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ゴールデンボンバー壮絶クリスマスライブ、無限列車が暴走し“プッチモニ”も登場

ナタリー

20/12/25(金) 19:04

ゴールデンボンバー(写真提供:株式会社ユークリッド・マネージメント)

ゴールデンボンバーの配信ライブ「ゴールデンボンバークリスマスライブ~聖夜の夢漢却廃神~」が、昨日12月24日に行われた。

今回のライブは今年8月開催の「去年の無人島より100倍マシ ~電気があるって素晴らしい~」、そして10月に行われた「ゴールデンボンバー全国縦断無観客ライブ『エアーツアー』3days」」に続くライブ。毎年恒例のクリスマスライブは、今年は無観客生配信という形で全国のファンに届けられた。

ライブのオープニングではメンバー4人がクリスマスパーティを楽しむ様子が映し出された。それぞれ幸せな家庭を持っているという設定の4人は家族のエピソードを話しながら笑顔でグラスを交わすが、そこへ部屋の窓ガラスを割ってシロクマが乱入。シロクマに次々と惨殺された4人の死体が転がり、鬼龍院翔(Vo)の血文字による「ゴールデンボンバーワンマンライブはじまるよ」というダイイングメッセージから、映像はライブ会場へと切り替わる。先程と同じ服装で血まみれの4人は1曲目に「デスメンタル」を披露。最初のMCで鬼龍院は「幸せなホームパーティをやってたのにまさかシロクマが襲ってくるとは……でも不思議な力が湧いてきて、ステージに立っているというわけでございます」と今の状況を説明するが、喜矢武豊(G)には「おかしいだろこの設定、どういうことだよ」とツッコまれていた。

喜矢武は2020年を振り返り「いろいろなものが流行りましたけど、一番気になったのはソロキャンプ。僕もやりたかったんですよ。冬になってしまったけど今からでも楽しみたい」と語る。歌広場淳(B)は「コメントで盛り上がっているように見せてほしいんですよ!」とファンにコメントの仕方をアドバイスし、さらに生配信へのリンクの拡散も呼びかけた。

続く「抱きしめてシュヴァルツ」のギターソロでは、喜矢武が黄色と赤の服で“キャンプー”に扮して登場。蜂蜜が大好きなキャンプーはビニールプールに飛び込み、歌広場が注ぐ蜂蜜を頭から浴びるが、あまりの粘度の高さに呼吸困難に陥り「死ぬかと思ったぞ、息ができなくて!」と絶叫した。一方樽美酒は頭に白く大きな被り物、首から下は白い風船に入った状態で大きな雪だるまになって笑顔を振りまくが、槍で突かれて体を覆っていた風船が割れ、Tバック姿の下半身をあらわにする事態に。ステージ上で繰り広げられる阿鼻叫喚に、鬼龍院は「クリスマスにぴったりの素敵なステージになってますね」と半笑いを浮かべるしかなかった。

血まみれ、蜂蜜まみれ、ほぼ裸とそれぞれのビジュアルがカオス状態になったところで、メンバーはコメント欄を読みながら衣装をチェンジ。鬼龍院、喜矢武、歌広場がクリスマスらしい華麗なスーツ姿を披露すると絶賛のコメントが殺到するが、樽美酒は赤いチェックの野球ユニフォーム姿で「このユニフォームはクリスマスっぽいから! 俺はユニフォームのほうがいいもん」と笑っていた。着替えを終え、鬼龍院から最近のことについて尋ねられた喜矢武は「『鬼滅の刃』は面白かった! 『無限列車編』は実写化来るよ、私が出演します」と堂々と宣言。次の曲に向けてファンの期待を高めた。

続いて披露されたのは「今夜はトゥナイト」。間奏ではダンボール工作で“無限列車”に扮した喜矢武が登場し、ステージ前のスロープを下っていく。ステージ上のスクリーンには喜矢武が白銀のゲレンデをすさまじいスピードで暴走し、最後に鬼龍院と歌広場、樽美酒が体を張って止める映像が映し出された。「愛してると言えなくて」「もうバンドマンに恋なんてしない」でシックな世界を展開したあと、鬼龍院は直前の“無限列車編”を「あのスピードはやべえよ……」と振り返る。喜矢武は「実際やってみると、僕より助けるメンバーのほうがビビってた(笑)」と余裕の表情。ゲレンデのすぐ下が「ちょっとした崖」になっており、大変スリリングだったという撮影について鬼龍院は「壮絶すぎて、今度YouTubeとかで公開するのでお待ちください」と予告していた。

「もしかしたらクリスマスのキラキラした感じに合っているかもしれない」と鬼龍院が紹介した次の曲は「Oh!My Love」。間奏では会場が暗転し、樽美酒が予告していたイルミネーションが光るが、その正体は10月の配信ライブでも登場した、某スーパーの名前を冠した謎のキャラクター。彼は全身を華やかに光らせながら会場を練り歩き、スタッフやメンバーに激安のお惣菜やケーキを配っていた。続く「燃やして!マイゴッド」ではムーディなサウンドに乗せて真顔の樽美酒が華麗なステップを踏み、笑いをこらえながら歌いきった鬼龍院は「その格好プラス真顔は卑怯だよ……」と苦笑いを浮かべた。

鬼龍院は今年行ってきた多数の配信ライブを振り返りつつ「今回で最後になればいいなと思っているので、今日は珍しい曲をやりすぎた! 次の曲もひさしぶり」と次の曲を紹介。そして「101回目の呪い」「あの日君を傷つけたのは」と切ないナンバーを連投し、ファンを感動に導いた。そこから一転し「成●很酷」「かまってちょうだい///」と鬼龍院曰く「運動量の多い」楽曲を連発して雰囲気を急変させる。最後は「イヤホン」を、コメント欄を通じてファンと大合唱した。

アンコールでは過去のクリスマスライブでゴスペルに挑戦してきた4人の軌跡が紹介された。過去2回ともハーモニーとは程遠い惨憺たる結果となった4人は今年も聖歌隊の衣装に身を包んで登場するが、「メリークリスマス!」と叫んで衣装を破り捨ててパジャマ姿に変身し、プッチモニの「ぴったりしたいX'mas!」をパフォーマンス。4人のキュートなダンスにコメント欄にはツッコミと喝采が起こり、メンバーもそれぞれ「完璧だね!」「リベンジ果たした!」と充実した表情を見せるが、よく見ると樽美酒の衣装はプッチモニではなくミニモニ。の衣装。またしても視聴者を混乱させるも、全員が役になりきっている状況のため鬼龍院は「ツッコミがいないんだよね……」と事態の収拾に苦慮していた。

ここでクリスマスパーティにふさわしく、ステージには大きな赤いバケツと飲み物が入ったボトルが運び込まれた。メンバーはバケツの中身のチキンを頬張り、ボトルから4人がCM監督を務めるサントリー「伊右衛門」を注いで飲み干す。さらに喜矢武が注文したというクリスマスケーキが登場するが、ケーキの表面に描かれていたのはタレントのクリス松村の姿。喜矢武は自身の滑舌の悪さで「クリスマス」を「クリスマツ」と言ってしまい、注文が間違って伝わってしまったと悔やしそうに語っていた。

「†ザ・V系っぽい曲†」に続き、鬼龍院は新曲のパフォーマンスを告げてファンを喜ばせた。新曲のタイトルは鬼龍院のライブ冒頭の挨拶でもおなじみの「キスミー」。今の世の中にふさわしい、信じることの大切さを壮大なサウンドに乗せて歌ったこの曲を、ファンへのクリスマスプレゼントとして贈った。ラストナンバーの「女々しくて」では喜矢武がステージの主電源を落としステージを真っ暗に。その後、自らの自転車発電でLEDビジョンを光らせてクリスマスのメッセージを贈るも、ケーキの注文に続いて誤字を表示するというオチで締めくくった。

鬼龍院はメンバーを代表し「我々はどんな状況でもこんな感じでいますので、みんなも来年も元気でいましょうね!」とファンに挨拶。終演後にはこの日初披露された新曲「キスミー」が、今年の配信ライブのエンディングで使用されている「夜明けの待ち人」とともにシングルリリースされることが告知され、ファンを大喜びさせた。今回のライブのアーカイブ映像は、ニコニコ生放送とABEMAペイパービューにて1月23日(土)まで配信中。

「ゴールデンボンバークリスマスライブ~聖夜の夢漢却廃神~」2020年12月24日 セットリスト

01. デスメンタル
02. かっこいいな英語って
03. 抱きしめてシュヴァルツ
04. 今夜はトゥナイト
05. 愛してると言えなくて
06. もうバンドマンに恋なんてしない
07. Oh!My Love
08. 燃やして!マイゴッド
09. 101回目の呪い
10. あの日君を傷つけたのは
11. 成●很酷
12. かまってちょうだい///
13. イヤホン
<アンコール>
14. ぴったりしたいX'mas!
15. †ザ・V系っぽい曲†
16. キスミー
17. 女々しくて

※本文中の●は中国語の「龍」が正式表記。

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