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AKS、第三者委員会の調査結果を受けての説明会 NGT48 山口真帆よりリアルタイムで指摘入り波乱

リアルサウンド

19/3/22(金) 20:30

 株式会社AKSが、自社が運営するNGT48に関する一連の騒動に関する「第三者委員会の調査結果を受けての説明会」を本日3月22日に新潟市内にて開いた。登壇したのは、株式会社AKSから運営責任者兼取締役・松村匠、NGT48劇場支配人・早川麻依子、NGT48劇場副支配人・岡田剛の3名。

(関連:指原莉乃、NGT48 山口真帆の事件に関して言及 「メンバーと運営の間に立つ人間は必要」

 昨年12月8日新潟市内において、NGT48のメンバー・山口真帆の自宅にファンが押しかける暴行被疑事件が発生していたことを、今年1月8日SHOWROOM及びTwitter上で被害者である山口本人が発信したことにより発覚した一連の騒動。AKSは、別のメンバーがファンに対し、山口の帰宅時間が推測できる内容を不用意に伝えていたことを明らかにし、その後AKSが設置した第三者委員会がメンバーやAKS役職員と面談するなど原因について調査してきた結果を報告書として、3月21日にNGT48公式ホームページに公表している。

 冒頭、松村氏からNGT48を支援するファン、新潟県民、クライアント、新潟県をはじめとするメディアへのお詫びがあった後に、山口本人を筆頭にメンバー及びその父兄、関係者に対してはAKSの管理体制が不十分だったと謝罪。第三者委員会の報告書は今月18日にAKS側に届き、その後20日にメンバー、21日にメンバーの父兄へと説明会が開かれたという。

 21日にリリースされた第三者委員会からの報告書に関しては、メンバーへの書面でのアンケート及び面談の中で、今回の事件とは直接関係のないものの、メンバーの私的領域でのファンとの“つながり”が上げられていることに触れ、「確たる証拠はないのですが、そのように見受けられる部分があったという報告を第三者委員会から受けております」と“ファンへの裏切りの行為”としながらも、「つながりというのは道端で挨拶を交わすということもその範疇に含まれており、ファンサービスと私的領域でのファンとのつながりの線引きが非常に難しい状況ということを認識しております」とし、今後いちじるしく風紀を乱すような行動が見受けられた際は厳格な対応も検討するが、今回の責任はAKSにあるとして、まずは疎かになっていたコミュニケーションを最優先し、“つながり”については不問とした。

 会見から30分が過ぎた辺りで質疑応答中、質問を遮る形で記者から山口のツイートがあったことが報告され、ツイートが読み上げられた。緊迫した空気が漂う中、「中継を見ているようなんですが、どう思われますか?」と問われた松村氏は「見ているんだなぁと感じました」と動揺を隠せない。「ツイートをリアルタイムで書いているわけですから、事実ではないことがあるなということを実感しています」と改めてコメントした。「私は松村匠取締役に1月10日の謝罪を要求されました。」という山口のツイートの文面について、松村氏は「要求はしておりません」と明言している。

 さらに山口はリアルタイムでツイートを続け、「なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか。」という記者の読み上げに会場には乾いた笑いが起きる。松村氏は「コミュニケーション不足というのは仰る通りです。私どもとしてはコミュニケーションを取ってきたつもりですけども、そういう指摘を受けるということは不足しているのだと思います」と受け止めた。「山口さんに言いたいことはありますか?」と尋ねられると「被害者は彼女ですし、このようなことを発生させてしまったことは、大変申し訳ない気持ちしかございません。今後は我々の体制をしっかりと取っていくことを約束したいと思っています」と示した。「『繋がっているメンバーを全員解雇する』と私に約束しました。」というツイートに対しては、「報告書にもある通りに、あいさつでもつながりと言えると指摘を受けております。微妙なところだというのは間違いありません」と話す。

 山口のツイートにある「犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」という文面には記者から激しく事実関係を問われ、松村氏は「この状態で読むのはちょっと……この会見が終わってから調査して見ていきたいなと」と言及は避けた。また、「報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です」という山口の指摘から、登壇者3名が「挨拶」という文言を探す時間が設けられた。山口の指摘の通りに、報告書には「挨拶(もしくは、あいさつ)」という記載はどこにもない。

 会場都合で会見の終了が迫られる中、終盤にも山口はツイートをし、“松村匠取締役が当初言うように考えた文章”とされる画像をツイートした。これについては「これは私があれしたものではありません。私ではないのは事実です」とし、歯切れの悪い幕切れとなった。

 会見では総合プロデューサーである秋元康はどのようにコメントしているのかが記者から問われ、「『憂慮している』と。『しっかりやれ』という激励も受けておりますし。『松村が運営の責任者なんだから、しっかりと向き合って対応してくれ』ということです」と明らかにし、なぜ会見の場に顔を見せないのかについては「NGT48の運営に関しては、AKSが全権を握っておりまして、全面的に対応しております。報告書にもあったように、秋元さんはクリエイティブなところを担当されておられるので、ご理解いただければ」とした。

 NGT48はグループ結成から地元・新潟に密着したグループであり、実際多くのスポンサー企業がついている。一部の企業からは「スポンサーを降りる」といった対応がなされていることについては、松村氏が「当然の帰結なのかなと思っております。クライアントの皆さまが私どもを使っていただこうという思いで、ご依頼をいただいているわけですから」「信頼、信用は崩壊するのは一瞬で、これを地道に一つずつ、もう一度ご理解いただけるのであれば、誠心誠意その回復に努めていこうと思っております」と発信した。

 新潟ラジオ局を担当する記者から「以前のようなNGT48に戻ることを願っているメールが届く」ということが伝えられると、支配人の早川氏が「NGT48のオフィシャルにもたくさんの意見をいただいております。一番いただいた中でショックだったのが、『NGT48のファンというのが恥ずかしい』という意見を見た時に、堂々と応援していただけるグループに早く戻していきたいなと思いました」と辛辣なファンからの意見を明かし、今後のグループ作りとして「新潟のみなさんの信頼を回復する活動を行なっていければと思っております。まずは地元のメディア、行政といった方々の信頼を取り戻し、県民の皆さまに喜んでいただけるような活動をしていきたいなと思っております」と地元メディアに約束した。

 3時間にも及ぶ会見の中では、報告書内にある「ごく一部のファンとメンバーとの関係」の「つながり(及びそれを疑わせる事情)」に関する「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」、「本件事件後に、数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること」について何度も問い詰められ、松村氏がしどろもどろになる場面が多くあった。報告書に記載されていることに対して回答できないという対応について、改めて第三者委員会も出席した上での会見を開くべきという意見も上がった。また、会見の発表と山口のツイートに齟齬が出ていることについて、「本人が会見する可能性はあるのか」と問われ、松村氏は「持ち帰り検討する」としている。(渡辺彰浩)

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