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松井玲奈主演で島本理生の小説「よだかの片想い」が映画化、共演に中島歩

ナタリー

「よだかの片想い」

松井玲奈が主演を務め、中島歩が共演する映画「よだかの片想い」が2022年に公開される。脚本は「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫、監督は「Dressing Up」の安川有果が担当した。

島本理生の小説を映画化した本作は、「わたし達はおとな」に続く“(not) HEROINE movies”プロジェクトの第2弾作品。顔の左側にアザがある大学院生・前田アイコの成長が描かれる。

研究一筋の生活を送っていたアイコだが、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから状況が一変。その本が映画化されることになり、彼女は友人の編集者の手引きで出会った監督の飛坂逢太に惹かれていく。そして仕事が第一で女性にも不自由しないタイプの飛坂への思いを募らせながら、アイコは自身のコンプレックスと正面から向き合うようになる。

アイコ役の松井は以前から島本作品のファンを公言している。彼女は「描かれる恋愛模様に心奪われた日から、いつかアイコを演じたいと強く思い、そして今回その夢が叶いました。敬愛する島本理生さんの、中でも特に思い入れの強い作品。その世界を生きることができるなんて、こんなにも嬉しいことはありません」と思いをつづった。飛坂を演じる中島は「それぞれが恋愛観を持ち寄り作品に織り込んでいった、気恥ずかしくも創造的な撮影でした」とコメント。安川は「お二人の間にしか生まれない素敵な瞬間を見つめることのできた撮影は、とても幸福な時間でした」と振り返った。

「よだかの片想い」は東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。

松井玲奈 コメント

「よだかの片想い」は私にとって特別な一冊です。
描かれる恋愛模様に心奪われた日から、いつかアイコを演じたいと強く思い、そして今回その夢が叶いました。
敬愛する島本理生さんの、中でも特に思い入れの強い作品。その世界を生きることができるなんて、こんなにも嬉しいことはありません。
皆さんにご覧いただける日が来ることが、今から楽しみです。

中島歩 コメント

安川監督と松井さんとは会ったその日から率直に話し合える風通しの良い関係でした。
それぞれが恋愛観を持ち寄り作品に織り込んでいった、気恥ずかしくも創造的な撮影でした。
皆様にご覧いただける日が楽しみです。

安川有果 コメント

「まだ映画にできるか分からないが、感想を聞かせてください」とプロデューサーから薦めていただき、顔のアザによって生まれる不思議な関係性を描いた小説「よだかの片想い」を初めて読みました。

私がこれまで読んできた島本さんの小説とは雰囲気の違うライトな読み口が新鮮で、偏った美の価値観が蔓延する社会でアザごと自分を肯定したいと願う主人公アイコの魅力に心を捕まれ、読み終える頃には「他の監督の手に渡ってほしくない」と強く感じていました。

松井さんは、この役を熱望されていただけあって頼もしく、映画全体を引っ張ってくれました。シーンの相談の為に待機場所を訪ねると、びっしりと付箋のついた小説を読み込んでいた姿が今も目に焼き付いています。その覚悟と熱量で「島本作品の主人公を演じる」夢を叶えた松井さんの姿には幾度となく刺激を受けましたし、アイコに魂を吹き込んでくれた松井さんの魅力がそのままこの映画の魅力であると自信を持って言いたいです。

中島さんはユニークな方で、特に印象に残っているのは、撮影が終わってしばらくしてからアフレコにお越しいただいたときに、あるシーンの自分の演技を見て「この人モテてきた人ですね」と仰ったことです。その時は「(撮影時じゃなく)今?」と思いましたが、後になって、意識すると演技に影響が出るからわざと忘れていたんだな、と気がつきました。撮影の時にも準備してきたものを忘れることを意識的にされていた印象があり、安心できないところに身を投げ出す勇敢さに、俳優の凄さを垣間見た気がしました。

このお二人の間にしか生まれない素敵な瞬間を見つめることのできた撮影は、とても幸福な時間でした。

粘り強く何度も脚本を書き直してくださった城定さん、まだ発表されていない素敵なキャストの皆さん、支えてくださった優秀なスタッフの皆さんにも、この場を借りてお礼を言いたいです。

皆で作った映画が少しでも誰かの心に残るものになっているなら、こんなに幸せなことはありません。
お届けできる日が今から待ち遠しいです。

(c)島本理生/集英社 (c)2021映画「よだかの片想い」製作委員会

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