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二宮金次郎の生涯描く映画予告編が公開、田中美里「鬼気迫るものがありました」

ナタリー

19/4/14(日) 10:00

「二宮金次郎」

600以上もの荒廃した村を独自の方法で復興させた二宮金次郎の生涯を描く「二宮金次郎」。同作の予告編と場面写真9枚が到着した。

「地雷を踏んだらサヨウナラ」の五十嵐匠が監督を務めた本作。二宮を演じた合田雅吏のほか、田中美里、成田浬、榎木孝明、柳沢慎吾、田中泯、犬山ヴィーノ、長谷川稀世、渡辺いっけい、石丸謙二郎、綿引勝彦、お笑いコンビ・カミナリの竹内まなぶと石田たくみがキャストに名を連ねた。

YouTubeにて公開された予告編は、子供の頃の金次郎が渡辺扮する伯父・万兵衛に「百姓に学問はいらん!」と怒鳴られる場面から始まる。大人になった金次郎が「私はここを豊かな村にしたい」と話す様子や、保守的な百姓たちに反発されるさまも収められた。

またこのたび田中美里と五十嵐のコメントが到着。田中美里は「それぞれの登場人物の苦悩や諦めや、心の変化も強く伝わってきますし、そのバラバラの人の想いを一つにまとめていくために、みずからが葛藤し行動していく金次郎の姿は静の時も動の時も鬼気迫るものがありました」、五十嵐は「道徳と経済を結び付け、独自の仕法で村々を復興させてゆく二宮金次郎。まわりの人間達とぶつかりながら、妻・なみに見守られながら、そして孤独に苦悩しながら突き進むその姿はまさに青年期のものだ。私はそこにこそ二宮金次郎という偉人の本質があると思った」と述べている。

「二宮金次郎」は6月1日より東京・東京都写真美術館ホールほか全国で順次ロードショー。

田中美里 コメント

五十嵐匠監督の作品に初めて参加したのは私がまだ20代の頃。
監督は全てを包み込んでくれるあたたかさと同時に、目はまっすぐで鋭く、
表面的に芝居をしようものならすぐに見破られてしまうような緊張感もありました。
今回またお声をかけて頂いて、脚本を読んで、なみを絶対に演じたい!と強く思いました。
嬉しいと感じるとともに、40代まで歩んできた私の生き方をまた見透かされるような気がして身が引き締まる思いでした。
なみを演じるにあたっては二宮金次郎を「全力で感じる」ということだけを意識しました。
なみをどう演じるかよりも金次郎の言葉、目つき、息遣い、動き全てを見逃さないように心がけ、
その上でなみがどう行動に出るのかを待つような日々でした。
完成した作品を観てその目に見えない2人の絆みたいなものが見えた気がしました。
また、それぞれの登場人物の苦悩や諦めや、心の変化も強く伝わってきますし、
そのバラバラの人の想いを一つにまとめていくために、みずからが葛藤し行動していく金次郎の姿は静の時も動の時も鬼気迫るものがありました。
そんな金次郎を1番近くで感じることができたことは大変でもあり、それ以上にとても倖せな時間でもありました。
「今」だからこそ観て欲しい映画です。

五十嵐匠 コメント

幼い頃、家を洪水によって流され、両親も失い、兄弟生き別れになった二宮金次郎にとって「貧しさ」との戦いがまさに「生きる」ことそのものだった。そして、そのことが土台となって後年次々と復興を重ねてゆく。その手法は、報徳仕法と呼ばれ、独自のものだった。その仕法を施す上で反対する者や邪魔する者も出てくるが、二宮金次郎は一心に自分の道を突き進んでゆく。私はその突き進む姿に真っ先に魅力を感じた。

二宮金次郎──。ともすれば偉人伝になりがちな題材であろうと思った。明治時代に修身の教科書に載った二宮金次郎のイメージがまだ残っているからだ。私は、二宮金次郎が夜中に村人が怠けていないか一軒一軒のぞき穴から覗いていたということを知った。その二宮金次郎を映画で描きたいと思った。復興に憑かれたようになった人間・二宮金次郎がそこにいた。道徳と経済を結び付け、独自の仕法で村々を復興させてゆく二宮金次郎。まわりの人間達とぶつかりながら、妻・なみに見守られながら、そして孤独に苦悩しながら突き進むその姿はまさに青年期のものだ。私はそこにこそ二宮金次郎という偉人の本質があると思った。だから映画化を決意したのだ。

(c)映画「二宮金次郎」製作委員会

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