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いま、最高の一本に出会える

横山華山《祇園祭礼図巻》上巻部分 天保6-8(1835-37)年 個人蔵

知られざる人気絵師、横山華山の画業の全貌を掘り起こす初の回顧展。東京ステーションギャラリーにて開催

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18/9/28(金) 0:00

江戸時代後期に活躍し、その自由な画風と筆使いで人気を博しながらも忘れ去られてしまった絵師、横山華山。その知られざる画業の全貌を紹介する展覧会が、東京ステーションギャラリーにて、9月22日(土)より開催される。

横山華山(かざん)は、江戸時代後期の京都で活躍した絵師。どの画派にも属さず、自由な画風と筆使いで人気を博し、同時代の絵師たちにも大きな影響を与え、門人も抱えていた。

没後しばらくは、有名な書画家の一覧表に掲載されたり、夏目漱石の小説『坊ちゃん』に登場するなど、明治時代までは国内でもよく知られていた。また、フェノロサら海外の研究者やコレクターからも評価され、その作品が何点も欧米の美術館に収蔵された。しかし、画壇の潮流に左右されず、幅広い画風をもつ華山は、美術史のなかでは分類しづらく、いつしか忘れ去られ、知るひとぞ知る絵師となってしまったという。

同展では、そんな華山の多彩な画業を系統立てて紹介する初めての回顧展。華山が傾倒した曾我蕭白(そがしょうはく)や弟子たちの作品も含め、会期中約100点の作品を展示する。

蕭白と華山がそれぞれ描いた《蝦蟇(がま)仙人図》が並べて展示され、ふたりの天才絵師の作品を見比べることができるほか、ボストン美術館からは縦3メートル、幅2メートルの大作《寒山拾得図》をはじめ5点が、大英博物館からは《夕顔棚納涼図》をはじめ3点が里帰りし、そのうち7点が日本初公開となる。

また、華山の本領を余すところなく伝える代表作のひとつ、《祇園祭礼図巻(ぎおんさいれいずかん)》も出品。山鉾や神輿などの祭列と表情豊かな人々が細かく描かれ、臨場感あふれる華山ならではの作品となっている。

伝統的な構図や技法から解き放たれた画風や表現の数々から、その自由でチャレンジングな精神に驚かされるはず。この貴重な機会に横山華山という類まれな絵師をあらためて発見してほしい。

【開催情報】

『横山華山 KAZAN—A Superb Imagination at Work』

9月22日(土)〜11月11日(日)東京ステーションギャラリーにて開催

【関連リンク】

『横山華山 KAZAN—A Superb Imagination at Work』

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