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杉山すぴ豊が伝授する、東京コミコンの楽しみ方 スターとの距離の近さがオリジナリティーに

リアルサウンド

19/11/22(金) 10:00

 今年も東京コミコンが開催されます。2016年から数えて4回目、年々大きくなってきました。エンタメ系メディアでも大きくとりあげられるようになっています。一体どういうイベントなのか? すごく大雑把に言うと、昨今人気のアメコミ映画を軸としたお祭りであり、またハリウッドから来たスターたちと撮影会やサイン会を通じて日本のファンが会えるイベントなのです。

参考:会場風景はこちらから

 今年はクリス・ヘムズワース(ご存じマイティ・ソー)、ジュード・ロウ(ダンブルドア)、オーランド・ブルーム(『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラスにして『パイレーツ・オブ・カリビアン』のターナー)、マーク・ラファロ(ハルク)、ザッカリー・リーヴァイ(『シャザム!』)、ルパート・グリント(『ハリー・ポッター』のロン)、イアン・サマーホルダー(『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のデイモン・サルバトーレ)が参加します! これだけのスターが一堂に会するイベントって国際映画祭よりもすごい! しかも(有料ですが)サイン会、撮影会に応じてくれるのです。

 先にも述べたように、東京コミコンが誕生した背景には『アベンジャーズ』等のアメコミ・ヒーロー映画の人気が日本でも高まったという背景があります。つまりこうした映画が呼び水となり、アメコミ自体への興味も高まった。アメコミ・グッズも売れるようになった。そしてコスプレをして楽しむファンも増えてきた。つまりアメコミ文化というものが日本でも根付き始めました。一方、アメリカではもともとコミコンというイベントが盛んでした。コミコンはもともとアメコミ・ファンとアメコミ出版社、アメコミ・アーチストの交流イベントとしてスタートしました。

 やがてアメコミとファン層が近いSFやホラー、ファンタジーというジャンルまでとりこむようになり、またこれらが映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、グッズと幅広く展開されるようになるからこうした周辺ビジネスも巻き込み、いわゆるオタク・カルチャー全体の祭典へと進化したわけです。そして近年、アメコミ・ヒーロー物がハリウッド映画やドラマの核となってきたから、映画会社もここにスターを連れてきてファン向けのプレゼンテーションをするようになりました。

 日本でアメコミの面白さに気づいたファンたちは、当然のことながらこのコミコンの存在にも気づきます。日本でもコミコンがあればいいのに……そうした声に応えるべく、東京コミコンが開催されたわけです。だから東京コミコンに集まるファンはアメコミ好きです。それはコスプレーヤーを観ればわかる。コミケとかは日本のアニメやゲームのキャラに扮する人が多いですが、ここではアイアンマン、スパイダーマン、バットマン、ジョーカー、スーパーマン、スター・ウォーズ、ハリー・ポッターと海外キャラに扮したコスプレーヤーばかり。アベンジャーズ、ジャスティス・リーグ、ジェダイの騎士、ホグワーツ魔法学校の生徒が会場内を席巻しています。また、東京コミコンの大きな特長はハリウッド・スターに直接会える機会が大きいということ。もちろん海外のコミコンにもハリウッド・スターは参加するのですが、これだけファンとの撮影会・サイン会に重きをおいているのは東京コミコン以外あまりありません(だから海外からわざわざ東京コミコンに参加する人もいます)。

 さて、今年のお楽しみは先にもあげた豪華すぎるスターたちですが、彼らは撮影会・サイン会の合間をぬってステージに登壇しファンを前にトークショーをするのがならわしです。昨年参加したトム・ヒドルストンは、会場にいるファンに向かって「みんなアスガルド民だ!」と言って大喝采をあびました。またエズラ・ミラーは「俺たちオタクの力をみせてやろうぜ!」と呼びかけ会場を沸かせました。今年もスターたちがどんなメッセージを発してくれるのか楽しみです。

 一方、東京コミコンには数多くのエンターテインメント企業も参加。マーベル、スター・ウォーズを有するディズニー、DC、『ハリー・ポッター』『ゲーム・オブ・スローンズ』のワーナー、『スパイダーマン』『ジュマンジ』のソニー・ピクチャーズをはじめ、ハイエンド・フィギュアで人気のホットトイズも出展します。各ブースでは様々な限定品が売られるのでそれも楽しみ。例えば『スター・ウォーズ』ブースでは、東京コミコン会場限定で、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を含むシリーズ9作品+2作のアナザー・ストーリーとアニメーション・シリーズ2作品を時系列に並べて描かれた、幅2メートルの超特大絵巻ポスター付きのプレミアム・ムビチケ前売り券が発売されるのです!

 展示エリアでは映画に使われた衣装やプロップ(小道具)等が展示されますが、今年の目玉はあの『スピード』に登場したバス! そして『ジュラシック・パーク』に登場した巨大
な車! 『スピード』のバスの目の前でうどんを食べることが出来るなんて、東京コミコンだけ(笑)。多くのスターに会える、魅力的なグッズが買える、お宝グッズが展示されている、本物かと見間違うようなコスプレーヤーがそこら中にいる、と本当に楽しいお祭りですが、コミコンの一番の魅力というのは、自分と同じような人がこんなにも沢山いる、といううれしさでしょうか? ファン一人一人が「これが、好きだ」というオーラを発散していて会場は巨大なパワースポットになっています。きっと参加するだけで元気になれますよ。 (文=杉山すぴ豊)

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