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応募総数145件からグランプリ決定、東宝×ALPHABOATのホラー作品コンテスト

ナタリー

20/7/16(木) 18:46

「現実を受け入れるべく夢を見る」

東宝とALPHABOATによる才能発掘プロジェクト「GEMSTONE(ジェムストーン)」の第5弾企画「ショートホラーフィルムチャレンジ」の受賞作品が発表された。

才能あるクリエイターを発掘する本プロジェクトでは、アニメーター、イラストレーター、作曲家、シンガー、役者、タレントなどの“原石”を発掘。今回はホラーとテクノロジーを掛け合わせて新たな恐怖体験を作り出す会社・闇と提携してホラーをテーマに映像作品を募集した。最終審査員はYouTubeドラマ「Stalking Vampire ~隙間男~」シリーズなどで知られる劇団スカッシュ、闇のCCO頓花聖太郎、東宝の映画企画部長・山内章弘が務めた。

応募総数145件の中からグランプリに輝いたのは、下津優太の「現実を受け入れるべく夢を見る」。劇団スカッシュは「ヤバかった。計算された画角、ストーリー、テンポ。ホラーにユーモアを混ぜるセンス。言うことなしでした。怖かったし何より面白かったです」とコメントしている。

準グランプリには、上航の「Z.N.」が選ばれた。頓花は「大作が来たなと思いました。一見ホラーではない絵なのですが、徐々に感染していく恐ろしい世界。あえてアンドロイドでゾンビを描くことで人間ドラマを排した、純粋なホラーの恐怖を描くことに成功していたように思います」とたたえた。

また劇団スカッシュ賞はOLD ROOTSの「祖母の部屋」、闇賞は三重野広帆の「膨らみ」、東宝賞はシュトウケイゴの「ハコキョーフショーノオトコ -THE MAN SCARED OF BOX-」がそれぞれ受賞。山内は「応募数が多かったので審査前はクオリティにバラつきがあるのではと思っていましたが、作品もバラエティに富んでいて、粒ぞろいでした」と審査の感想を述べた。

これらの入選作品には総額50万円の賞金ならびに、東宝・ALPHABOATとの新規企画開発の権利が与えられる。なお1次審査を通過した作品はGEMSTONEのYouTube公式チャンネルで公開中。

グランプリ

作品名:「現実を受け入れるべく夢を見る」
受賞者:下津優太

審査員講評

劇団スカッシュ

ヤバかった。計算された画角、ストーリー、テンポ。ホラーにユーモアを混ぜるセンス。言うことなしでした。怖かったし何より面白かったです。

頓花聖太郎

ひと目で引き込まれるクオリティの作品でした。ホラーにありがちな暗い作品でなく、温度湿度を感じる世界観。この人の撮った長編ホラーがぜひ観たいと思い選ばせていただきました。

山内章弘

見た瞬間、これが大賞だろうと思いました。絵、画角、役者の質、ストーリー性や新規性、ホラー・恐怖っていったいなんだろうと考えさせられる視点、音の使い方、全てにおいて質が高かったです。また、恐怖と笑いの境界線を提示している部分も非常に面白かったです。ホラーと一口にいってもいろいろな形がありますが、その広がりの可能性を示した部分も含め大賞に選びました。

準グランプリ

作品名:「Z.N.」
受賞者:上航

審査員講評

劇団スカッシュ

見てすぐにCGレベルの高さに度肝を抜かれました。かわいいキャラクターに色使い。ストーリーも新鮮でした。子供から大人まで楽しめるエンターテイメントでした。

頓花聖太郎

大作が来たなと思いました。一見ホラーではない絵なのですが、徐々に感染していく恐ろしい世界。あえてアンドロイドでゾンビを描くことで人間ドラマを排した、純粋なホラーの恐怖を描くことに成功していたように思います。

山内章弘

「原石」というより「完成形」ともいえるクオリティの高さで、アニメ作品が少ない中で際立っていました。子供でも見られるような明るいルックにも関わらず、「しっかりとホラー」というところが良かったです。

劇団スカッシュ賞

作品名:「祖母の部屋」
受賞者:OLD ROOTS

審査員講評

劇団スカッシュ

ホラー短編を出し続けているYouTuberがいるとは知らずにびっくりしました!! 知らなくてごめんなさい!! チャンネル登録しました!! 熱量感じました! いつかYouTubeドラマについて語りましょう!

闇賞

作品名:「膨らみ」
受賞者:三重野広帆

審査員講評

頓花聖太郎

日本のデヴィッド・F・サンドバーグ監督といっても過言ではないアプローチ。淡々とした表現の中に恐怖を積み上げていく表現が素晴らしいです。ふとんの膨らみという誰もが見覚えのあるシーンに良くぞホラーの種を見出したなと嬉しくなりました。

東宝賞

作品名:「ハコキョーフショーノオトコ -THE MAN SCARED OF BOX-」
受賞者:シュトウケイゴ

審査員講評

山内章弘

作品の出来という意味ではグランプリ・準グランプリに軍配が上がるかもしれませんが、本作にはそれに勝る勢いがありました。これも笑いと恐怖のバランスが面白く、音の使い方が上手でした。また、キャスティングが素晴らしかったです。一本の映画というよりは、ちょっとゾワッとする体験をしたいという人に向けて、このような作品をたくさん集めてパッケージとして発信するという発想もあると思います。そういった作品を作る才能があると思ったので、是非お会いしたいと思いました。

総評

劇団スカッシュ

めちゃくちゃ面白かったです。「訪問者」や「怨ラIN」など入選した作品以外もアイディアに溢れる作品ばかりだったので、今後の作品も楽しみにしています!!

頓花聖太郎

オンラインやコロナを扱った、今でしか撮れないホラー作品からJホラー、モンスター、ゴア、アニメやCG、特撮、ゾンビに、はてはサメ作品まで幅広いジャンルのホラーが集結したことに感動を覚えました。今回賞に選ばれなかった作品の中にも素晴らしい才能の原石は数多く見受けられました。この中に今後のホラー界を革新する人が確実にいる、そう思える審査でした。

山内章弘

非常に楽しい審査会でした。応募数が多かったので審査前はクオリティにバラつきがあるのではと思っていましたが、作品もバラエティに富んでいて、粒ぞろいでした。また、審査員の皆様の出自もバラエティに富んでいたので、劇場用映画を作っている自分にはない視点を加えて頂き、有意義な審査会になったと思います。

(c)TOHO CO., LTD.

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