的になるお芝居の時に、セリフが伝わりにくくなってしまったり、セリフを読点以外のどこで区切るかによって伝わり方が変わったりするのが難しいんです。船越(英一郎)さんのお芝居を見てると、感情的なシーンが多い役なんですが、どんなに感情的になっても、船越さんの言葉は私の中にスッと入ってくるんです。私もこんなふうに伝えたいなと思いました。

――ノンナが未熟者ながらも、懸命に真野を追いかけて真実を掴み取ろうとする姿が印象的でした。

新木:ノンナはすごく一生懸命に頑張っているんですよね。最初はどう頑張ったらいいかが分からなかったノンナが、真野さんと一緒に色んな事件に関わっていくことによって遺族の思いをしっかりと受け取って、寄り添っている姿は素敵だなと思っていて。お仕事だから淡々とこなしてしまう人もいると思うんですけど、そうではなく、情熱をもってきちんと相手と向き合ってる姿を見ると、私もそういう人でありたいなと思います。

■「30代に向けてお仕事に取り組んでいきたい」

――2018年はドラマ・映画とたくさんの作品でご活躍していましたね。

新木:2018年はこんなに1年ってすぐ過ぎるのか~というくらいあっという間でした。「『トドメの接吻』(日本テレビ系)見てました!」と言われて、1年くらい前なのについこの間だった気がしたなと思ったこともあって、それくらい充実していたんだと思いました。本当に色んな役に挑戦できました。25歳になってみて、20代前半の5年間は人生の転機になった年でもありましたし、これからも頑張っていこうという気持ちになれるような、ギュッと凝縮した数年でしたね。その中でも、特に2018年は濃かったです。

――25歳を迎えて、心境はいかがですか。

新木優子:仮に100歳までも生きてたとしても、もう4分の1が終わっちゃったんだと思って、考えるところはありましたね。25年間を濃く生きれていることにすごく感動しましたし、自分のやりたいことをやってこれて本当に良かったなと思います。当時は意味ないんじゃないかな?と思ったことでも、今まで25年間の中で意味のなかったことなんて、やっぱりないんだなと今振り返ると思います。学生の頃、勉強が辛くて「勉強っていつ人生の役に立つんだろう?」と思っていたんですけど、終わってみてちゃんと勉強しておいて良かったし、本当に細々としたことだけど、本当に積み重ねてきて良かった人生だなと思いました。壮大になっちゃった(笑)。

――2019年はこの作品でスタートを切ることになりますが、最後に意気込みを聞かせてください。

新木:2018年は本当に目まぐるしく一生懸命頑張ってきたので、2019年はひとつひとつを噛みしめながらもっともっと濃く役に向き合って、30代に向けてお仕事に取り組んでいきたいなと思います。今いただける役に真っ直ぐ向き合えるように、2019年も頑張りたいです。

(大和田茉椰)

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