バルーン 奇蹟の脱出飛行
20/7/14(火)
とてつもなくスリリング。濃厚な作品だ。
東西冷戦下の東ドイツ。自由を求めて西への亡命を図る家族の姿が描かれる。
国家による猛烈な監視と弾圧がはびこる東ドイツにあって、亡命は命がけのこと。計画の失敗や露見はすなわち、その後に地獄が待ち受けることを意味する。
冒頭から最初の脱出行に向けてのサスペンスが始まり、早くものめり込む。計画の失敗とその後に迫る捜査網……という中盤。そして、それをかいくぐりながらの再度の脱出計画が繰り広げられる終盤。
最高に盛り上がるシチュエーションが次々と起き、それがスピーディーに切り取られるものだから、一分たりとも目を離すことができない。
人間ドラマも熱いものがあり、とにかく隙がない。
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