Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

演劇、音楽、映画3団体が「文化芸術復興基金」の創設を目指す要望書を提出

ぴあ

20/5/22(金) 18:40

新型コロナウイルスの感染拡大による政府からの自粛要請により、演劇、ライブハウス、クラブ、小規模映画館(ミニシアター)などで存続困難な状況が発生するなか、「演劇緊急支援プロジェクト」「SaveOurSpace」「SAVE the CINEMA プロジェクト」の3団体が5月22日、衆議院第一議員会館で「文化芸術復興基金」の創設を提案し、関係省庁に対して統一の要望書や署名を提出した。

「コロナ時の補填のみならず、コロナ終息後の復興支援の土台として、強く要請する」ことを目的に、3団体は共同で「#WeNeedCulture」と銘打ったプロジェクトを立ち上げ、同基金の創設を提案。3団体を代表し、日本劇作家協会会長を務める女優の渡辺えりが統一要望書を文化庁に提出し、「演劇、ミニシアター、ライブハウスの人たちが一丸となり、熱い思いを込めて要望書を送らせていただいた。ぜひお読みいただきたいと思います」と訴えた。

その上で渡辺は「演劇もミニシアターも、そうですけど、大事なのは人材育成。もの作りには多くのスタッフが必要ですし、それを育ててきたのがライブハウス、ミニシアター、演劇なんです」と力説。人材の育成をさくらんぼの栽培に例え「田畑はすごく手間がかかるが、その木を育てて、一緒に収穫して実を食べる感覚で、手を取り合い、支え合って頑張っていきたい」と協力を誓った。

会見に参加した映画監督の諏訪敦彦は、関係省庁とのやり取りについて「具体的な回答には至らなかったが、何かが動いていくのではないかという機運を言葉の端々に感じた」と見解を示し、「この1カ月半ほど、いろんな意味で勇気づけられている。普段会うことのない人たちが、いてもたってもいられず、ふっと自然と集まった」と前向きな発言。

また、ユーロスペース支配人の北條誠人氏は「今年に関しては、3月から5月の売り上げはほとんどない」と厳しい現状を明かし、「アクリル板や消毒液など、興行組合の(再開に向けた)ガイドラインに従って、感染拡大防止の準備をする」と6月以降の営業再開を視野。「基金で、劇場の持続を支援いただきたい」と話していた。

▽以下、会見出席者
【演劇緊急支援プロジェクト】
渡辺えり(劇作家・演出家・俳優/オフィス3○○/ (一社)日本劇作家協会会長)
詩森ろば (劇作家・演出家/serial number/TOKYO 演劇人の会 代表)
西川信廣 (演出家/文学座/(公社)日本劇団協議会 会長)
福島明夫 (製作/青年劇場/(公社)日本劇団協議会)

【SaveOurSpace】
スガナミユウ (LIVEHAUS/SaveOurSpace)
加藤梅造 (ロフトプロジェクト社長)

【SAVE the CINEMA プロジェクト】
諏訪敦彦(映画監督)
北條誠人(ユーロスペース支配人/ (一社)コミュニティシネマセンター理事)

▽以下、各プロジェクトの公式サイト
【WeNeedCultrue 公式HP】
https://weneedculture.org/(要望書・ステートメント掲載)

【演劇緊急支援プロジェクト公式HP】
http://engekikinkyushien.info 公式Twitter:https://twitter.com/engekikinkyu

【SaveOurSpace 公式HP】
http://save-our-space.org/ 公式Twitter:https://twitter.com/save_our_space_

【SAVEtheCINEMA公式HP】
http://savethecinema.jp/ 公式Twitter:https://twitter.com/save_the_cinema

取材・文=内田涼

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む