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『イヴの時間』吉浦康裕監督のアニメ映画『アイの歌声を聴かせて』来年公開

CINRA.NET

20/9/10(木) 16:00

©吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

長編オリジナルアニメーション映画『アイの歌声を聴かせて』が2021年に全国公開される。

『アイの歌声を聴かせて』は、『イヴの時間』『サカサマのパテマ』などで知られる吉浦康裕監督の新作。脚本は吉浦康裕監督と、『コードギアス 反逆のルルーシュ』などの大河内一楼が共同で手掛ける。

キャラクター原案は『海辺のエトランゼ』の公開を控える紀伊カンナ、総作画監督・キャラクターデザインは『のだめカンタービレ』『ハチミツとクローバー』の島村秀一、アニメーション制作はJ.C.STAFFが担当。

今回の発表とあわせて特報第1弾、メインキャラクター6人が描かれたティザービジュアル、制作陣のコメントが到着した。

吉浦康裕監督のコメント

「どうせ映画を見るなら楽しいものが見たい」
昔ある人に言われたこの言葉が、今でも胸に刺さっています。

楽しい映画を創る。
当たり前なことのようで、でも言葉にすると少し照れがあって。たぶん、その本質は簡単じゃないけれど、何よりも大切なこととして心に刻まれました。

たとえ楽しさが人それぞれだったとしても、それでも沢山の人が楽しいと思える映画を創ろう。そしてその楽しさは、何よりも自分自身の内から湧き出てくるものを信じよう。
こうして、今まで生きてきた中で、心の底から楽しいと思えた瞬間を思い出しながら物語を描き始めました。これが本作『アイの歌声を聴かせて』のスタート地点です。

この映画には色んなキャラクターが登場します。みんなちょっとだけクセがあって、それぞれに悩みを抱えている等身大の高校生です。もしそんな彼女らに、日常の斜め上を行く出来事が降りかかったら? きっと驚いて、戸惑って、笑って、泣いて。そして気が付くと、日常が少しだけ楽しく前向きになっている……そんな映画にしようと思っています。

スタッフ一同、『アイの歌声を聴かせて』を楽しさと驚きに満ちた映画にするため、日々制作に励んでいます。
皆様にお届けできるその日を楽しみにしつつ、全スタッフを代表して。
吉浦康裕

大河内一楼のコメント

同作への参加が決まった時の感想
吉浦監督とは別企画ですれ違ってしまっていたので、声をかけていただいて本当に嬉しかったのを覚えています。実際に仕事をしてみて、理知的でありつつも、エモ-ショナルなこだわりがあり、新しい世代の監督が出てきたなと感じました。新しいアイデアと風を感じる、鮮度の高い映画になっていると思います。
脚本に込めた思いや特にこだわった点、考案時のエピソードについて
この作品は歌が多く出てくるのですが、そこは一時的に脚本から手離れする感じがあって、イメージするのに苦労しました。でも実際に形になって歌と演出がほどこされたフィルムは想像の何十倍も楽しかったです。この作品に関われて、よかったです!
意気込み、メッセージ
映画館を出たあとに、空を見上げたくなるような映画になっていると思います。最近下を向きがちな人、心が窮屈になってる人に見てもらえたら、とても嬉しいです。

紀伊カンナのコメント

同作への参加が決まった時の感想
お話を頂いた時点で、吉浦監督の作品も観ており、脚本が大河内さんだと伺っていたのでその時点でお受けするつもりでした、その後に準備中の脚本を読ませて頂いて、是非正式に参加させてほしいとお伝えしました。
打ち合わせの際の監督は少し緊張されている感じでしたが、作中の説明やデザインに関するディスカッション中は本当に楽しそうにニコニコお話されるので、少年のような人だなと思いました。発注や要望意図は簡潔で分かりやすく、こちらの提案に対しても柔軟でした、自分はのびのびと作業ができました。
キャラクターデザインに込めた思いや考案時のエピソードについて
最初に監督から頂いた発注は普遍的なキャラクター像だったので、それと脚本を読んで得た自分なりのイメージを合わせて描いたメイン5人のラフデザインを最初の打ち合わせに持っていきました、それを見ながら監督のイメージや方向性を確認しました。
作品のテーマ自体が乗りやすいように要素をなるべくシンプルに、お客さんからちょっとイイやつ、可愛い子と思ってもらえる様にチャームを強めました。その他メインの5人だけでなく周りの大人達や衣装などかなり広く任せてもらえて私自身は楽しく作業させてもらっていたのですが、内心ではさほど知名度も実績も無い作家にここまで任せるなんて凄いプロジェクトだなぁと思っていました。
意気込み、メッセージ
脚本やコンテを読んだ際に、吉浦監督が良い意味で今までとは違う「王道」をやろうとしているのが伝わってきてワクワクしました、監督自身の持つコミカルでキュートな要素と大河内さんの持つゆるぎない安心感が合わさった、楽しくて可愛くて、ちょっと切ない愛に溢れた作品になっていると思います。そんな作品に自分も参加できたことを純粋に嬉しく思います。
手を離れた今、自分もひとりの観客として上映を楽しみに思っています。
これを読んでくださっているみなさまも是非、劇場にてご覧ください。

島村秀一のコメント

同作への参加が決まった時の感想
オリジナルの劇場作品にメインで参加するのが初めてだったのですごく不安はありましたがなかなか無い機会なので頑張ろうと思いお受けしました。
吉浦監督に初めてお会いした時の印象はすごく若く見えたので驚きました。
あと、すごく、ものすごく!真面目な方だなと思いました。
1200カットもあるのに毎日監督の手元にはほとんどカットがない!
自分の所で止めたら他の作業者の時間がもったいないという考えで、思ってもなかなか実行できないのが普通なんですが・・本当にスゴイ。
制作現場の雰囲気や監督とのエピソードについて
今作品デジタルを得意とする監督というのもあり、とにかく色々な作り方において自分が今までやってきた事と違いましてかなり緊張していました。
キャラクター設定に入る前にすでに絵コンテは完成しており、なおかつセリフやBGMまで仮とは思えない完成度で入ってました。
場面作りのレイアウトも膨大な量の資料と取材により細かくつくられていて、アニメーターに芝居に集中してもらいたいのでなるべく他の負担を減らしたいという監督の思いを聞きました。
なので世界観やキャラクターの性格が凄くわかりやすく、後は絵を乗せるだけとは言い過ぎかもしれませんが、そのくらい骨となる部分はガッチリ完成してました。
びっくりです。
実作業はコロナの影響で早々と自宅作業に切り替わってしまったため、これまでのような直接のやり取りはできなくなりましたが、各カットの1枚1枚に細かな指示と説明が入っているので十分問題ないと思ってます。
自分がこだわってるポイントはとにかく。
監督のイメージに少しでも近づける!
という事です。
意気込み、メッセージ
最初に絵コンテを読ませて頂いた時に感じた、面白い!という気持ちを観る方に更に、面白い!!と感じてもらえるように頑張っております。
監督と打ち合わせ時に、自分もこんな青春時代送りたかった、と話しました。
観た人の心に残る暖かい気持ちになってもらえる作品になればと思います。

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