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吉田大八、三浦大輔、安野モヨコなどが絶賛 『ノクターナル・アニマルズ』著名人コメント公開

リアルサウンド

17/10/24(火) 16:00

 11月3日に公開されるトム・フォード監督最新作『ノクターナル・アニマルズ』に著名人が絶賛コメントを寄せた。

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 本作は、世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが、『シングルマン』以来7年ぶりに監督を務めたミステリー映画。経済的には恵まれながらも、夫との関係が上手くいかず満たされない日々を過ごすスーザンが、20年前に別れた元夫から送られてきた衝撃的な内容の小説を受け取ったことから、彼が小説を送ってきた理由を探る模様を描く。

 『メッセージ』のエイミー・アダムス、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレンホールをはじめ、第89回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマイケル・シャノン、第74回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞したアーロン・テイラー=ジョンソンらが出演している。

 本作にコメントを寄せたのは、最新監督作『羊の木』の公開を2018年2月3日に控える映画監督の吉田大八、最新監督作『娼年』の公開を2018年春に控える三浦大輔、『さくらん』『働きマン』などの作品で知られる漫画家の安野モヨコなど20名以上。映画、ファッション、美術などの各界著名人や、作家、マスコミ関係者が、作品の感想を綴っている。

【著名人コメント一覧】

■吉田大八(映画監督『羊の木』)
完璧な不均衡美、が怖かった。
最愛と最悪の極致はぴったり背中合わせで『なぜそうしたか/しなかったか、わからない』
俺もだよジェイク!

■三浦大輔(脚本・演出/映画監督)
オープニングのインパクトから呆然と引き込まれ、気づけばエンドロール。
そのとき感じる。
悪夢から醒めた安堵感、そして爽快感!

■滝本誠(評論家)
トム・フォードの美的教養にはただただ感嘆。
これほど背中から腰にかけて流れが美しい女性背面死体はいまだ映画で見たことがない。

■安野モヨコ(漫画家)
表現者の心の中で現実の種は物語に変化する。
デザインするように研ぎ澄まされた線でそのことが描かれていた。

■小堺一機
見た事の無いストーリー、他で見た事の無い演技を観せるキャスト陣、なのに映画好きなら感じる”既視感”
美しいシーン、カットの数々! 多分観る度に新しい解釈、発見があるだろう。
あっ!? アレッて…。トム・フォード恐るべし。

■町山広美(放送作家/コラムニスト)
心の夜に、甘い痛みと幻想を滴らせてのたうつ「もしも」という獣。
デザインしたのは、復讐のドレスだろうか、果たして。
愛を棄てれば、獣に苛まれるのだ。夜ごと永遠に。

■ブルボンヌ(女装パフォーマー・ライター)
愛の選択は時に「彼と共に人生を送る私」を葬ることでもある。過去に殺されたもう一人の自分からの復讐。
私たちはこの寝覚めの悪い夢を、いつまで見続ければ良いのだろう。

■肉乃小路ニクヨ(ニューレディー)
ブルジョワの哀しみと空虚、悪党の暴力的な衝動とエロス。繊細な復讐劇と野蛮な復讐劇。
この監督が描く世界はかくも美しい。

■有栖川有栖(作家)
2つのリアル(現在・過去)と、1つの虚構が絡み合い、冒頭からラストまでスリリングで不穏。
息をつめてスクリーンに観入った。

■樋口毅宏(作家)
豪邸もブランドの服も親の資産も、あんたの人としての価値とは関係ない。
怒りと復讐を込めた小説(フィクション)に生を実感する。それでこそ人間なんだよ!

■一色さゆり(ミステリー作家)
恐ろしく美しい映画。人の作るものがいかに危険で底知れないかを思い知らされた。

■青山南(翻訳家)
息がつまりそうな鮮烈な冒頭から圧倒されるのはぼくだけではあるまい。

■根本佳祐(ハヤカワ・ミステリ文庫編集担当)
凝りに凝った構成の原作を、強烈なビジュアルで見事に表現してみせた本作は、
ミステリ小説の映像化としてこれ以上ない傑作です。

■小山登美夫(小山登美夫ギャラリーオーナー)
死や暴力、人間の醜さとつながっている現代美術の世界にいる
主人公の想像力は限りなく美しい。

■北村道子(スタイリスト)
存在する全てを対局させることによって、登場人物の心理を見る者に任せている。
脚本・ビジュアル・castingの完璧さは勿論のことだが、
エンディングのエイミー・アダムスの演技には我ながら映画である事を忘れてしまった。

■操上和美(写真家)
煌めく夜の闇と心の闇、フィクションと現実が交差する戦慄的な美しさに息づまる。
まさにデカダンスの極み。

■椹木野衣(美術批評家)
映画の中で、最新の美術館で見かける難解そうなアート作品が
怖いくらいわかりやすく見る者に迫って来る。
こういう作品鑑賞もあったのか。

■大倉眞一郎(J-WAVE ナビゲーター/映画評論家)
迷路で彷徨うと現実が見え隠れする。
すべてが計算されているのに、揺れ動いている。
甘い期待を抱いてはいけない。

■宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
美しさと醜さ。哀しみと怒り。都市のセレブリティと南部のホワイトトラッシュ。
現代アメリカの両極が交差し、スパ ークする、呆気にとられるほどの傑作。

■村尾泰郎(映画・音楽ライター)
美しく歪んだオープニング・シーンからトム・フォード魔術が全開。
アートと暴力、愛と憎しみで織りなされた、グラマラスな悪夢のような物語に酔いしれる。
文系男子の復讐劇は、かくも切なくややこしいのだ。

■麦倉正樹(ライター)
緻密な美学の背後から溢れる積年のエモーションが、とにかく凄過ぎる。
受容と拒絶、暴力、不可逆な時間と失われた愛、そして深い孤独と悲しみ。
かなり劇薬に近い傑作と思う。

■東紗友美(映画ソムリエ)
読書? 美術館? 習い事? なによりも五感が研ぎ澄まされる!
芸術の秋、感性が磨くための最短距離。一瞬にして女度がアガる映画です。

(リアルサウンド編集部)

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