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宇野愛海と落合モトキ「歩けない僕らは」で向き合ったリハビリ現場を振り返る

ナタリー

19/11/23(土) 16:16

「歩けない僕らは」初日舞台挨拶の様子。左から佐藤快磨、山中聡、宇野愛海、落合モトキ、堀春菜、細川岳。

「歩けない僕らは」の初日舞台挨拶が本日11月23日に東京・K's cinemaで行われ、キャストの宇野愛海、落合モトキ、堀春菜、細川岳、山中聡、監督の佐藤快磨が登壇した。

本作は回復期リハビリテーション病院を舞台に、新米理学療法士と半身不随の患者たちの触れ合いを描く短編作品。新人理学療法士の遥役の宇野は、患者役の落合と撮影中にはあまり話さなかったそうで「本物の理学療法士さんに、患者さんとの距離感が大切だというお話を聞いて、普段から近すぎたらいけないなと思って」と真相を明かし、落合も「馴れ合いがあってもこの映画にとってはプラスにはならないのかなと思っていたので、受け入れました」と続ける。またポスタービジュアルにも切り取られている2人が対峙するシーンについて、宇野は「後ろで本物の患者さんたちが見学している中で、けっこう思い切ったことを言うシーンだったので、すごく緊張感がありました」と述懐した。

脳卒中のため半身不随となった柘植役の落合は、同じ症状の身内に対して、この映画をきっかけに向き合い方が変わったとのこと。「以前は見て見ぬ振りのような感じがありましたが、この作品を通して面と向き合えるようになりました。でもいざそうなってみると、1から10までやってあげたくなってしまって。その人のためになることってなんだろうなと考えるようになりました」と真摯に語る。山中は、自身の役のモデルとなった理学療法士と撮影前に話したことを振り返り「(役者は)その人が持っている内側を表現するのが仕事。参考にさせていただきました」と述べた。

佐藤の長編デビュー作「ガンバレとかうるせぇ」も併映作品として本日から公開。同作で初主演を果たした堀は、この映画で笑顔が一度もない理由について「監督的には一番楽しい最初のシーンで、私が1回も笑わなかったので、監督が『じゃあこの映画では笑顔封印だね』という感じで、だんだんブスッとしたマネージャーに仕上がっていきました」とエピソードを披露する。また両作に出演している細川は、タイプの違う役柄のどちらが自身に近いか聞かれると「周りが見えなくなってしまうので、『ガンバレとかうるせぇ』のほうが近いかもしれないです」と話すも、演じやすかったのは「チャラロン毛」と即答し笑いを起こした。

最後に佐藤は「『ガンバレとかうるせぇ』は僕の初期のターニングポイントとなった作品で、『歩けない僕らは』は今の全力を込めた最新作となっています。この2本を選んで観に来てくださって、本当にありがとうございます」と感無量の様子でコメント。そして「歩けない僕らは」のキャストであり今年死去した佐々木すみ江に「今日この日を喜んでくださっていると思います」と思いを馳せて、舞台挨拶を終えた。

「歩けない僕らは」は全国で順次公開。

(c)映画『歩けない僕らは』

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