三枝成彰 知って聴くのと知らないで聴くのとでは、大違い!
暗い時代にはハッピー・エンドを!
毎月連載
第5回
18/11/7(水)

「狂おしき真夏の一日」 写真:山本倫子
オペラの題材を、作曲家は、どこから持ってくるのでしょうか。それは人それぞれだと思いますし、他の作曲家のことはよくわかりません。 私の場合でいえば、自分がこれはと思った題材で、台本作りから作家とタッグを組んで作ってゆきたい。演出家や美術、歌い手も、自分がぜひと思う人にお願いしたい、とつねづね考えています。ただし、そこまでして作りたいものを作るからには、当然、お金がかかります。誰もお膳立てをしてはくれません。そこで、台本や作曲と同時並行で、お金集めや制作を手がけることになるのです。クラシックの作曲家で個人事務所を持つ人は珍しいのですが、自分の責任で作りたいオペラを作ることが、私が事務所を設立した理由でした。
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