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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

ニコラス・ケイジ

連載

第20回

── 今回はニコケイことニコラス・ケイジでいきましょう! 12月20日には『KILLERS/キラーズ~10人の殺し屋たち~』という作品が公開されます。

『KILLERS/キラーズ ~10人の殺し屋たち~』

渡辺 まあ、ニコケイ作品は年間に3、4本くらいあるので、いつでもこのコラムで取り上げられるんですけどね(笑)。でも、1年を締めくくるにふさわしい役者さんなので。

── ということは、お好きなんですね?

渡辺 もちろんです! かなり好きです。何度かインタビューしていますか、ホンモノのオタクだと思います。「アメコミが大好き」だとか「日本のカルチャーが大好き」とかいう人はたくさんいますが、話していると「それくらいで?」という感じの人がほとんど。あ、もちろん役者でですけどね。でも、ニコケイはホンモノのオタクくんだと確信しています。つまり、そこが好き(笑)。

── どういうときにそう感じたんですか?

渡辺 最初は『ウインドトーカーズ』(02)で来日したときだったと思います。監督のジョン・ウーと一緒だった。映画の中で日本語を喋っているんですが、それについて「日本映画が大好きで、若い頃に日本語の勉強をしたんだ」と言っていました。で、当然どの映画が好きか尋ねるじゃないですか。その答えが素敵だったんですよ。

── 若い頃となると、よくある答えは“クロサワ(黒澤明)”ですよね?

渡辺 そう、ニコケイも「クロサワ」だったんですが、選んだ映画が『七人の侍』(54)でも『用心棒』(61)でもなく、『どですかでん』(70)ですよ。今までいろんな人からクロサワLOVEな話は聞きましたが、この作品を選んだ人は初めてでした。しかも「とても美しくて、“どですかでん”というセリフの響きも大好きだった」って言うんです。説得力もあって、これはスゴい人だなって。ただ、日本語の方はちょっと情けなかったですけどね(笑)。

『ウインドトーカーズ』の頃、ジョン・ウー監督と。ちなみに左は、パトリシア・アークエットと離婚後2002年に再婚したエルヴィス・プレスリーの娘、リサ・マリー・プレスリー。ニコケイはプレスリーも大好き。

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