Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

阿部サダヲ×松たか子共演 坂元裕二脚本のリーガルサスペンス×ラブストーリー『スイッチ』放送へ

リアルサウンド

20/6/8(月) 5:00

 脚本家・坂元裕二によるドラマスペシャル『スイッチ』が6月21日の21時からテレビ朝日系で放送されることが決定した。

参考:坂元裕二が『Living』に込めた、人間に対する渾身の“愛” 広瀬姉妹×永山兄弟の第1夜を振り返る

 本作は、別れた後も腐れ縁を続ける元恋人同士の2人が、ある事件を巡って検事と弁護士として対峙するリーガルサスペンス×ラブストーリー。『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)、『Mother』(日本テレビ系)、『最高の離婚』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)など数々のドラマを誕生させ、近年は舞台や映画でも活躍、先日リモートドラマ『Living』(NHK総合)も放送された脚本家・坂元による最新作となる。なお、坂元がテレビ朝日で作品を手がけるのは今回が初となる。

 主演を務めるのは、『anone』(日本テレビ系)、リモートドラマ『Living』と、続けて坂元作品に出演している阿部サダヲ。本作では、横浜地検みなとみらい支部勤務の駒月直役で初の検事役に挑む。また、直の元恋人で横浜ゴールド法律事務所の敏腕弁護士・蔦谷円を演じるのは、テレビ朝日のドラマ初登場となる松たか子。坂元が作詞を担当した曲「明日、春が来たら」で歌手デビュー、2017年には5年ぶりに主演した連続ドラマ『カルテット』で坂元脚本に初挑戦した松が、本作でヒロインを務める。

 さらに阿部と松は、映画『夢売るふたり』で結婚詐欺をはたらく夫婦を演じたほか、舞台や映画で何度も共演してきた。本作でも、阿部が「松さんとの役者としての相性は100%!」と言うほどに息ピッタリな演技を披露する。また、松は「阿部さんとだからできた」と語っている。

 監督を務めるのは、映画『君の膵臓をたべたい』、『響 -HIBIKI-』、『連続ドラマW そして、生きる』(WOWOW)などの月川翔。月川の演出は初めてという阿部と松は口を揃えて「すごく細かく撮る時もあれば、現場で突然1カットが11.5ページとかまで長くなることもありました(笑)。スコーンと気持ちよく『これだ!』って決めてくれる方でした」と語っている。

■コメント
●阿部サダヲ(駒月直役)
僕、女優さんの中では松さんとの共演が一番多いかもしれないくらい、ご一緒させていただく機会が多いんですよ。なので、今回もまず松さんと共演できると聞いてすごくうれしくて、「台本読みました?」って連絡しました。僕はまだ読む前だったので「どうでした?」って聞いたら、「一回閉じました」っておっしゃっていたんですね。その後に僕も読んだんですけど……やっぱり一回閉じました(笑)。なんだろう……ちょっと多いな、文字がまぶしいなって(笑)。でも、この会話の応酬って坂元さんの脚本の魅力ですよね。自分では言わない言い回しが出てきて、最初はどうなんだろうって思っていても実際に言ってみると面白いんです!
とはいえ、ここまでのセリフ量の掛け合いとなると、あまり知らない方とだとなかなか難しいので、本当に松さんとできてよかったなと思います。セリフ合わせもしてくださるし、本番で僕が急に言ったことも全部受け止めてくれるし、僕がセリフを変えちゃってもそれに合わせてくれる…本当にありがたいです。そんな松さんとの役者としての相性……僕は100%だと思っています。もし今、松さんに100%じゃないって言われたら……どうしよう(笑)。
僕が演じる直、松さんが演じる円をはじめ、この作品には、普通の人が出てきません(笑)。みんな一見普通に見えるんだけど、“なんだ、この人!?”っていうキャラクターばかりで面白いんです。
僕自身、検事の役が初めてだったので、勉強のために松さんも出ていらっしゃる『HERO』を見ました(笑)。あと、こういう大人の難しい恋といいますか、一筋縄でいかない恋愛ものをやったことがなかったので、すごく新鮮でした。ヒリヒリするような男と女の掛け合いを見てほしいですね。

●松たか子(蔦谷円役)
阿部さんともお話したんですけど、最初に台本を読んだ時、とてもセリフが多くて……一回閉じました(笑)。坂元さんはドラマを作る時に、“これってストーリーに必要なのかな?”って思うような人間の側面まで書かれる方なんです。人への愛情がとても深いのか、ものすごい観察眼で人を見てらっしゃるのか。坂元さん自身は本当のところ、どういうことを思って書いてらっしゃるのか知りたいような、知りたくないような……(笑)。この作品にもちょっとおかしな……というか、とても変わった人がたくさん出てくるんですけど(笑)、普通に生活している人たちの中にも結構いるのかもしれないと思って、生々しい話かもしれないなと感じました。
役者としての阿部さんとの相性……、私は阿部さんにとって100%でありたいと思っています。そうありたいと思わせてくださる俳優さんなんですよ。ご本人にもお伝えしたんですけど、2人だけの長いシーンでも「阿部さんとだからできたんだ!」と思いました。
以前に坂元さんのドラマ『カルテット』に出させていただいた時もそうだったんですけど、私は特に意識していなかったところを、視聴者の皆さんが深読みして「あそこにあれが映っているから……」とか、いろいろな意見を出し合って盛り上がってくださったんです。今回もそういうふうに、思ってもなかった見方をしてくださる作品になるのか……私も楽しみにしています! どうぞドキドキしながらご覧下さいませ。

●坂元裕二(脚本家)
阿部サダヲさんと松たか子さん演じる離れられない2人の話です。詳しく言うと、離れられないの前に離れたいけどが付きます。離れたいけど離れられない2人の話です。好きじゃないけど好きだったり、好きだけど好きじゃないだったりもします。ラブストーリーだけどラブストーリーじゃない、サスペンスだけどサスペンスじゃないドラマかもしれません。最高だ最低だ、最低だ最高だと思いながら観ていただけたら幸いです。

●月川翔(監督)
阿部サダヲさん演じる検察官と、松たか子さん演じる弁護士。離れたそうで離れられない2人を、まるで2人で1つの人格であるかのように感じながら演出していきました。お二人の達者な芝居に感嘆し、念願の[坂元裕二脚本]を監督できた幸運を噛みしめつつ。このご時世に新作ドラマをお届けできることを嬉しく思っております。

●中川慎子プロデューサー(テレビ朝日)
2010年に坂元裕二さんを訪ねて以来、「テレ朝でオリジナルドラマを!」という10年越しの夢が、今回ついに叶いました。“40歳を過ぎても、まだまだ生きづらい”そんな不器用で愛すべき40代の元恋人たちを、阿部サダヲさんと松たか子さんという最高の組み合わせでお届けできる幸せ。
さらに、大人の恋とサスペンスを見事に映像化してくださった月川翔監督。
坂元さんが紡いだ物語を起点に、キャスト・スタッフともに、テレビドラマの枠にとらわれない素晴らしい才能が結集してくださって誕生した今作。どうかご覧ください。

(リアルサウンド編集部)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む