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堤真一、永山絢斗ら屈指の顔ぶれが揃った法廷劇の決定版『十二人の怒れる男』が開幕

ぴあ

20/9/11(金) 10:00

『十二人の怒れる男』

不朽の名作、最高傑作、金字塔と称賛され、“法廷もの”の代名詞ともされる作品『十二人の怒れる男』。映画や舞台で世界各国の観客のみならずクリエイターたちにも影響を与え続けているこの作品が、11年ぶりに東京・Bunkamuraシアターコクーンに登場。本日9月11日(金)に開幕する。

物語は、ひとりの少年が父親殺しの罪で裁判にかけられることから始まる。法廷に提出された証拠や証言は被告である少年に圧倒的に不利なものであり、無作為に選ばれた陪審員の大半は有罪を確信していた。ところが予備投票の結果は、有罪11票、無罪1票。12人の陪審員全員一致の評決でないと判決がくだらない中、ただひとり無罪票を投じた陪審員8番は「もし、我々が間違えていたら」と発言。そこから陪審員室の空気は一変し、男たちの討論は次第に白熱していく……。

お互いの名前も知らない12人の男たちが、激論の果てに虚栄心を引きはがされ、弱みをさらけ出し、ぶつかりあう。その個々のキャラクターは色濃くあぶり出され、密室の会話劇はどんどん緊迫感を増していく。今回、無罪票を投じた陪審員8番を演じるのは堤真一。映画では名優ヘンリー・フォンダが演じたこの役は、鋭い知覚を持つ思慮深い男だが、堤がどのような表情を見せるのか注目だ。また、シニカルな冗談好きで野球の試合に間に合うことばかり考えている陪審員7番に永山絢斗、調子のよい広告マンで、裁判にもあまり真剣に取り組む気がない陪審員12番に溝端淳平という配役も楽しみ。ほか、ベンガル、堀文明、山崎一、石丸幹二、少路勇介、梶原善、青山達三、吉見一豊、三上市朗が集結。この屈指の顔ぶれが、その個性、テクニックでどんなぶつかりあいを展開するのか。

演出を手掛けるのは、イギリスを中心に活躍するリンゼイ・ポズナー。今回が日本初演出となる彼は、演劇だけでなくオペラやテレビの演出も務めるマルチな才能を持ち、過去に『死と乙女(Death and the Maiden)』でローレンス・オリヴィエ賞2部門を受賞する実力派だ。海外の才能と出会い、新たな視点で挑むシアターコクーンの演劇シリーズ「DISCOVER WORLD THEATRE」の第9弾となる本作。この豪華な顔ぶれが導く法廷劇の行方を見届けてほしい。

文:伊藤由紀子

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