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「おらおらでひとりいぐも」オファーに宮藤官九郎が胸を張る「概念ですからね!」

ナタリー

20/11/3(火) 15:53

「おらおらでひとりいぐも」Q&Aイベントの様子。左から宮藤官九郎、青木崇高、沖田修一。

第33回東京国際映画祭の特別招待作品「おらおらでひとりいぐも」が本日11月3日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映され、キャストの青木崇高、宮藤官九郎、監督の沖田修一がQ&Aイベントに登場した。

若竹千佐子の同名小説を実写化した本作では、夫に先立たれた主人公・桃子さんの日常が描かれる。田中裕子が75歳の桃子さん、蒼井優が20歳から34歳までの桃子さんを演じ、東出昌大が夫・周造に扮した。また濱田岳、青木、宮藤は桃子さんの心の声である寂しさ1、寂しさ2、寂しさ3役で出演している。

現場の雰囲気を尋ねられた青木は「監督が作ってくれた世界や空気が本当に楽しくて、ふざけたように遊んでいました」と回答。宮藤は田中との共演に最初は緊張していたと前置きつつ、「でも僕らが入るときにはあのセットに田中さんが“桃子さん”という状態で座ってらっしゃって。そして桃子さんも僕らもみんな同じ衣装なので、途中からは4人組のような気持ちになっていました」と振り返った。

そのまま衣装に話が移ると、青木は「台本を読んで面白かったんですが、どんな衣装を着るんだろうと思いましたね。最初は黒タイツのような黒子っぽいものを想像していたんですが、衣装合わせでは桃子さんと同じデザインのバカでかいサイズのものが用意されていて……」と言って会場の笑いを誘う。衣装部と話し合ったという沖田も「妖精をイメージするような抽象的な案もありましたが、桃子さんと同じ服のほうが自然でわかりやすいかなと」と笑顔で補足。「それに桃子さんの衣装を男の人が着るのも、4人が同じ衣装を着るのも面白いと思ったんです」と説明した。

終盤には客席からは「寂しさを表す役はなかなかないが、演出で工夫した点は?」と質問が飛んだ。「イメージは『白雪姫』の7人の小人。桃子さんの孤独を表現するための役だったので、急に彼らがいなくなったときに寂しさのようなものが起こればいいなと思いました」と述懐。続けて「寂しさたちには楽しくふざけてもらって桃子さんの孤独と相反するものに見えたらいいなと。なので最初は『小学生男子みたいな感じで』と話して、めちゃくちゃ走ってもらったりしましたよね」と言うと、青木は「まだ暖かい時期に走り回ったらすごい汗だくになってね(笑)」と回想する。また宮藤は「寂しさという役に選ばれたことをすごく誇りに思います。僕たちしか寂しさを演じられる人はいないですからね。概念ですからね!」と胸を張り、笑いを起こしていた。

「おらおらでひとりいぐも」は11月6日より全国ロードショー。

(c)2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

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