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須田景凪がリキッドで満員の観客と約束「たくさんの人たちの共通言語になれるように」

ナタリー

19/4/9(火) 15:48

須田景凪(撮影:藤井拓)

須田景凪が東名阪ツアー「須田景凪 TOUR 2019 "teeter"」の東京公演を4月7日にLIQUIDROOMで開催した。1月にリリースされたCD「teeter」のレコ発として行われたこのツアーは、全公演のチケットがソールドアウト。東京公演で須田は、満員のオーディエンスの前で圧倒的なステージを繰り広げた。

開演後、スクリーンに「teeter」という文字が映され、まずはバンドメンバーのモリシー(G / Awesome City Club)、雲丹亀卓人(B / Sawagi)、矢尾拓也(Dr / ex. パスピエ)がステージに登場。彼らがグルーヴィで心地よいイントロを演奏し始め、須田がステージに姿を見せた。1曲目として「teeter」の収録曲「farce」が披露されると、シャープなギターサウンドと軽快なリズムでフロアの空気が一変。続けて「街灯劇」「idid」「鳥曇り」など1stアルバム「Quote」の楽曲が次々に披露された。

須田は会場を見渡し「すごい人ですね。ありがとうございます。今日を楽しみにしていました。一緒にいい夜にしましょう」と挨拶。その後も彼らは、「Cambell」では“雨”、「シックハウス」では“額縁の中で揺れる花束”、そして「レソロジカ」では“額縁の中で花束を持って歩く人”と、映像と音楽を融合させた演出で楽曲の世界観を増幅させながらライブを進行した。

「2年くらい前、LIQUIDROOMに好きなアーティストのライブを観に来て、“とんでもないものを観た”という衝撃を受けて。それ以来この場所が怖かったんですけど、今日はすごく楽しいです」と須田が語り、ライブは後半へ。ここから「teeter」の収録曲を軸に、激しい曲が続く。繊細なピアノから始まるスリリングな「Dolly」や、疾走感のあるサウンドと起伏に富んだ旋律がぶつかり合う「mock」では、演奏中に映像作家アボガド6が制作したミュージックビデオを上映。「知ってる人は一緒に歌ってください」という言葉に導かれて「シャルル」でフロアに合唱が起こり、続けて「パレイドリア」のイントロが流れると会場に大きな歓声が沸いた。

ここで須田はオーディエンスに向かって「ここにいる皆さんが『今日、須田という奴のライブに行ってきたんだが』と誰かに話したときに、ピンと来ない人がいるというのが申し訳なくて。たくさんの人たちの共通言語になれるように、いい曲を書いて、いいライブをして、あとは……徳を積みたいと思います。これからもよろしくお願いします」とゆっくりと語りかけ、来場者から大きな拍手と歓声が贈られた。そして須田は本編のラストに「浮花」を歌い、会場に大きな感動が広がっていった。

盛大なアンコールの声に呼び戻された須田とバンドメンバーは再びステージに登場し、まずは「メーベル」を演奏した。「もう終わっちゃいますね……本当にありがとうございました」と感謝の言葉を口にした須田は、アルぺジオを弾いて「密」の演奏を開始。エモーショナルなボーカルが会場を包み込み、ライブはエンディングを迎えた。

なお、このツアーは追加公演として7月14日に東京・中野サンプラザホール公演が行われることが決定している。

「須田景凪 TOUR 2019 "teeter"」2019年4月7日 LIQUIDROOM セットリスト

01. farce
02. 街灯劇
03. idid
04. 鳥曇り
05. Cambell
06. シックハウス
07. レソロジカ
08. morph
09. Dolly
10. mock
11. レド
12. シャルル
13. ポリアンナ
14. パレイドリア
15. 浮花
<アンコール>
16. メーベル
17. 密

須田景凪 TOUR 2019 追加公演 "teeter"

2019年7月14日(日)東京都 中野サンプラザホール

※記事初出時より一部表現を変更しました。

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