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東京宝塚劇場が星組公演で約4カ月ぶりに再開、礼真琴は「1回1回の公演を大切に」

ナタリー

20/7/30(木) 21:13

宝塚歌劇星組「幻想歌舞録『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』」「Show Stars『Ray -星の光線-』」より。

宝塚歌劇星組「幻想歌舞録『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』」「Show Stars『Ray -星の光線-』」の公演が東京・東京宝塚劇場で明日7月31日から行われる。それに先駆け、本日7月30日に通し舞台稽古が行われた。

同劇場で公演が実施されるのは、3月22日の宝塚歌劇雪組 ミュージカル「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」東京公演千秋楽以来、約130日ぶりとなる。今回の星組公演は3月27日に同劇場で幕を開ける予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。その公演が同劇場の再開を祝す。本公演では感染症予防対策として、チケット販売は通常の座席の半数、立ち見席は20席と限定された。再開にあたり演出にも変更が加えられ、全日程に出演する37名のほか、AとBのチームに分かれた各21名が日替わりで出演する。本作で大劇場お披露目を飾った星組トップスター・礼真琴は、開幕に際し「ご観劇いただけるお客様、そして公演に関わるすべての方々への感謝の思いを込めて、1回1回の公演を大切に努めてまいりたいと思います」とコメントした。

第1幕は謝珠栄が作・演出を務める新作で、紀元前の中国大陸を舞台にした幻想的なファンタジーが展開する「幻想歌舞録『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』」。劇中では、礼扮する主人公の丹礼真が、“眩耀の谷”と呼ばれる聖地を探し出し、ブン族(「ブン」はさんずいに文が正式表記)の残党を制するという理想のもとに行動する姿が描かれる。丹礼真はやがて彼らや自身の真の姿を知り、大きな決断をする。礼は、理想に燃える若者のはつらつとしたさまを持ち前の清潔感で表出させた。一方で、挫折や仲間の裏切りに遭い葛藤する様子を丁寧に紡ぎ出す。礼の相手役であるトップ娘役の舞空瞳は、さまざまなものを背負いながら生きる盲目の舞姫・瞳花を落ち着いた演技で見せた。瞳花が“思い”を解き放つシーンでは、華やかなダンスで観る者を魅了する。また、丹礼真の憧れの存在、管武将軍役の愛月ひかるは硬質で堂々とした佇まいが役にはまった。丹礼真をブン族のもとに導く“謎の男”役の瀬央ゆりあは飄々とした演技で魅力を放つ。本作で退団となる専科の華形ひかるは、ワンマンな宣王役をベテランの風格で演じきり、花道を飾った。

また、第2幕「Show Stars『Ray -星の光線-』」は“輝き”、“礼”や“麗”などをテーマにしたショー。中村一徳が作・演出を担い、第1幕とは空気感ががらりと変わる。速いテンポのナンバーが息つく暇なく登場し、大人びた雰囲気のダンスや華やかな群舞が代わる代わる現れ、バラエティに富んだステージとなった。中でも、出演者が銀橋に集う華やかなナンバーでは、礼がキャストと視線を交わしながら破顔で歌唱。その姿は、公演再開への喜びがあふれ出るかのようだった。

公演は9月20日まで。宝塚歌劇団では感染予防対策として劇場内の座席や手すり、手洗いなどのこまめな清掃や消毒を行うほか、体温測定、消毒液の設置を徹底する。また、オーケストラ演奏に代わり、録音演奏が用いられる。

礼真琴コメント

約4カ月遅れで星組東京宝塚劇場公演を開幕させていただけることとなりました。これまで当たり前と思っていたことが当たり前ではなくなった日々の中、ご観劇いただけるお客様、そして公演に関わるすべての方々への感謝の思いを込めて、1回1回の公演を大切に努めてまいりたいと思います。

宝塚歌劇星組「幻想歌舞録『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』」「Show Stars『Ray -星の光線-』」

2020年2月7日(金)~3月9日(月) ※公演終了
兵庫県 宝塚大劇場

2020年7月31日(金)~9月20日(日)
東京都 東京宝塚劇場

「幻想歌舞録『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』」
作・演出:謝珠栄
出演:礼真琴、舞空瞳 ほか

「Show Stars『Ray -星の光線-』」
作・演出:中村一徳
出演:礼真琴、舞空瞳 ほか

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