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いま、最高の一本に出会える

映画「劇場」より、山崎賢人演じる永田(左)と松岡茉優演じる沙希(右)。

ピース又吉の恋愛小説「劇場」を行定勲が映画化、演じるのは山崎賢人&松岡茉優

ナタリー

19/7/16(火) 6:00

ピース又吉の小説「劇場」(新潮社)の映画化が決定した。「世界の中心で、愛をさけぶ」「ナラタージュ」の行定勲がメガホンを取り、2020年に公開される。

又吉が芥川賞受賞作「火花」(文藝春秋)以前に書き始め、文芸誌「新潮」2017年4月号にて発表した「劇場」は、売れない劇作家・永田と彼を支えようとする沙希の7年間を描いた恋愛小説。映画版では永田を山崎賢人が、沙希を松岡茉優が演じ、脚本は2016年公開の「ピンクとグレー」でも行定監督とタッグを組んだ蓬莱竜太(モダンスイマーズ)が手がける。

今年6月初旬にクランクインし、東京・下北沢を中心とした都内で撮影中。又吉は「信頼している行定勲監督、そして山崎賢人さん、松岡茉優さんをはじめ、魅力的な俳優陣によって映像になることを嬉しく思っています。絶対観に行きます!」とコメントしている。

ピース又吉 コメント

「劇場」という小説は、恋愛というものの構造がほとんど理解できていない人間が書いた恋愛小説です。恋愛小説と呼べるものになっているかすらもわかりません。ただ、若くて未熟な二人がともに過ごしたどうしようもない時間を必死で書いているうちに、作家のわずかな能力を超えて濃密な風景が幸運にも立ち上がったと感じています。ちょっと表現まわりくどいですか? 「こいつなに一丁前に作家ぶっとんねん」と思いました? でも、本心なんです。それくらい自分にとって、大事な作品です。信頼している行定勲監督、そして山崎賢人さん、松岡茉優さんをはじめ、魅力的な俳優陣によって映像になることを嬉しく思っています。普通、原作者はシンプルな言葉で感謝を綴るくらいが丁度いいと思うのですが、思わず長文になってしまい恥ずかしいです。そして、言い訳しているせいで、より長くなってしまいました。すみません。絶対観に行きます!

行定勲 コメント

小説「劇場」はあまりにも身に覚えがある場面ばかりで胸をかきむしるような想いで読んだ。私は又吉さんが書いた主人公がまとう空気をどうしても撮りたくなった。ザラザラとした、夜が明ける頃に感じる切なくて淋しい空気を。下北沢、渋谷、井の頭公園、そこかしこで錆つきそうな青春が吹き溜まっている。山崎賢人と松岡茉優という稀代の若く鋭い感性と共に、自戒を込めてどうしようもない男と女の在り方を映画として映し出せたらと思います。

山崎賢人 コメント

初めて本を読んだ時、人としてダメな部分ばかりですが、表現者としてとても共感できる弱さを見せる永田をすごく魅力的だと感じました。自分にとってとても挑戦的な作品でしたが、以前からご一緒したかった行定監督のもと、今しか出せない自分のものを全部出せているのではないかと感じています。撮影を通して、とても魅力的な原作にさらに映画としての魅力を盛り込んだ作品になるのではないかと思っています。

松岡茉優 コメント

沙希役の松岡茉優です。同い年の山崎賢人くんとは実は昔共演しているのですが、直接一緒にお芝居するのは初めてです。永田と沙希について、撮影中何度も2人で話し合いました。2人とも脚本に心底惚れており、意見が違ったことはありませんでした。とても繊細な本で、私たちの演じ方が変わってしまうと、話の到着すら変わってしまいそうで。行定勲監督が若い私たちを導いてくれました。全国の恋する、愛する、はたまた情で離れられなかったり、何かのきっかけを失っているパートナー達が救われる映画になると思います。完成を楽しみにしていてください。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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