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市村正親&鹿賀丈史の「生きる」再演が開幕、「生き抜く力を共有できますように」

ナタリー

20/10/10(土) 11:40

ミュージカル「生きる」より。(c)ホリプロ

ミュージカル「生きる」が、昨日10月9日に東京・日生劇場で開幕した。

黒澤明の没後20年記念作品として2018年に初演された本作は、黒澤が1952年に発表した映画「生きる」のミュージカル版。作曲・編曲をジェイソン・ハウランド、脚本・歌詞を高橋知伽江、演出を宮本亞門が手がけた。再演となる今回も宮本が演出を担当し、前回に続いて市村正親と鹿賀丈史がWキャストで渡辺勘治役を演じる。主人公の渡辺勘治は、がんで余命わずかと知って苦悩しながらも、「何か自分にできることはないか」と生きる意味を探し始めて……。

市村は「芝居の中身は2年前よりもさらに濃いものにしてお届けしたいと思いますので、どうか劇場でのひと時を心から楽しんでください。“どんな時でも生き抜く力”を、お客様と共有できますように」、鹿賀は「今は感染対策など、面倒と思われることもあるかもしれません。『ブラボー!』という声も出せないかもしれません。ただ、生の空間で、我々演者とお客様との心と心はこれ以上ない程一体化しています。これ以上の近づき方はないわけで、観て頂ければお客様もそう思える作品になっていますので。お楽しみに」とそれぞれメッセージを送る。

また今回初参加となる渡辺光男役の村井良大は「人間の生き様全てが詰まったミュージカルです。是非、劇場で渡辺勘治に会いに来てください」と呼びかけ、演出の宮本も「演出した私が言うのもなんですが、初演より格段に面白くなっています。市村正親さんと鹿賀丈史さんの演技は、奥深く見事! 豪華な生オーケストラの演奏も相まって、楽しく、心震わせて、幸せを生で感じられる感動を、是非、劇場で味わってください!」と語った。

出演者には市村、鹿賀、村井のほか、小説家を演じる新納慎也と小西遼生、小田切とよ / 渡辺一枝を演じるMay'nと唯月ふうか、助役を演じる山西惇らが名を連ねた。上演時間は休憩25分を含む約2時間25分を予定。東京公演は10月28日まで行われ、その後11月30日まで富山、兵庫、福岡、愛知を巡演する。キャストたちと宮本からのコメント全文は以下の通り。

市村正親コメント

ようやく、演劇界も活動できるようになりました。今はその嬉しさに浸っています。

ですが油断は禁物。キャスト・スタッフそしてお客様含め全員が、健康に過ごして大千穐楽を迎えられるように、徹底した予防をして乗り切りたいと思います。

お客様も、マスクをしたままの観劇に、会話は控えて、とご苦労をおかけしますが

芝居の中身は2年前よりもさらに濃いものにしてお届けしたいと思いますので、どうか劇場でのひと時を心から楽しんでください。“どんな時でも生き抜く力”を、お客様と共有できますように。お待ちしています。

鹿賀丈史コメント

今は人と会いにくい状況で、思い悩む方もいるでしょう。その中での「生きる」は初演とは一味違い、よりメッセージ性が強くなっています。ミュージカルですがリアリティのある歌を追及し敢えて崩したりもして。皆様の心に訴えかけるものになっていると思います。

日生劇場には私も20代の頃から通っており、本当に素晴らしい劇場です。今は感染対策など、面倒と思われることもあるかもしれません。「ブラボー!」という声も出せないかもしれません。

ただ、生の空間で、我々演者とお客様との心と心はこれ以上ない程一体化しています。これ以上の近づき方はないわけで、観て頂ければお客様もそう思える作品になっていますので。お楽しみに。

村井良大コメント

ついにミュージカル「生きる」開幕しました。

劇場に帰って来れた事、役者として板の上に立てている事、お客様とお会いできる事、こんなにも幸せなことはありません。しかし、まだスタートラインに立ったばかりです。無事に終わらせる事も役者としての大事な仕事。最後まで気を引き締めて、毎公演挑みたいと思います。

この作品は「生」のエネルギーが満ち溢れています。お客様にはたくさん笑って、怒って、たくさん泣いていただきたい。人生は喜怒哀楽。人間の生き様全てが詰まったミュージカルです。

是非、劇場で渡辺勘治に会いに来てください。

新納慎也コメント

演劇はその時代の情勢や感情や空気感をも巻き込んで心に響くものだと実感しています。今の状況だからこそ感じられるモノもきっと劇場にはあります。しかも魂の真髄に染み入るこの「生きる」という作品。これはまさに奇跡です。この作品で心を揺さぶられ、今こそ劇場に足を運ぶ意義を存分に堪能していただきたいです。

小西遼生コメント

いよいよ2020年版、ミュージカル「生きる」の公演がスタートいたしました。劇場に入り、ステージから広い客席を眺め、本番のセットや照明、スタッフさんたちが気持ちを込めて作るその一つ一つを久々に体感し、舞台空間への愛おしさを改めて思い出しました。小さな公園を作るというささやかな願いに残り短い命をかけて懸命に生きた渡辺の姿を、エンターテインメントとしてのこの作品の面白さを、いち登場人物として、時には語り部として、この時世に劇場へ足をお運びくださる皆さまにしっかりとお伝えしていきたいと思います。

May’nコメント

前回は初めてのミュージカル出演でしたが、この素晴らしい作品を絶対に伝えたい!という想いで精一杯努力し、最後まで楽しく2人の女性を生きさせていただきました。

私自身、実際にお客様にお会いできることがとても久しぶりで、劇場に立てることにもとてもワクワクしています。

毎日色んなことがありますが、この作品を見たあなたが少しでも、今日を明日をワクワクできますように!

唯月ふうかコメント

全員でこの日を迎えることが出来て本当にホッとしています。初演からさらにパワーアップした作品、各々の役が深まっています! このご時世だからこそ突き刺さる言葉や救われる言葉が詰め込まれているので、お客様により明確にメッセージが伝われば嬉しいなと思ってます。千秋楽までカンパニー全員で生きます!

山西惇コメント

先ずは、無事初日の幕が開いたこと、ご尽力くださった全ての関係者の皆様、ご来場くださったお客様に心から感謝申し上げます。2年ぶりの再演は、宮本亞門さんを中心に、車でいえば丁寧なマイナーチェンジを重ねて、結果、排気量が倍増した自負があります。これから上演を重ねて、更に「生きる」の世界を色濃くお楽しみいただけるよう、精進致します。

宮本亞門コメント

今までの人生にない、感動の初日となりました。

生きている事、そのものが、どれほど素晴らしい事か、多くの人の心に届いたと思います。

演出した私が言うのもなんですが、初演より格段に面白くなっています。

市村正親さんと鹿賀丈史さんの演技は、奥深く見事! 豪華な生オーケストラの演奏も相まって、楽しく、心震わせて、幸せを生で感じられる感動を、是非、劇場で味わってください! お待ちしております。

ミュージカル「生きる」

2020年10月9日(金)~28日(水)
東京都 日生劇場

2020年11月2日(月)・3日(火・祝)
富山県 オーバード・ホール

2020年11月13日(金)・14日(土)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

2020年11月21日(土)・22日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

2020年11月28日(土)~30日(月)
愛知県 御園座

作曲・編曲:ジェイソン・ハウランド
脚本・歌詞:高橋知伽江
演出:宮本亞門

キャスト

渡辺勘治:市村正親 / 鹿賀丈史
渡辺光男:村井良大
小説家:新納慎也 / 小西遼生
小田切とよ / 渡辺一枝:May'n / 唯月ふうか
助役:山西惇

川口竜也、佐藤誓、重田千穂子 / 治田敦、林アキラ、松原剛志、上野聖太、鎌田誠樹、砂塚健斗、高木裕和、福山康平 / 飯野めぐみ、あべこ、彩橋みゆ、五十嵐可絵、石井亜早実、河合篤子、中西彩加、竹内真里 / 高橋勝典、市川喬之

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