かつては婚活、いまや終活が主流の日本。もちろん日本だけじゃなくてロシアにも老いはあるし、終活だってある。元先生のエレーナには近所に様々な職業に就いた教え子がいて、たいていのワガママにノーとは言わせない。それを利用（悪用？）して都会暮らしの息子に迷惑をかけたくない、と終活を開始する。棺桶を買い込み、遺体の始末から埋葬許可証まで準備万端、でも私はまだ生きている！というのが笑える。遂には自殺⁉　それを阻止するのが知人にもらって仕方なしに冷蔵した大きな鯉。息子が母の様子を見に来れば、引き留めて帰したくないエリーの気持を察した鯉が車のキーを飲み込んだ。まさか⁉　でもそうなったら楽しい、と嬉しくなる。