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NEWS増田貴久、新しい“稽古”様式を語る 初の海外ミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」開幕

ぴあ

「ハウ・トゥー・サクシード」 撮影:田中亜紀

NEWSの増田貴久が9月4日、東京・渋谷の東急シアターオーブで初日を迎えるミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」の取材会に出席。コロナ禍での開幕を前に「まずは自分を、そして周りを守りながら、高い意識の中で時間たっぷり稽古させてもらった。不安はない」と決意を新たにし、「スタッフさんも含めて、共演する皆さんがマスクをしていたので、通し(稽古)でマスクをとって『あっ、こんな口してたんですね』って。顔の下半身(笑)に衝撃を受けました」と新しい“稽古”様式を振り返った。

トニー賞7冠に輝く同名コメディミュージカルを2020年版の新演出で上演。海外ミュージカルに初挑戦する増田は、ビルの窓ふき清掃員フィンチを演じ、「努力しないで出世する方法」という本に感化され、大企業で旋風を巻き起こす青年のサクセスストーリーを快活に表現する。

海外ミュージカルへの出演は「小さい頃からの夢」だといい、「本当に長く愛された作品で、楽曲がすばらしいのはもちろん、振り付けやセットにも伝統がある。プレッシャーは100%だが、同じくらいうれしさもある。楽しくて、踊っているだけで、ワクワクしちゃいます」と声を弾ませた。

2011年のリバイバル上演版(ダニエル・ラドクリフ主演)のクリエイティブチームの一人であるクリス・ベイリー氏が演出を担当。およそ1年前にオファーを受けて、「顔合わせで、何か歌ってと言われて、山下達郎さんの歌を。急に達郎さんが降りてきて(笑)」。今年に入り、ベイリー氏の来日が実現しなかったため、稽古中はリモートでやりとりしたそうで「クリスさんから、仕事を通して、いろんな階段を上って、君も周りも変わったと思うから、それを思い出してと言われた」と話していた。

作品のテーマである“出世”について問われると、「僕らみたいな仕事に、出世という言葉は当てはまらない。人付き合いといいますか、自分だけじゃなく、応援してくれる周りの人たちの助けがあって、ここにいられる」と真摯な表情。「大変な状況の中で、大きなステージに立たせてもらうのは、責任重大。エンターテインメントを作るこの場を大切に、しっかり千秋楽まで取り組み、多くの人を笑顔にできれば」と背筋を伸ばしていた。

取材・文:内田 涼

「ハウ・トゥー・サクシード」は9月4日~9月20日、東急シアターオーブで上演。10月3日~10月9日には大阪・オリックス劇場で上演される。

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