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さくらしめじの青春とは?“最後の夏休み”駆け抜けたツアーで雅功と彪我が見つけた答え

ナタリー

19/9/27(金) 12:55

さくらしめじ(撮影:鈴木友莉)

さくらしめじが昨日9月26日に東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでワンマンライブ「祝5周年年企画第1弾!『ドッ!菌!青春18本ツアー』~スーパーに売っているぶなしめじも1袋に何本入っているか決まりが無いように、青春の数にも決まりはないから追加公演します!~」を開催した。

「ドッ!菌!青春!18本ツアー」は、さくらしめじの結成5周年企画の第1弾として7月にスタートしたツアー。9月23日の愛知公演でツアーファイナルを迎えたが、関東の全公演のチケット完売を受けてこの日の追加公演が実施された。

開演時刻を迎えホールの客電が落ちると、ギターを抱えた田中雅功と高田彪我はそろってステージへ。バックドロップのみが飾られたシンプルな装飾の舞台上、SEが流れる中で向き合った2人はリズミカルに拳を合わせる2人だけの円陣で気合いを入れ、「みちくさこうしんきょく」で勢いよくライブの幕を切って落とした。

底抜けに明るいパワーを放つこの1曲目から2人はきのこりあん(さくらしめじファンの呼称)に声を求め、彪我は「まだまだ行けるよ!」、雅功は「『ドッ!菌!青春18本ツアー』19本目、いくぞー!」と思い切り叫ぶ。スタートダッシュを決めた2人はその後も「えそらごと」「ふうせんはなび」とさわやかなアップチューンを連投。雅功と彪我の放つ快活なエネルギーに呼応するように総立ちの客席も手拍子でリズムに乗り、場内は冒頭から熱気に満ち溢れた。

3曲を終えてすでに汗だくの2人が最初のMCタイムで手にしたステージドリンクはタピオカミルクティ。黙々とタピオカを食べる雅功を指し、彪我は「会場が渋谷ということでタピっております」と説明した。すると雅功は、ライブ前に彪我が「Gong chaがあるのは“ドイツ坂”ですよ」と天然発言をしていたことをファンに暴露。彪我は照れ笑いを浮かべつつ、緊張をほぐす叫びとして「Gong chaはドイツ坂にはありません! スペイン坂にありまーす!」と絶叫して会場を沸かせた。

「全身で東京の元気を僕らは感じたいであります! 元気感じさせてくれんのかい!? タオル回せんのかい!?」という彪我の威勢のいい煽りを合図にスタートした「Bun! Bun! BuuuN!」が会場の一体感を一層高めると、ここで2人はそろってエレキギターを構えた。このツアーで初披露した“進化形態”「さくらしめじエレキ」となった2人は無心でギターをかき鳴らし、空間を切り裂くようなシャープなサウンドを響かせながら「でぃすとーしょん」「ねこの16ビート」の2曲をパフォーマンス。ハードなロックナンバーにアレンジされた「ねこの16ビート」では雅功が客席に挑発的な視線を投げ、がなりを効かせたボーカルで歓声を誘う。今までの2人の姿とはひと味もふた味も違う、エネルギッシュでクールな一面でファンを魅了した2人。曲を終えると雅功は「このギター、ただのエレキギターじゃないんです。僕たちのお父さんのものなんです。お父さんに借りてます、お父さんありがとう!」と裏話も披露。「弾くたびになじんでいくよね」と言い合いながら熱いセッションに充実感をにじませた2人は、雅功の「もう僕らのものだよね。返さなくていいんじゃないかな?(笑)」という言葉で笑い合っていた。

高校3年生の2人の最後の夏休みを駆け抜けるように行われたツアーの思い出が語られたMCののち、雅功の「いろんなことがありました。いろんな気持ちを込めて、いろんな曲を披露したいと思います」という言葉と共に届けられたのは6曲をつなげたメドレーのコーナー。エレキギターをアコースティックギターに持ち替えた2人は抜群のコンビネーションを発揮する弾き語りで曲を歌いつないでいく。曲間のブリッジにも1つひとつ趣向を凝らしたアレンジが加えられ、「靴底メモリー」から「はじまるきせつ」へのつなぎでは彪我の繊細なギターソロから雅功の力強いアカペラへと展開していくドラマチックな流れに、オーディエンスはじっくりと聴き入っていた。

中盤のMCではさくらしめじの2人がファンの悩みに答える相談コーナーが設けられ、「カラオケで喉が疲れない方法が知りたい」という相談から彪我が相談者の十八番だというオーイシマサヨシの「君じゃなきゃダメみたい」を即興で弾き語りしてみせるサービス精神や、彪我の難解なアドバイスを雅功が「彼、天才なんですよ!(笑)」とフォローするやりとりが会場を和やかなムードで満たした。

ライブが終盤に差し掛かると、雅功は「せっかくの追加公演だから、僕らが作った曲も披露したいなと思って……曲を作ってきました!」とファンに伝えた。ここで2人が披露したのは、雅功と彪我がツアー中に書き上げたという新曲。真夏に作った優しいウィンターソングを2人は弾き語りで柔らかに歌い上げ、雅功は「フッとできたよね、それは雪のように(笑)。でもさ、ホントに毎回の公演が楽しくて。これからも、もっと歌っていきたいなって思ったよね」と抱いた思いを口にしていた。

雅功がふと「これからを歌うってすごくいいよね。5周年に限らず、この先も2人で曲をいっぱい作ったりしてさ、歌っていきたいなって思いましたよ」と思いを明かしたのをきっかけに、2人の話題は自然と今後の夢や目標へと展開していく。彪我が「自分たちで作った曲だけでアルバムを作るとか、僕らの曲がCDの表題曲になるとか……めっちゃやりたいよね」と言うと、雅功は「わかるー!」と反応した。そののちに彼らは、今回のツアーのために作られた「青春の唄」をパフォーマンス。「僕らの今をいっぱい詰め込みました」というこの曲は気合いのこもった雅功のストロークを合図にスタートし、2人は力強いユニゾンをホールいっぱいに響かせた。

ビックバンドジャズ風のゴージャスなアレンジが施された「123」が届けられるとライブもクライマックスに。2人は「同じ雲の下」でお互いのほうを向き合ってギターを夢中でかき鳴らし、雅功は晴れやかな表情で天を仰いだ。本編ラストの「My Sunshine」を前に、彪我は「僕たち、本当ににさくらしめじでよかったー!」と絶叫。客席からは自然とクラップが湧き起こり、2人の演奏に彩りを添える。すがすがしい高揚感が会場に充満する中、雅功と彪我は真っすぐに前を見据えながら曲を歌い上げ、長い礼をしてステージをあとにした。

アンコールは「ゆめがさめたら」でスタート。曲中、2人はオフマイクのアカペラで声を重ねるアレンジを見せ、お互いの呼吸を確かめ合いながら美しいハーモニーを聴かせる彼らのパフォーマンスをきのこりあんも熱い眼差しで見つめた。「さくらしめじのアンコールは宴だー!」と彪我が叫んだ「てぃーけーじー」では、音に乗って踊りまくる彪我と一緒に観客もダンス。場内は一瞬にして熱気に包まれ、大きな「てぃーけーじー!」コールが何度も響いていた。

最後まで全力でステージを駆け巡り、全力の歌声を届けてみせた2人の表情は、ツアーを完走した晴れやかな充実感にあふれていた。雅功は「もう、超最高でした!」と口を開く。そして今回のツアーについて「僕たちの青春を探すという目標もあったこのツアーだったんですけど、結局何かはわからなくて。けれど、そうやってわからないのが青春なのかな、とも思います。皆さんと楽しい時間を共有するこの時間が……わからないけど、青春なのかなと思います」と思いを語り「だから、さくらしめじの青春はこの先ももっと作り上げられるのかな、と思いました。これからも、彪我と一緒に青春していきます。皆さんも一緒に青春してください!」と頼もしい言葉で呼びかける。彪我は「全部言われたー!」と笑いながら「この上ない幸せを僕は今感じていることでしょう。こういう場で歌うことができて、ライブの楽しさ、意義を感じたというか……まだまだなところもたくさんあるけど、ツアーで素敵な経験をさせていただき、本当に楽しかったです!」と雅功に続いた。

アンコールを終えても場内の熱は冷めず、きのこりあんの大きな声に応えてライブはダブルアンコールへ。ステージ上で披露曲の相談をした雅功と彪我は「2人がやりたい曲が1つあるので、それをやります」と言うとスタンドマイクを横に追いやり、モニタをずらしてステージの際に立った。ギターの生音とオフマイクの歌声で2人が最後にプレイしたのは「ゆめがさめたら」。アイコンタクトでコミュニケーションを取り、丁寧に1音1音を紡いで曲のメッセージを届ける2人は聴衆の心を大きく震わせ、鳴りやまない拍手の中でライブツアーを締めくくった。

さくらしめじ「祝5周年年企画第1弾!『ドッ!菌!青春18本ツアー』~スーパーに売っているぶなしめじも1袋に何本入っているか決まりが無いように、青春の数にも決まりはないから追加公演します!~」2019年9月26日 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セットリスト

01. みちくさこうしんきょく
02. えそらごと
03. ふうせんはなび
04. Bun! Bun! BuuuN!
05. でぃすとーしょん
06. ねこの16ビート
07. おたまじゃくし~あやまリズム~靴底メモリー~はじまるきせつ~先に言うね~かぜいろのめろでぃー
08. 菌カツ!
09. かぜだより
10. ひだりむね
11. 青春の唄
12. 123
13. 同じ雲の下
14. My Sunshine
<アンコール>
15. ゆめがさめたら
16. ケセラセラララ
17. てぃーけーじー
18. スタートダッシュ

※高田彪我の高ははしごだかが正式表記。

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