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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

レオナルド・ディカプリオ

連載

第13回

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』イベントでのレオナルド・ディカプリオ

── 今回はレオナルド・ディカプリオです。タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にブラッド・ピットとダブル主演しています。レオの役どころは、人気が翳り始めたハリウッドのTVスター、リック・ダルトンです。

渡辺 今回のレオくんはとてもいいです。意外なくらいいい。いつもは熱演が鼻につくんですが、今回は驚くほど自然体。TVスターとして悪役を演じているシーンが良くて「ああ、この人、演技上手かったんだ」って今更ながら気づくほどでした。おそらく、念願のオスカー主演男優賞を前作の『レヴェナント:蘇りし者』(15)で受賞したので、肩の荷が降りたんじゃないですか?

── 確かにディカプリオって、ずーっとオスカーを熱望しているイメージでした。

渡辺 初めて注目された『ギルバート・グレイプ』(93)で知的障害を持つ少年を演じ、オスカー助演男優賞にノミネートされて以来ですからね。マーティン・スコセッシと組み始めたのはオスカーが欲しいからだといわれていたくらい。『アビエイター』(04)、『ブラッド・ダイヤモンド』(06)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)とノミネートされて、5度目の正直でやっと受賞した。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』が映画も素晴らしく、彼も良かったので、これでダメならもうないだろうと思ってたんですけどね。

一躍注目を浴びた『ギルバート・グレイプ』ではジョニー・デップやジュリエット・ルイスと共演

── ディカプリオの初のインタビューはどの作品だったんですか?

渡辺 それが『ギルバート・グレイプ』なんですよ。初来日だったと思います。第一印象は「とてもクレバー」。たとえば「ライバルだと思っているのは?」と聞くと、「ジョニー・デップとかー、リバー・フェニックスとかー」と名前を挙げていくんですよ。で、「演技ではあなたが上かもね!」と言うと「そう言ってくれると信じてたよ」と笑う。当時は19歳くらいでしたが、結構したたかだなと。そのときタバコを吸っていて、「絶対書かないで!」と言われました。

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