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竹内涼真が鈴木亮平に正体を明かす 『テセウスの船』物語の舞台は再び2020年へ

リアルサウンド

20/2/3(月) 6:00

 長谷川翼(竜星涼)殺害などの容疑で刑事の金丸(ユースケ・サンタマリア)に逮捕された田村心(竹内涼真)。釈放された後も佐野家には村人から嫌がらせの電話がやまなかった。

参考:『テセウスの船』で見せる竹内涼真の真価 持ち前の“共感力”と“熱さ”を武器に一回り大きなヒーローへ

 翼殺害に使われたのは青酸カリで、音臼小学校で教師をする木村さつき(麻生祐未)の実家のメッキ工場からシアン化カリウムが消えていたことで、従業員だった佐々木紀子(芦名星)に疑いが向けられる。紀子は翼の恋人だった。未来から持ってきた新聞記事では青酸カリで死ぬのは翼ではなく紀子で、過去が変わっていることに心は気づく。

 『テセウスの船』(TBS系)第3話では、心が未来から持ってきたノートが物語の鍵を握る。ノートの内容は死んだ妻・由紀(上野樹里)が集めた音臼村で起きた事件の記録で、金丸に逮捕されそうになった心は、とっさの機転で免許証とともにノートを投げ捨てた。もし犯人にノートを見られれば、事件を防ぐことは難しくなる。

 心の不安をよそに、担任する学級に「21」と書かれた箱とオレンジジュースが届けられる。21人が死んだ音臼小事件で犯行に使われたのが青酸カリの混入したオレンジジュースであり、心はノートを見た真犯人からのメッセージだと理解する。さらに、第2話と同じ人物が描いたと思われる少女の絵が見つかる。少女は、佐野(鈴木亮平)の娘・鈴(白鳥玉季)を暗示するもので、犯行予告のような絵を見た心は、佐野にこれから起きることを話そうとする。

 真犯人をめぐって錯綜する本作の見どころのひとつが、心と佐野家の交流シーン。村人の嫌がらせで暗く沈んだ家族の雰囲気を察した佐野は、「元気ですか!」(アントニオ猪木)の掛け声と腹踊りで、子どもたちを元気づけようとする。第2話でも、鈴、長男・慎吾(番家天嵩)とのプロレスごっこがあったが、陰惨な出来事が次々と起きる本作で、学校での子どもたちのやり取りと並ぶ心温まる場面となっている。

 真犯人が動き出す前に佐野たちを救うため、心は佐野に音臼小の事件と自分が息子であることを話す。だが、佐野はその事実を受け止めることができない。佐野にとって、子どもたちを守ろうとする自分が犯人になることなど思いもよらないことであり、それに輪をかけるように、目の前にいる若者は、自分のことを未来から来た息子だと言っているのだ。

 「俺は息子なのにあなたのことを信じようともしなかった」。父親らしい佐野の姿を知り、心の中で後悔の念が堰を切ったようにあふれ出す。なんとしても家族を救うと決めた心は、佐野に「信じてください」と訴え、犯人にされてしまう前に村を出て行くよう懇願するが、反対に「何が未来の息子だ。今すぐ出て行け」と言われて追い出されてしまう。

 泣きじゃくりながら決死の覚悟で思いをぶつける心と、どこまでもまっすぐで家族思いの佐野。時を超えた父子の対峙には、火花を散らすような熱と緊張感がみなぎっていた。佐野が心に「出て行け」と言ったのは、真実を否定したというよりも、一家で村を出てほしいという心の勧めに対して、佐野の中にある何かが反射的に拒んだのだろう。それを正義感と言い換えても間違いではないと思う。

 まっすぐに心を見つめながら、佐野は「ようやく腹くくった」と事件を阻止することを誓う。父と子が絆を確かめ合った瞬間だった。

 事件の真相は依然不明のままだが、前回ラストでは村人の中に真犯人が潜んでいることが示唆された。今回、犯行予告と思われる絵が小学校の校門と教室で見つかっていることから、関係者に真犯人がいる可能性が強まった。金丸も何かに勘づいたようだった。ふたたび舞い戻った現代で、心は何を目にするのだろうか。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。

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