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真夏の夜のジャズ 4K

20/8/21(金)

日本公開60年記念と銘打った音楽ドキュメンタリーの4K版のリバイバル上映。恥ずかしながら今回が初見だが、音楽フェスのドキュメンタリーとしては異色な構成で、ジャズファンでなくとも面白く観られた。 1958年7月3日から7月6日まで、セレブに人気の避暑地で開催された「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」を描いたもの。音楽ドキュメンタリーと言えば、ステージの魅力を中心に、バックヤードでのアーティストの姿を捉えるのが定番だろう。しかし、本作では、同時期開催のヨットレース「アメリカズカップ」や観客の様子などを捉えるという粋な作り。 上映時間も83分とコンパクト。ジャズファンは「もっと見せろよ」というだろうが、ジャズ入門編としてほどよいサイズ感。監督はニューヨーク出身の写真家バート・スターン氏。当時28歳の気鋭で、フェスの発起人の妻が白羽の矢を立てたとか。音楽だけじゃない音楽ドキュメンタリーは当時でも異色だったに違いなく、1959年のベネチア国際映画祭でも話題になったのだという。 登場するのは、ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、チャック・ベリー、アニタ・オデイといった伝説のアーティストばかり。観客は帽子にサングラス姿。タバコをふかしながら、優雅に音楽を楽しむといった光景は当時ならでは。真夏の暑さから夕闇、夏の時間の移り変わりまでしっかり捉え、フェスの高揚感を伝えてくれる。シニアはもちろん、音楽やファッションに敏感な若い世代にもオススメ。大人って、かっこいい。そんな映画だ。

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