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野口卓磨が演出を手がける国際共同制作、フランスの古城周辺で新作野外劇

ナタリー

20/6/16(火) 10:15

「A Dream of a Common Language」リハーサルの様子。(Photo by Ellen Egg)

国際共同制作「A Dream of a Common Language」のワークインプログレス公演が、6月19・20日にフランス・パリ郊外のエタンプ城周辺で実施される。

本作は、文化庁新進芸術家海外研修制度により、昨年9月からフランスに留学している野口卓磨が構成・演出・振付を手がける新作野外劇。観客は、古城・エタンプ城の周りを移動しながら、シェイクスピア作品ほかをもとにしたさまざまな小作品を観劇する。観劇料は投げ銭制。なおコロナ禍におけるフランスの規制に則って、観劇は各回5名限定となるほか、観客へのマスク着用や1メートル間隔を空けての観劇などがアナウンスされている。

上演に際し、野口は「ロックダウン生活で許された1日1時間以内の外出で、自宅近くの古城の周りを毎日散歩するうち、『かつてステージだったと思われる場所』や、『ちょっとした広場』など、興味深い遺跡をそこかしこに発見し、ふと『ここならすぐにも作れる』と思いました」と述べ、「コロナと共生しなければならない新たな生活は始まったばかりですが、いつかこの物語を日本で上演できることを願っています」と思いを語った。

なおワークインプログレス公演を経た本公演が、7月末から8月にかけて、同じくエタンプ城一帯で実施される予定だ。

野口卓磨コメント

昨年9月からフランスで研修を続けて参りましたが、この度のパンデミック、および2ヶ月間のロックダウンにより、研修方法の変更を余儀なくされました。ロックダウン生活で許された1日1時間以内の外出で、自宅近くの古城の周りを毎日散歩するうち、「かつてステージだったと思われる場所」や、「ちょっとした広場」など、興味深い遺跡をそこかしこに発見し、ふと「ここならすぐにも作れる」と思いました。国籍の異なる俳優たちに、各国の選りすぐりのおとぎ話を持ち寄ってもらい、芝の上で稽古を開始したところ、各国の言語と身体表現が混ざり合う、シンプルな物語が立ち上がりました。「蝋燭一本すらない」この芝居に、私たちは「A Dream of a Common Language」というタイトルをつけて上演します。コロナと共生しなければならない新たな生活は始まったばかりですが、いつかこの物語を日本で上演できることを願っています。

ワークインプログレス公演「A Dream of a Common Language」

2020年6月19日(金)・20日(日)※現地時間
フランス エタンプ城周辺

原案:ウィリアム・シェイクスピア ほか
構成・演出・振付:野口卓磨
出演:Sonia Bonia(ポーランド)、Olivia Hackland(イギリス)、Veronica Heltai(イタリア)、Rebecca Karpovsky(アメリカ)、Christopher Kehoe(アメリカ)、野口卓磨(日本)

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