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King & Prince、『君を待ってる』でデビュー以来3作連続の1位獲得 平成の最後飾る“応援ソング”に

リアルサウンド

19/4/14(日) 8:00

 2019年4月15日付のオリコン週間シングルランキング1位は、King & Princeの『君を待ってる』。デビュー以来3作連続の1位を獲得しました。

(関連:King & Prince「君を待ってる」評 彼らが歌うに相応しいリアリティある応援ソングに

 クレジットされているのは、作曲はSusumu Kawaguchi、草川瞬、佐原康太、編曲は田渕夏海、Susumu Kawaguchi、佐原康太のそれぞれ3人。全員がジャニーズ関連アーティストに楽曲提供をしたことがある作家です。2番でドラムと弦楽器が強調され、さらに2分45秒頃からストリングスとブラスセクションによる壮大なサウンドが展開されていきます。歌詞と連動した、非常にドラマティックなサウンドです。

 その歌詞を書いているのは、シンガーソングライターの高橋優。この楽曲のメッセージは、〈世界を変えよう!〉という歌詞にすべてが象徴されています。

 〈新しい時代が来る…〉という歌詞も出てきますが、平成は多くのストレートな応援ソングがヒットした時代でした。平成とは、1997年~1998年をピークとするCDバブルが発生した時代でもあります。音楽が大量に消費された時代以降、タイアップ向けにテーマが明快な楽曲が求められた側面もあれば、バブル崩壊による「失われた20年」の過程で応援ソングが切実に求められた側面もあったのでしょう。

 King & Princeの「君を待ってる」は、岩橋玄樹の休養の影響で制作をし直した結果、発売日が3月20日から4月3日に延期されました。奇しくも平成最後の月に発売されたわけです。そのため、この30年間に日本に流れた応援ソングの最後を飾るかのように響くのです。

 カップリングの「風に乗れ」は、作詞がMiNE、作曲がMiNEと坂室賢一、編曲が坂室賢一。やはりジャニーズ関連アーティストに楽曲提供をしてきた作家です。

 「風に乗れ」では、Tシャツを自分の真っ白なキャンバスに例えて〈夢という色彩を乗せよう〉と歌います。エレキギターもうなる爽快なナンバー。こうした一点の曇りもない楽曲を歌えることは、King & Princeという存在の強みを雄弁に物語ります。

 通常盤のカップリングも聴いていきましょう。「グッとGood Life」は、一転してエレクトリックなダンスナンバー。ラップも出てくる「Wake me up」は、ヒップホップを意識したサウンドです。

 〈世界を変えよう!〉と歌ったKing & Princeが、これから何を歌ってくれるのかを楽しみにしたいと思います。次回のこの連載は、すでに令和なのですから。(宗像明将)

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