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日南響子が“クレイジー”な「銃2020」の魅力語る、加藤雅也は刑事から変態に

ナタリー

20/7/2(木) 18:59

日南響子

「銃2020」の完成発表記者会見が本日7月2日に東京・吉本興業東京本部で行われ、キャストの日南響子、佐藤浩市、加藤雅也、企画・製作の奥山和由、監督と脚本を担当した武正晴、原作と脚本を手がけた中村文則が登壇した。

本作は村上虹郎主演で2018年に公開された「銃」を新たな視点で描いた物語。劇中では主人公・東子(トオコ)が銃を拾い、その銃に翻弄されるさまが描かれる。「銃」ではキーマンの“トースト女”を演じた日南が東子役で出演。東子が出会う謎めいた男に佐藤、東子を執拗に追い回すストーカー・富田に加藤が扮した。

奥山、武、中村が雑誌の企画で鼎談した際、「日南が銃を拾ったら面白い」という話で盛り上がったことをきっかけに制作された本作。「撮影前はプレッシャーにつぶされそうでした」と回想する主演の日南を、奥山は「よくも悪くも大きな女優」と笑い、中村は「ゴミ屋敷で銃を磨くシーンがものすごくはまっていた」とたたえる。また中村は「脚本を執筆中に豪華なキャストが次々に出ることを知りました。各役者をイメージしてシーンを書き足したのは得難い経験でしたね」と振り返った。

「佐藤浩市が出なかったら制作は中止になってました。『Fukushima 50』をやっていた人が、どうしよもない中年男を演じてくれるは思わなかった」と明かす奥山。それを受けた佐藤は「一部のまともな映画以外は、クレイジーな作品ばっかりやってますよ」と返し、「奥山さんとは40年近い付き合いだし、武さんは助監督時代から知っている。この2人が組んだらアナーキーなものができるなという期待があった」と出演理由を述懐する。続く加藤は「僕は最初、刑事の役だったんですよ。浩市さんと対決できると思って出演を決めました。でもクランクインする頃には、変態ストーカーになっていて……」と苦笑。横で聞いていた奥山が「加藤くんのM男ぶりがすごいんです!」と太鼓判を押すと、会場に笑いが起こる。

コロナ後の映画制作現場について問われた佐藤は「撮影現場に入って、改めて自分が何者なのかというのが見えきました。それがコロナ後の変化です」と真摯に回答し、「現場でフェイスガードを付ける必要があるんですが『こんなことやってらんないよ!』なんて言ってられない。社会の変化に合わせて芝居も変容していく。マスクをして演技をしなければいけないなら、目で魅せる。逆にそれを面白くしていくしかない」と思いを口にする。そして加藤は「周りにおんぶに抱っこではなくメイクも自分でしなければいけない。カメラの前に立てることに感謝しています」と力を込めて語った。また武は「3月末に一度撮影が中止になった作品を今撮っています。今日、感染者数が100人を超えたので中止にならないか不安ですね」と吐露する。

最後に日南は「見どころはすべてです」と本作の魅力に言及し、「どのシーンも濃すぎて、出てくる人にまともな人がいない。ずっとクレイジー。撮影が終わる頃には、壊れましたね」とはにかみ、イベントの幕を引いた。

「銃2020」は、7月10日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。

(c)吉本興業

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