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NMB48、初の試みとなるチーム解体へーー新プロジェクト『NAMBATTLE』発表から現在までを振り返る

リアルサウンド

21/1/13(水) 16:00

 NMB48が新たなプロジェクトを始動している。それが元日配信『2021 NMB48 新春お年玉特別配信!』の中で発表された新プロジェクト『NAMBATTLE ~戦わなNMBちゃうやろっ!~』だ。

 これまでもNMB48は『新春特別公演』でチームを再編した「大組閣」や研究生の昇格などの動きを見せていたが、今年はチームN、チームM、チームBIIを解体し、7期研究生を含めたメンバー全員を6つのグループに抽選で振り分けることが発表された。優勝したグループには、NMB48の次回リリース作品にて新曲およびMV撮影の権利が与えられ、劇場公演もスタート。そのほかメディア露出も調整されている。バトルの種目は「劇場公演」「配信イベント」「ファン投票」の3つ。1月下旬より約1カ月間実施し、3月2日に大阪・オリックス劇場にて『NAMBATTLE〜戦わなNMBちゃうやろっ!〜決勝大会』が開催となる。

 プロジェクトのスタートとともに、解体となった既存の3チームは、1月中に千秋楽的位置づけの公演を実施し、それがチームでの最終活動日となる予定だ。NMB48キャプテンの小嶋花梨が劇場内の柱に記念のテープを貼るセレモニーからスタートした『2021新春特別公演』は、昇格が発表された6期研究生の2人に続き、7期研究生、チームN、チームM、チームBIIと順にパフォーマンスが披露されていたが、今思い返すと残り数少ない劇場公演だったことにもなる。

 毎年恒例の書き初めを披露したチームNに、6人編成という新たな「ハートの独占権」をパフォーマンスしたチームM。チームBIIは加藤夕夏による新しい振付での「Be happy」がお披露目となっている。歌詞ともマッチしたこのダンスが観られるのは貴重な劇場公演となりそうだ。

 「だってだってだって」で梅山恋和とともにセンターを飾った山本彩加の卒業コンサートも、決勝大会の翌日に同会場で開催が決まった。卒業後は芸能界から引退し、看護の道に進む山本。10周年イヤーは特に卒業生がサプライズ出演といったことが続いたが、梅山と上西怜とのユニット・LAPIS ARCHも含め、山本がアイドルとしてステージに立つのは正真正銘、残り2カ月となる。

 11日には『NAMBATTLE生配信#1 〜序 〜』にて6グループのグループ名とリーダーがアナウンスとなった。

 貞野遥香がリーダーを務める「LeopAje」(レオパージュ)は、NMB48の中でも後輩に当たる6期生と7期生が多いのが特徴。最後の1期生・白間美瑠が先頭に立つのは「みっくすじゅーす」。文字通り大阪発祥の飲み物からのグループ名であり、一人ひとりにフルーツ担当を決め、そんな可愛らしいフルーツ(メンバー)からできたグループを目指していく。

 石塚朱莉を筆頭にバラエティ力豊かなメンバーが揃う、出口結菜が率いる「W1N-C」(ウィンク)。そのグループ名は、すでに「勝つ」ことしか見えていない自信の表れ。配信イベントではMC多めに、コントも取り入れていくとのこと。

 NMB48キャプテンの小嶋花梨や渋谷凪咲、加藤夕夏といったグループの顔が並ぶ「きゅんmart」のリーダー(店長)を担当するのは、『NMB48 次世代コンサート 〜難波しか勝たん!〜』でもまとめ役だった塩月希依音。杉浦琴音は半数が7期生というフレッシュな「ちょうぜつかわE」でリーダーに立候補した。最後に「未開拓地」と「フロント(メンバー)」という意味を掛け合わせた「FRONTIER」(フロンティア)でリーダーを務めるのは中野美来。「NAMBATTLE密着メンバーインタビュー」で小嶋率いるチームBIIの解体に涙していたものの、その悔しさ、別れをバネにリーダーへと立候補している。

 AKB48グループとしても初の試みとなる、今回のチーム解体。先述したインタビューで白間が「昔のNMB48の良さ」、小嶋が「初期の感覚」と例えているように、6期生以降の代には刺激的で、11年目を迎えるこのタイミングにNMB48の原点回帰とも言えるプロジェクトがスタートする。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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