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SixTONES、『モンスト』CMがファンから愛された理由 キャラクター契約終了を機に考える

リアルサウンド

20/6/13(土) 6:00

 「SixTONESを起用してくれてありがとうございました」「#ありがとうモンストーンズ」ーーSixTONESを起用したスマホ向けゲーム『モンスターストライク』のCMキャラクター契約が終了したことを受けて、Twitterではファンから提供元のXFLAGに向けて感謝の声が寄せられた。ゲームのCM出演がなぜこんなにも愛されたのか、改めて振り返ってみたい。

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 CMキャラクターの起用が発表されたのは、2019年5月1日。大阪城ホールで行われたコンサート『SixTONES CHANGE THE ERA-201ix-』のステージで発表された。当時の映像には、「やったー!」と小躍りして喜ぶメンバーの姿も。“モンスト”と称され、世界累計利用者数5,300万人を突破した大人気ゲームのCMキャラクターの抜擢、この日はSixTONESの結成日と、嬉しい知らせが重なりSNSでも大いに拡散された。これ以降、渋谷駅地下通路を巨大広告でジャック、テレビCMもよく流れ、デビュー前のユニットとは思えない露出量だった。

 「告白しちゃえ」と同級生の背中を押す田中樹。「タケノコって竹からうまれるって知ってる?」と豆知識を伝える髙地優吾。「見て見て見て! タラバガニー!」と腹筋をカニに見立てたボディペイントを見せるジェシー。サッカーでゴールを決めるもクールな松村北斗。「いや!虫いるじゃん!!みんな見て」と廊下で激しくおびえる森本慎太郎。そんな仲間たちを「くだらない」「常識ない」「落ち着きない」などと少し冷めた目でみつめる京本大我。しかし、いざ『モンスト』を始めれば、「あ、やべ」とミスする京本に、ジェシーが「まじかよー!」とツッコミ。京本が「俺、つかえない」と自虐的につぶやき、「でも、よくわかんないけれど、こいつら、まちがいない」と仲間のありがたみを噛み締めるといった内容だ。

 高校を舞台に、放課後に集まってわちゃわちゃとゲームをする、“青春”ど真ん中のSixTONES。このわずか数十秒の中で、メンバーの個性がコミカルに描かれていたこと、そして貴重な学生服姿がみられたのも愛された理由の一つだろう。

 CMソングに起用された「光る、兆し」も青春ストーリーにマッチする爽やかな楽曲だった。歌詞の一節に〈波風に揉まれたって 先が行き止まりだってぶつかり続けたら壁は砕けんだ/出来ないことなんて全部 頭ん中の妄想さ/始めることだけが明日を変える〉とある。何よりもSixTONESの軌跡や置かれていた環境とも重ねて捉えられ、この楽曲を収録した当時を思いながら、改めて歌詞をなぞると胸に迫るものがある。

 Twitterでは「あの時モンストのCMに救われた」というファンの声もあった。当時単独コンサートツアーを行うなど、いつデビューしてもおかしくない人気の高まりだったが、一向に発表がなされない。同時に他のユニットの活動が盛んになればなるほど不安が募っていく……。そんな中でのCMキャラクター抜擢は、少々大げさかもしれないが、暗闇を照らす一筋の光のよう。まさに「光る、兆し」だ。

 「こいつら、まちがいない」というコピーは、協力プレイができるゲームの特性を表しているが、当時のファンにとっては「SixTONESは大丈夫」「彼らならきっと夢を叶える」といった力強いメッセージとして捉えられ、心の支えとなった。

 ストーリー仕立てで、SixTONESが生き生きとしてみえる。積極的に見たくなるテレビCMもなかなか珍しいのではないか。改めて、ありがとうモンストーンズ。(柚月裕実)

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