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田中邦衛が88歳で死去、「北の国から」「仁義なき戦い」などに出演

ナタリー

21/4/2(金) 20:07

「北の国から 2002遺言」より、田中邦衛演じる黒板五郎。(写真提供:フジテレビ)

田中邦衛が3月24日に88歳で死去していたことが本日4月2日にわかった。家族がNHKを通じてコメントを発表した。

死因は老衰。家族に見守られながらの安らかな旅立ちだったという。葬儀は田中の生前の希望により、家族葬の形で執り行われた。お別れ会などを実施する予定はないとのこと。

1932年11月23日生まれ、岐阜県出身の田中。1955年、俳優座養成所に7期生として合格し、俳優活動を開始する。1957年には今井正の監督作「純愛物語」で映画デビューを果たし、1960年には黒澤明の「悪い奴ほどよく眠る」に殺し屋役で出演。翌年スタートした加山雄三主演の「若大将」シリーズでは主人公のライバル・青大将を演じ、そのコミカルな演技で人気を集めた。

1966年にはフジテレビのドラマ「若者たち」でメインキャストを務め、同作は翌年に映画化。1973年から74年にかけて制作された深作欣二「仁義なき戦い」5部作では、シリーズ随一の卑怯者・槙原政吉を演じ存在感を示した。1975年には神代辰巳の「アフリカの光」で萩原健一と共演。フリーとして活動を始めた1977年には、森崎東の「黒木太郎の愛と冒険」で主演を務めた。

1981年にスタートしたフジテレビのドラマ「北の国から」では、北海道・富良野の大自然の中で息子と娘の成長を見守る寡黙な父親・黒板五郎役で出演。幅広い世代の支持を集め、同シリーズは2002年まで8本の続編が同一キャストによって制作された国民的ドラマとなった。

1986年には根岸吉太郎の「ウホッホ探険隊」でブルーリボン賞主演男優賞、1993年には山田洋次の「学校」で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲得。2006年には旭日小綬章を受章している。

※森崎東の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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