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アマヤドリ20周年公演、第2弾はファンタジー色強めな「水」「青いポスト」

ナタリー

アマヤドリ20周年記念公演 第2弾「水」 / 「青いポスト」ビジュアル

アマヤドリ「水」「青いポスト」が、12月16日から26日まで東京・新宿シアタートップスで交互上演される。

2001年にひょっとこ乱舞として活動をスタートさせ、2012年に現在の劇団名に改称したアマヤドリ。彼らの20周年記念公演第2弾となる本公演では、初期の代表作「水」と、2017年初演の「青いポスト」が上演される。

作・演出を手がける広田淳一は、2作品を選んだ理由について、「アマヤドリの演目の中でもとくにファンタジー色の強いこの二作をクリスマス真っ只中のこの時期に並べたのは、そろそろ悪夢のような現実に巻き込まれる日常を越えて、物語の力で現実に逆襲してやってもいい時期のように思えてきたからだ」と説明。また、「せいぜい良い芝居が出来るように我々も悪あがきをして待っておりますから、お客様におかれましても、ぜひ、どうにかあがいて劇場に辿り着いてやってくださいませ。辿り着けなくても、またいつか、ということで、ね。双方、行けたら行くわの精神で、年末に、新宿で、落ち合いましょう。きっと」と観客に呼びかけた。

なお11月13日には、20周年記念公演の第1弾「崩れる」が、愛知・パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)花しょうぶホールで上演される。

広田淳一コメント

花の中には、彼女の身体の形がすっぽり残されている。

この二年ばかり、計画が狂わなかった人などもはや誰もいないんじゃないかというぐらい、世の中の何もかもが想定の範囲外になってしまったわけだが、私たちの劇団もご多分に漏れず、あれこれ苦しい計画の変更を余儀なくされてきた。が、しかし、である。なんだか妙な幸運が重なって、この十二月、新宿シアタートップスにて二本立て公演を行えることとなったのだ。

ひとつは劇団史上最多の四演目となる初期代表作、「水」。もうひとつは四年前に初演してから初の再演となる女性のみの寓話劇、「青いポスト」。アマヤドリの演目の中でもとくにファンタジー色の強いこの二作をクリスマス真っ只中のこの時期に並べたのは、そろそろ悪夢のような現実に巻き込まれる日常を越えて、物語の力で現実に逆襲してやってもいい時期のように思えてきたからだ。

この二年、いつ公演中止になってもおかしくない、という状況の中でモチベーションを保つことは時に困難に思えたりもしたが、今や私たちも強くなった。何のことはない、いつだって未来に「絶対」などという事はないのだから、やるだけやって、出来たら幸い。出来なかったら、またいつか。それだけのことだ。せいぜい良い芝居が出来るように我々も悪あがきをして待っておりますから、お客様におかれましても、ぜひ、どうにかあがいて劇場に辿り着いてやってくださいませ。辿り着けなくても、またいつか、ということで、ね。双方、行けたら行くわの精神で、年末に、新宿で、落ち合いましょう。きっと。

アマヤドリ20周年記念公演 第2弾「水」 / 「青いポスト」

2021年12月16日(木)~26日(日)
東京都 新宿シアタートップス

「水」

作・演出:広田淳一
出演:河原翔太、徳倉マドカ、松尾理代、宮川飛鳥 / 一之瀬花音、阪本健大、木村聡太、齋藤拓海、冨永さくら、瀬安勇志、福冨宝、右手愛美

「青いポスト」

作・演出:広田淳一
出演:相葉るか、相葉りこ、榊菜津美、一川幸恵、大塚由祈子、中村早香 / 村山恵美、さんなぎ、ばばゆりな、佐藤美輝、星野李奈、菊地音々子

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