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湯浅政明「犬王」ヴェネツィアで喝采、柄本佑、津田健次郎、松重豊ら新キャストも発表

ナタリー

上段左から柄本佑、津田健次郎、松重豊。

湯浅政明が監督を務めた長編アニメーション「犬王」に柄本佑、津田健次郎、松重豊らが参加する。

古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」をもとにした本作は、南北朝から室町期に活躍した実在の能楽師・犬王と、そのバディとなった琵琶法師・友魚(ともな)の友情を描くミュージカルアニメーション。キャラクター原案を松本大洋、脚本を野木亜紀子、音楽を大友良英が手がけ、犬王にアヴちゃん、友魚に森山未來が声を当てた。

このたび犬王を高く評価した将軍・足利義満役で柄本、犬王の父役で津田、友魚の父役で松重が出演していることが明らかに。また作品のカギとなる“古い面”の声を、現役能楽師である片山九郎右衛門、谷本健吾、坂口貴信、川口晃平が担当。足利家の従者や公家たちなど脇を固めるキャラクターの声で石田剛太、中川晴樹、本多力、酒井善史、土佐和成らヨーロッパ企画のメンバーも参加した。

高校時代に松本のマンガにハマっていたという柄本は「まさか先生の画に自分の声を吹き込む日が来ようとは」と感激のコメント。津田は「能楽がアニメになる…しかも湯浅監督で! 一体どんな作品になるのか? 予想もつかない期待感のあるこの作品に参加出来る事がとても光栄です」と伝えている。

なおイタリア現地時間9月9日、第78回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門に出品された本作が世界初上映された。会場では上映後に喝采が起こり、Q&Aに登壇した湯浅は「当時は生まれたときに生まれた場所で、その人の運命が決まってしまう時代でした。その中で上に行くには、武士として身を立てるか、芸術家になるかしかありませんでした。犬王のとても明るい性格で、まったくあきらめずに自分の夢を実現しようとしているところに感銘を受けました。犬王も友魚も自分のやりたいことを実現させようとした。そんな姿を見ると、自分も周りに左右されず自分の生きたいように生きたいと、勇気付けられます」と語った。

また「昔の音楽から始まり、犬王が踊っているうちにそれが徐々に変わり、ダンスも『雨に唄えば』のようなものがあったり、いろいろなものが混ざっていきます」と劇中音楽についても言及。そして「誰かの理解者になってあげたい、誰か理解者がいたほうがいい、そういう気持ちが込められています」と改めて述べ、「どうか犬王と友魚の名前を覚えて帰ってください」と観客に呼びかけた。

「犬王」は2022年初夏に全国公開。

柄本佑 コメント

高校時代松本大洋先生の漫画には大変にハマっていました。まさか先生の画に自分の声を吹き込む日が来ようとは。光栄でした。

津田健次郎 コメント

能楽がアニメになる…しかも湯浅監督で! 一体どんな作品になるのか? 予想もつかない期待感のあるこの作品に参加出来る事がとても光栄です。アフレコの際に見た映像は、能楽がポップにエンターテイメントしてました。とても興味深い作品になっています。是非ご覧下さい!

※記事初出時、人物名に一部誤りがありました。お詫びして訂正します

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