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夏にぴったりな「サイダーのように言葉が湧き上がる」市川染五郎と杉咲花が初日登壇

ナタリー

「サイダーのように言葉が湧き上がる」初日舞台挨拶の様子。左からイシグロキョウヘイ、市川染五郎、杉咲花。

劇場アニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」の初日舞台挨拶が本日7月22日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの市川染五郎、杉咲花、監督を務めたイシグロキョウヘイが登壇した。

人とのコミュニケーションが苦手な俳句好きの少年・チェリーと前歯のコンプレックスをマスクで隠す少女・スマイルの青春模様をつづった本作。SNSを通じて親しくなった2人が、ある老人のレコード探しを手伝いながら距離を縮めていくさまが描かれる。

コロナ禍による2度の延期で封切りが約1年2カ月延びた本作。染五郎は現在の心境を「とても残念な悔しい思いもしました。今はなんとかこの日を迎えられて率直にうれしい気持ちでいっぱいです」と明かす。杉咲も「この映画にぴったりな夏の季節に公開できることがうれしいです」と喜んだ。

コロナウイルスが猛威を振るう前だったため、アフレコではキャスト同士の掛け合いが欲しかった監督の方針により、なるべく大勢のキャストが同じタイミングで臨んだ。最大で約25人がそろったという。イシグロは「今はバラバラに録るのが当たり前、ギリギリセーフの時期でした」と振り返る。染五郎も「同じブースで間近に声優さんのアフレコを見れた貴重な経験でした」と述べつつ、思い出のレコードを探し求める老人フジヤマ役の山寺宏一とのアフレコを回想。「アフレコに入るまで知らなかったんですが、山寺さんは猫のトムにも声を当てられていて。本当にいろんな声をお持ちなんだと感動しました」と続けた。

杉咲は「大勢がまとめて声録りを行うのは私も初めての経験でした。自分のセリフのタイミングで音が拾われないように抜き足差し足でマイクに近付いていって、終わったら離れていく。皆さんのプロフェッショナルな姿勢を間近に見られました」と述懐。またイシグロは「サイダーのアフレコはちょっと特殊で僕が直接ディレクションしてます。監督は普通ブースの中に入らず、ガラスを隔てた場所から声で演出する。でも演技を直接引き出したかったので一緒にブースに入りました」と明かしながら、「お芝居が終わった瞬間に自分のリアクションの音が拾われてリテイクになることが多発しました(笑)。申し訳なかったです」と謝罪した。

好きなシーンを問われた染五郎は、夏祭りが軸となるクライマックスに言及し「演じている自分もチェリーがんばれ!と応援したくなる。アフレコでも一番気持ちが高まりました。タイトル通り、サイダーのようにスカッとするシーンでとても好きです」とコメント。また杉咲はスマイルがチェリーの声を褒める場面を挙げ「相手の『ここが素敵だな』と思ったところを素直に伝える。2人の関係性にとても希望を感じられるシーンで印象的です」と明かした。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」は全国で公開中。

(c)フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

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