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橋本環奈&上白石萌音「千と千尋の神隠し」舞台版に意気込み、ジブリ鈴木敏夫も期待

ナタリー

舞台「千と千尋の神隠し」製作発表記者会見の様子。左から上白石萌音、橋本環奈。

舞台「千と千尋の神隠し」の製作発表記者会見が11月9日に東京のザ・プリンス パークタワー東京で行われ、ダブルキャストで主演を務める橋本環奈と上白石萌音、湯婆婆・銭婆役の夏木マリと朴ろ美、翻案・演出のジョン・ケアードらが登壇した。

東宝の創立90周年を記念して世界初演される本作は、宮崎駿が監督を務めた映画「千と千尋の神隠し」の舞台化作品。会見の冒頭にはスタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫も登壇した。舞台化については宮崎と「嫌になるくらい話した」と話す一方で、許諾に関して宮崎は「いいよ」という簡単な一言だけだったそう。鈴木の口から宮崎の「あんなに多くの人に支持されたのだから、もうこの映画は自分のものではなく、皆さんのもの。もう手を離れた」という言葉が明かされる。そして鈴木は「間違いなく素晴らしい舞台を作ってくれると思います」と期待を込めた。

本作で初舞台を踏む橋本は「今まで緊張したことがありませんでした。でも今初めて緊張を感じています……」と話し、「右も左も上も下もわかりませんが、皆さんの背中から何でも吸収して、とにかくまっすぐぶつかりたい」と力を込める。7歳のときに映画「千と千尋の神隠し」を初めて観たと言う上白石は「リスペクトと覚悟と責任を持って演じたい。映画を観るほどに『舞台でどうやるのかな?』とハテナマークが浮かびますが、ジョンの頭に素敵なアイデアがたくさんあるはず。千尋のように勇敢にがんばります」と意気込んだ。

初鑑賞のときから映画「千と千尋の神隠し」を「演劇的な作品。絶対に舞台になる」と感じていたというケアード。宮崎と鈴木に舞台化をオファーしたときのことを「宮崎さんは数分話してすぐに『いいよ!』とご快諾された。でも直後に『どうやるの?』と聞かれ、私はパニックでした(笑)」と振り返る。舞台化にあたっては宮崎の監督作品をすべて鑑賞したそうで「宮崎さんが天才的なのは子供の心理に入り込む点。これは、すごく難しいこと。子供の立場で物語ることにおいて、ディケンズやアンデルセン、ルイス・キャロルらと並ぶ素晴らしい語り部」と絶賛。舞台「千と千尋の神隠し」については「映画のキャラクターよりさらに“カラフル”。楽しい作品になると保証します」と述べ、上演に向けては「日本的なものに敬意を払いたい。映画をただまねるのではなく、舞台ならではの表現ができたら」と語った。

映画でも湯婆婆と銭婆に声を当てた夏木は「思い起こせば、映画はもう20年前。20年後に実演が叶うとは思ってもみなかった。とても楽しみ。舞台は別物として考えて、私としてはフレッシュに取り組みたい。新人のつもりで橋本さんと同じ気持ちでやりたいと思っています」とコメント。朴は映画の公開当時、千尋役の柊瑠美と名前を間違えられ「今度ジブリの映画に出るんだね」と何度も声をかけられたエピソードを披露する。「だからすごく印象的な映画なんです。20年経って、千尋ではないですけど湯婆婆で出演させていただけることに胸が躍っています」と声を弾ませながら「キャストの皆さんが燃えている。私も熱さに負けず、帝劇を油屋に変えたい」と抱負を述べた。

会見にはハク役の醍醐虎汰朗と三浦宏規、カオナシ役の菅原小春と辻本知彦、リン・千尋の母役の咲妃みゆと妃海風、釜爺役の田口トモロヲと橋本さとし、兄役・千尋の父役の大澄賢也、共同翻案の今井麻緒子も出席。舞台「千と千尋の神隠し」の公演は2022年2月28日から東京・帝国劇場ほか全国4都市で順次行われる。一般前売りは12月18日に販売スタート。

※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記

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