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“くまもと復興映画祭”で有村架純が登場! 「『ナラタージュ』はターニングポイントになった」

ぴあ

19/4/22(月) 13:00

“くまもと復興映画祭 Presented by 菊池映画祭”の様子

行定勲監督が映画祭ディレクターを務める“くまもと復興映画祭 Presented by 菊池映画祭”が4月21日、熊本市の“くまもと森都心プラザ”で閉幕した。2016年4月に発生した熊本地震を機に、翌2017年からスタートした同映画祭は今年で3回目。20日(菊池市)、21日(熊本市)の前売り券は完売で、大盛況だった。

中でも注目を集めたのは、『かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-』と行定監督の『ナラタージュ』の2本の主演作が特集上映された有村架純だ。WOWOW『連続ドラマW そして、生きる』(夏放送)を撮影する中、2日間、熊本入り。上映後のティーチ・インでは、満席の会場からは盛大な拍手を浴びる中、笑顔で登場した。

『ナラタージュ』は2006年版“この恋愛小説がすごい”第1位に輝いた島本理生氏の同名小説を原作に、禁断の恋に落ちる高校教師・葉山(松本潤)と元生徒・泉(有村)が織り成す純愛を描く。有村は「舞台裏で少し映画を観ました。(撮影は)3年前の映画ですけども、まだ泉の気持ちが思い出せるんだなと思いました。行定組は大変と聞き、ものすごく覚悟して入ったけども、その場の瞬発的なものを切り取ってくれた。あまりにスムーズだったので、これでいいのかな、と思ったほどでした」と振り返った。

行定監督は「『世界の中心で、愛をさけぶ』の後に企画は上がっていたが、やれる俳優がいなかった。10年経って、有村さんとやりたいと思った。有村さんは今、あまりいないタイプの正統派、清純派女優。もちろん、それだけではなくて、(ドラマ『中学生日記』では)中学生と恋に落ちたりするが、それでもどこか正統派の部分が残っていて、昔の映画女優のような存在」などと話していた。

ティーチ・インでは、「主演映画のロケ地巡りをしている」という東京から人や『ナラタージュ』を4回観たという参加した熱心なファンからの次々と質問も。「今、悩んでいます。自分を奮い立たせるのにはどうすればいい?」という質問には、有村は「デビューして10年ですが、私も今は悩む時期なんだと思います。作品や周りの人によって、いろいろと気付かされることが多いです。出会いが頑張ろうと思わせてくれる。この10年間やめなかったのは自分自身と向き合うこと。常々、考えることが成長させてくれる。これが私のやり方です。私って、需要はあるのかなって、ね。そういうことをグルグルと考えています。だから、疲れます」と笑い。

最後に、有村は「『ナラタージュ』はターニングポイントになった作品。新しい映画の入り口を教えてくれた。しんどかったけれども、達成感がありました。23歳でできることは出し切り、リスペクトしている方々の仲間入りができた。また、こういう現場に出会いたいです。この作品に出会えて、心の底からよかったです。これからも日々、悩んで苦しみたいと思いますので、応援してください」と締めた。

ほかに21日は、第31回東京国際映画祭“日本映画スプラッシュ部門”に選ばれた徳永えり主演の『月極オトコトモダチ』(監督・穐山茉由)、全国で拡大公開中の松浦祐也、和田光沙主演の『岬の兄妹』(監督・片山慎三)、村上由規乃、辻凪子が出演した、ぴあフィルムフェスティバル2018グランプリ受賞作『オーファンズ・ブルース』(監督・工藤梨穂)のインディーズ映画が上映された。クロージングセレモニーでは、大西一史・熊本市長が来年の開催を約束し、盛大な拍手を受けた。

取材・文・写真:平辻哲也

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