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「ヴィニルと烏」予想外の反響に監督が感謝、King Gnu井口理の話題も

ナタリー

19/11/9(土) 19:30

「ヴィニルと烏」初日舞台挨拶の様子。

短編映画「ヴィニルと烏」の初日舞台挨拶が11月8日に東京・UPLINK吉祥寺で行われ、監督・主演を務めた横田光亮、キャストの野島健矢、八坂直也、宮田佳典、守谷周徒が登壇した。

いじめられる側をビニール、いじめる側をカラスに例えた本作は、同級生からのいじめに悩み葛藤するジュンを主人公にした青春映画。彼が復讐のために、離れて暮らす兄を訪ねボクシングを習い始めるさまが描かれる。

King Gnuでボーカルとキーボードを担当する井口理が出演していることでも話題になり、公開初週のチケットは完売。予想外の反響に横田は、観客へ感謝を述べつつ「劇場と自分にお金は入りますが、いただいたお金は次回作の資金にしたい。この映画がいろんないい映画を観るきっかけになったらうれしい」と挨拶する。ジュンの兄を演じた宮田は「3年前、全員がひとつの目標に向かい、それが形になって、映画祭で上映され、さらに劇場公開を迎えられたことがとてもうれしい」と語った。

ジュンをいじめる生徒の1人を演じた守谷は「娯楽性のある作品ではないので観客の皆さんにどのように映ったのか気になる」と投げかけつつ、「あれはどういうことなんだろう?とか自分の身だったらどうだろう?とか、自分の人生と重ね合わせたり考えたりするきっかけになったら」と呼びかける。同じくいじめのメンバーの1人を演じた野島は「普段このような重いテーマを扱う作品に出演することが少ないので、キャラクターが浮かないか心配だった。いじめる側の3人のグルーヴ感を大事にした」と振り返った。

守谷はいじめる側のメンバーである井口との撮影を「当初はみんな無言で、実は井口さんと仲良くなるのが難しかった。ある日、銭湯に誘ったら『俺は大丈夫。裸とか無理』と断られた(笑)。けど、最終的にはとても仲良くなれた」と述懐。先生役を演じた八坂は、井口に対して逆の印象を抱いており「撮影現場に向かう途中のパーキングエリアで、お腹が減って牛丼大盛りをかきこんでいたら『八坂さん、マジで……デブるやん』と井口くんがツッコんでくれた。そこから現場に打ち解けることができた」とエピソードを披露した。

「ヴィニルと烏」はUPLINK吉祥寺で11月21日まで上映。なお2週目のチケットは12日22時より劇場サイトで会員先行予約、翌13日10時より劇場公式サイトでのオンライン予約および窓口での一般販売が開始される。

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